細野さんのおうち、
そこにみんなが集まり、
一枚のレコードを創りました
日々の小さなこと
つい忘れがちな小さなつぶやき・・・
放っておいたら消えてしまいそうな、
そんな想いを1つ1つ、曲にしました
あこがれる海外の音楽家やテクニックなんかも試しながら
でも、直球に、真摯に
それが細野さんのスタイル
いつもその時点のじぶんに誠実だから
細野さんの音楽は、何年経っても
愛らしく、胸に刺さる
この季節、寒さの中
あたたかい日差しの下
イヤホンで聴く曲たちは
鬱に傾きがちな気持ちを励ましてくれる
■細野晴臣「僕は一寸(ちょっと)」■
ひなたぼっこでも
していきませんか
そこにまあ すわって
お茶でも飲んで 話を
どんな話を しゃべりましょうか
日の出ずる国の 明日の事でも・・・
散歩がてらに 歩きませんか
そこから 立ちあがって
服のすそでも はらって
どんなところを 歩きましょうか
日の出ずる国の 輝く道でも・・・
道のぬかるみ 入り日が映り
だまりこくる 夕焼けの午後
僕は一寸 笑うつもりです
ここら辺りに 住みつきませんか
あそこを ひきはらって
生で聞けるから カントリーミュージック
白い家でも 見つけましょうか
日の出ずる丘に 彼女と2人で
外の日溜り 枯木に埋まり
だまりこくる 家の中の午後
僕は一寸 だまるつもりです
■細野晴臣「冬越え」■
消えかかる 街の灯かり
星屑と雨が 降れば
終りの灯
流れて 海へ戻る
冬越えさ 季節の 変り目さ
クシャミを ひとつ
曇空、落ちそうな
気になる 街の灯かり
今では 僕は田舎者
毎朝、ニワトリ コケコッコー
冬越えさ 季節の 変り目さ
クシャミを ひとつ
クシャミを ひとつ
ただ クシャミを ひとつ
話すことは 多いけど
ただ クシャミをひとつ
来ては去る 人の影
行き交う お茶と情
ひとさじの ザラメ
紅茶と 人の絆
冬越えさ 季節の 変り目さ
クシャミを ひとつ
クシャミを ひとつ
ただ クシャミを ひとつ
話すことは 多いけど
ただ クシャミをひとつ