金属千斤プラスティック(鹿角)千斤、糸千金それぞれに良さも悪さもあります。
金属は、空弦と指を抑えて弾いた時の音の質が変わってしまいます。
これはプラスティックも同じです。
しかししっかりと棹に固定されている分、音がちゃんと棹に伝わり、音色がしっかり出やすいというのはあります。
ただ問題は、皮が弾きこまれて緩くなったときに、駒の高さを調整しないと、皮がしっかりと振動しにくくなり、鳴りが今一つ良くなくなる場合も多いのです。
その点糸千斤は、巻き直しがききますし、調整しやすいというのは言えます。
また、糸ですから素材としても柔らかく、指で押さえた感じになるせいなのか、
空弦と指で押さえた時の音が変わらない良さはあります。
さて、糸千金です。
巻き方に、幾つか方法があると言われています。
しかし、要するに糸を何回か棹と弦の間を一定の間隔になるようにぐるぐる巻いておけばよいのです。
糸は、なるべく伸びにくいもの、を使うと良いですね。
折角調整しても、後で伸びたら意味はありません。
素材としては伸びにくいのは、ポリエステルでしょう。
釣りの道糸などに使われていますし、光舜堂で使っているのは、ロープ状に編まれた和装小物材です。
他に絹糸や、木綿糸に、蝋びきした素材も千斤用にと販売されています。
これも伸びにくいです。
二胡の絹弦も比較的伸びにくく作ってあるようです。
これらを、1メートルくらい使います。
簡単な方法としては、まず棹に一巻きして縛ります。
それから弦にかけて、ぐるぐると巻いて行きます。
多分巻いて幅が、7ミリくらいがバランスが良いようです。
これが、2、3回巻いたぐらいですと、糸の力が弱く、空弦を引いたときに、弦が暴れて、音が割れます。
その時には、巻く回数を増やしてください。
糸はそれぞれ太さが違いますので何回という事は言えませんが、弦にかかった幅で言うと、7ミリ前後巻くと通常は、この音の暴れは無くなります。
それ以上10ミリも巻くと、弦の振動が吸収されてしまい、妙にこもった鳴りになります。
只これは皆さんの好みですから、何回か巻き直して見て調整して下さい。
この巻くときに、棹と弦の間が普通20ミリぐらいと言われていますが、これは楽器によっても違います。
この間が狭くなって例えば、15ミリぐらいにするという事は、それだけ強く駒を皮に押し付けることになります。
多少緩んできた皮、多分5、6年使い込んだ二胡ならこの位もありえますが、
駒を強く皮に押し付けた分、音は伸びにくい感じがあります。
では反対に棹と弦の間を、25ミリぐらいに広く取ったとすると、弾いたときに駒が暴れます。
弦が駒を皮に押し付ける力が弱くなりますから、強く弾くと駒が微妙に動きます。
また空弦を引くと、音が割れます。
糸千金で、空弦だけが音が割れた感じになる楽器は、千斤を棹と弦の間が今より狭く巻き直して見ることをお勧めします。
もうひとつの方法は、巻き数を増やすことです。
体外皆さんの二胡に巻いてある糸の幅は5ミリぐらいの二胡が多いようです。
それを増やします。
糸千金の巻き方に色々あるというような迷信がたくさんあります。
なんとか式、なんとか式と、いかにももったいぶった難しい事のように言う人もいます。
千斤は、駒を皮に押し付ける強さを一定にする為の物です。
糸千金の場合、単純に巻いて有ればよいのです。
只ほどけにくいように、棹に何回か巻きつけて結んであるだけです。
確かに、っ棹に沢山巻きつけると、糸は柔らかいですから、棹の振動を少し吸収してしまい。柔らかい音に聞こえもします。
棹にそれこそ20回ぐらいも巻いてある千斤を良く見かけます。
棹の振動が少なくなっています。棹が響かない分多少こもった音になります。
それこそ二胡の音という方もいらっしゃいます。
これは好みです。
次回糸千金の続きです。
西野和宏
金属は、空弦と指を抑えて弾いた時の音の質が変わってしまいます。
これはプラスティックも同じです。
しかししっかりと棹に固定されている分、音がちゃんと棹に伝わり、音色がしっかり出やすいというのはあります。
ただ問題は、皮が弾きこまれて緩くなったときに、駒の高さを調整しないと、皮がしっかりと振動しにくくなり、鳴りが今一つ良くなくなる場合も多いのです。
