こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年1月1日 日曜日 20120101 - Confusion Will Be My Epitaph -

2012-01-01 10:11:46 | 音楽帳

上の写真は、2011年1月1日のかたちんばブログに載せた、2010年12月31日・大晦日のスカイ・ツリーの写真。
自分は、この時点でこう記している。

『・・・23:45毎年通り「ゆく年くる年」のみ観る。
なんと、ついに「ゆく年くる年」にまで「SkyTree」がデビュー。

東京タワーが「三丁目の夕日」の通り、戦後復興から希望に満ちた昭和30年代に建っていくシンボルだったのとは全く異なる時代背景。

人を人と見なさない大不況の吹きすさぶ嵐の中、唯一の輝ける希望の星。

「この子(SkyTree)」がたくましく植物のように、天を・天を・と目指していく中、2011年は一体、自分にとってどんな年になるのだろうか。。。。』


この写真は、1年経った2011年12月31日大晦日のスカイ・ツリーの写真。
最近やたら人から「短い一年でしたね」「一年って短いですね」と言われる。
とんでも無い。冗談じゃ無い。
こんな濃厚で血反吐を吐いた一年が短いはずが無い。

かつては、元旦・お正月を迎える幸福というものがあった。
もう自分にはそういう気持ちは無い、正直。
時間は普段通りに着実に流れて、12月31日という日から1月1日という日にたった一日変わるだけ。
時間割の中の一日。

スカイ・ツリーには多くの現場作業員の方々の一年分の暑さ・寒さ・雨風放射能等々の中での苦労あって、このような完成形になったのではあるが。
時間経過と共に植物が育つようにして、天へとスカイ・ツリーは至ったが。
何か解(げ)せない。

年賀状なるものを書く風習には従ってきた。
どいつもこいつも、全部機械まかせのソフトとデザインで出来たプリント印刷の年賀状の山。
しょせん、こんなレベルの時代の・こんなレベルの人々にはお似合いだ。
ちょうど合致している。時代とマッチしている。

という自分もプリンターにはお世話になっているが、自分で撮影した写真を自分でレイアウトすること・宛名は自分の手で書くこと・自分なりのコメントを記入すること・・・それだけはこだわってきた。
人は言う「そんなの無駄だよ。筆まめにさせれば良いのに。」要は「非合理的だ」と言いたいのだろう。

今回、年賀状自体を書くのをためらった。だが、その末で結果的には書いた。
唯一、自分なりの意志として「2011→2012 今年もよろしくお願いします」としか書かなかった。
2011も2012も単なる記号。
また、とても「おめでとう」などという言い回しが出なかった。

それは、行く年来る年含めて、被災者に配慮したものでもあったが、どうもそれに真なる意味で遭っていない自分が「本当に昨年は・・・」などと使うのはこそばゆい。
別にHAPPYな人は堂々と使えば良いと思う。
自分はそれが偽善かどうかでは無くて、単純に気がそこにおもむかないのである。

ひたすら「昨日の続き」が続いている・・・
そういう感を拭えないのだ。

夜中、極めてしんしんと冷える道を、出来上がった年賀状を持ってポストを目指した。
帰り際、道を渡る途中からスカイ・ツリーがライトアップしていた。

歩いて家に着く手前で、ライトアップは消えた。
時計が1:00を向かえた瞬間だった。



■キング・クリムソン 「エピタフ」 1969年■

予言者達の書き付けた壁は 割れ目から崩れ落ち
殺戮の道具の上に 日の光は燦然と輝く
あらゆる人が悪夢や夢想とともに 引き裂かれていく時 栄冠など何処にもありはしない

静寂が叫び声を呑み尽くしてしまう

破滅の定めの鉄門のもと 時の進行の種子は播かれ
聡明かつ著名な偉人らの行為が 水を与てきた
掟を決める者もいないならば 知識とは死を招く友人
全人類の破滅の定めは 愚者どもの掌の上にあるようだ

「錯乱こそ私の墓碑銘となろう」

ひび割れ荒廃した道を 私は這い進む
なんとかなるというのなら 腰を下ろし笑ってもいられよう
しかし 私は明日が怖い 私は叫び続けるだろう
そうだ 私は明日を怖れ 私は叫び続けるだろう


2010年12月11日に記した気持ちと、今日の自分の気持ちは何ら変わらない。
http://blog.goo.ne.jp/ko-ji-1966/e/86801a9a5d8dc6847af2ac6076269474

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2011年12月29日 木... | トップ | 2012年1月2日 月曜日... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エピタフ (森下礼)
2012-01-01 12:36:36
 私の場合、年賀状は植物の花の水彩画を描き、それをスキャナーでPCに取り込み、プリンターで和紙に印刷します。新年のあいさつは「春風献上」です。宛て名は私も手書きです。

 「エピタフ」、名曲ですね。この曲と「21世紀の精神異常者」は私もお気に入りです。1969年という古い時代の曲なのに(アポロ11号が月に到着した年)、全然古びていませんね。

 そんなわけで、かたちんばさんにも春風献上。
返信する
墓碑銘 (かたちんば→森下礼さんへ)
2012-01-01 21:46:22
私も森下さんのように、ありきたりではない気の利いたセリフが書ければ良かった。
まあ、それはほんの一部の長年の付き合いのココロ知れた仲だけですが。

春風献上。
良い言葉ですね。

エピタフは、42年前なのに、核心を付いていているからこそ古くならないですね。
詞の内容は、単なる「詩的」にとどまらず、今の現実のありさまとダブります。
核のあるものは、永遠に古くならない。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽帳」カテゴリの最新記事