その点糸千斤は、巻き直しがききますし、調整しやすいというのは言えます。
また、糸ですから素材としても柔らかく、指で押さえた感じになるせいなのか、
空弦と指で押さえた時の音が変わらない良さはあります。
さて、糸千金です。
巻き方に、幾つか方法があると言われています。
しかし、要するに糸を何回か棹と弦の間を一定の間隔になるようにぐるぐる巻いておけばよいのです。
糸は、なるべく伸びにくいもの、を使うと良いですね。
折角調整しても、後で伸びたら意味はありません。
素材としては伸びにくいのは、ポリエステルでしょう。
釣りの道糸などに使われていますし、光舜堂で使っているのは、ロープ状に編まれた和装小物材です。
他に絹糸や、木綿糸に、蝋びきした素材も千斤用にと販売されています。
これも伸びにくいです。
二胡の絹弦も比較的伸びにくく作ってあるようです。
これらを、1メートルくらい使います。
簡単な方法としては、まず棹に一巻きして縛ります。
それから弦にかけて、ぐるぐると巻いて行きます。
多分巻いて幅が、7ミリくらいがバランスが良いようです。
これが、2、3回巻いたぐらいですと、糸の力が弱く、空弦を引いたときに、弦が暴れて、音が割れます。
その時には、巻く回数を増やしてください。
糸はそれぞれ太さが違いますので何回という事は言えませんが、弦にかかった幅で言うと、7ミリ前後巻くと通常は、この音の暴れは無くなります。
それ以上10ミリも巻くと、弦の振動が吸収されてしまい、妙にこもった鳴りになります。
只これは皆さんの好みですから、何回か巻き直して見て調整して下さい。
この巻くときに、棹と弦の間が普通20ミリぐらいと言われていますが、これは楽器によっても違います。
この間が狭くなって例えば、15ミリぐらいにするという事は、それだけ強く駒を皮に押し付けることになります。
多少緩んできた皮、多分5、6年使い込んだ二胡ならこの位もありえますが、
駒を強く皮に押し付けた分、音は伸びにくい感じがあります。
では反対に棹と弦の間を、25ミリぐらいに広く取ったとすると、弾いたときに駒が暴れます。
弦が駒を皮に押し付ける力が弱くなりますから、強く弾くと駒が微妙に動きます。
また空弦を引くと、音が割れます。
糸千金で、空弦だけが音が割れた感じになる楽器は、千斤を棹と弦の間が今より狭く巻き直して見ることをお勧めします。
もうひとつの方法は、巻き数を増やすことです。
体外皆さんの二胡に巻いてある糸の幅は5ミリぐらいの二胡が多いようです。
それを増やします。
糸千金の巻き方に色々あるというような迷信がたくさんあります。
なんとか式、なんとか式と、いかにももったいぶった難しい事のように言う人もいます。
千斤は、駒を皮に押し付ける強さを一定にする為の物です。
糸千金の場合、単純に巻いて有ればよいのです。
只ほどけにくいように、棹に何回か巻きつけて結んであるだけです。
確かに、っ棹に沢山巻きつけると、糸は柔らかいですから、棹の振動を少し吸収してしまい。柔らかい音に聞こえもします。
棹にそれこそ20回ぐらいも巻いてある千斤を良く見かけます。
棹の振動が少なくなっています。棹が響かない分多少こもった音になります。
それこそ二胡の音という方もいらっしゃいます。
これは好みです。
次回糸千金の続きです。
西野和宏
ホントに弾けるというのは、ああいうことなのだと実感します。
で、千斤ですが、、
釣り糸なら12号以上の太さがいいですね。たくさんの色があるので選ぶのが楽しいです。
絶対切れませんし、耐久性抜群。ただちょっと巻くのにコツが必要は感じです。ツルツルしてるので。
問題は10m単位くらいでしか買えないところ。余りまくるってのが悲しい。でも千斤としての性能はかなり良いと思います。
絹弦なら内弦用を使います。これも千斤としては高性能な感じ。ただ3年くらいで交換が必要です。蝋成分が固くなって、糸自体も弾力がなくなります。だから音が悪くなるっていうこともないのですが(っていうか気が付かない、変化が徐々になので)、汚れてくるので見栄えが…
金属千斤はどうも金属的余韻が音になっちゃう感じなのですきではないですね。まともな千斤ではなかったのかもしれません。