かなり安易に考えていたのかな?と、思いますね。
弓が来たら、まずはお名前チェックして、それから竹の状態を見ます。
曲げてみて、その曲がり具合や腰の強さなど勘案して、それから馬毛の量を考えます。
これは以前には、当初福音弓を作り始めたころには、できなかったことですね。
竹には、それぞれ強さがあります、太さも違えば、撓り具合も違います。
細めの良く撓る、かといって柔らかくてとても使えないというのではなく、撓るけれど反発力のあるものなどには、比較的毛の本数を減らります。
私の場合はグラム数ですが、また毛の強さによっても、グラム数を変えます。特に最近作っている光風舜風では余計竹の強さと毛の量のバンスが大切と考えてきています。
イタリア産などはとても強く、普通福音弓の西風などには8グラム前後を標準としていますが、イタリア産は、6グラムくらいにして丁度良いのです。チェンミンさんや孟さん達に検証してもらい、7グラムを超えるとこれはもう低音二胡で中れば使えない、とのここと、
確かに、6グラムと7グラムでは相当引っかかりが違い、7では重くなり過ぎてしまいます。
鳴尾さんなどはこんなに毛の束が細いのにとても良くなるおと驚いていましたが、中にはその細さを見ただけで、その2倍以上無いといけないという方もいましたが、まあ、見ただけで弾いていないようです。
それは、ともかく、毛は量が増えると、引っかかりが強すぎて、とてもではないですが速弾きなどには向きません。また比較的細い竹に張る時には、それなりに少しグラム数を減らさないと、竹が変に弾んでしまうようです。
しかし、以前から作っていた西風東風は、そこまで微妙では無いようです、大まかに言って、仕上がりで、大体8グラム前後。
流石に10グラムを超えると重すぎて弾きにくくはなります。
でも、竹は自然の物ですから、それぞれ反発力も撓りも違います。そこでなるべく弾きやすい重さに張り替えるというのを一つの目標にはしています。
また7年くらい前の物や、中国製で使い良かったから、良い弓毛に張り替えてください、などという弓を見ると、
このように細かい罅割れが入っているものもありました、まったくないものの方が多いのですが、竹の乾燥に従って、あるいは弓の置かれていた状態によってはこのようにひび割れが来ることもあります。
しかし、このひび割れは走って竹全体が割れてしまうようなことはありません。
しかし気になる方もいらっしゃるようですので、補修してお返ししています。
普通長くても数年早ければ、半年くらいで弓ごと交換してしまうことも多い二胡の弓ですが、長く使うとこのようにひび割れることもありますが、直せますので。
また少し驚いたのは、ある事情で、今回は受け付けるつもりはなかった、麗風を一本お預かりしました。
麗風自体まだそれほど長く使っている方も少ないから、という理由もありましたしね。
ただこのお客さま、ネットのオークションで購入されたのだそうです。
西野二胡の愛用者でもありますし、またいわゆる中古でもあるので、お客様も新しい麗風というのがどんな感じかと、いうことで、お引き受けしました。特例ですので、張替えの費用は変わりますが。
しかし、受け取った麗風、違ったのです。
一番古い西風でした。
色々思うことはあります。ほぉさんなら激怒!!でしょうね。今日ほぉさんに報告しましたよ。
そこで、みなさん、もし麗風ネットのオークションで見かけて、購入しようとお考えでしたら。お知らせください。画像でも判断できますので、本物かどうかお知らせいたします。
二胡弾きの皆さん、いろいろ考えもあって、中には、弓なんかなんでも同じだという方も、あるいは二胡を止めたり、あるいはもっと違う弓が欲しいという方もいらっしゃるとは思いますが、さすがに、麗風に似せて糸など替えて、これはないだろうと、!!!
また、たまたまある先生と話していて、「福音弓の張替えのキャンペーンやっているのですよ」
「えそうなのですか!でもね!それあまり皆さん望んでいないかも・・」
「何でですか?」
「福音弓って殆ど馬毛が切れないではないですか、ですから皆さんそれほど不自由を感じていないです」
とのことでした、しかし、馬毛は、じわじわと、傷んでいきます、1000時間を超えて弾いていてもあまり馬毛の痛みには気が付かないようなのです。
張り替えてみて、初めて新しい馬毛の良さに気が付くようです。
「弓毛が新しいと、こんなにきれいに響くのですね!」
今回張替えて送った皆様の感想です。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ、そしてネオ
弓が来たら、まずはお名前チェックして、それから竹の状態を見ます。
曲げてみて、その曲がり具合や腰の強さなど勘案して、それから馬毛の量を考えます。
これは以前には、当初福音弓を作り始めたころには、できなかったことですね。
竹には、それぞれ強さがあります、太さも違えば、撓り具合も違います。
細めの良く撓る、かといって柔らかくてとても使えないというのではなく、撓るけれど反発力のあるものなどには、比較的毛の本数を減らります。
私の場合はグラム数ですが、また毛の強さによっても、グラム数を変えます。特に最近作っている光風舜風では余計竹の強さと毛の量のバンスが大切と考えてきています。
イタリア産などはとても強く、普通福音弓の西風などには8グラム前後を標準としていますが、イタリア産は、6グラムくらいにして丁度良いのです。チェンミンさんや孟さん達に検証してもらい、7グラムを超えるとこれはもう低音二胡で中れば使えない、とのここと、
確かに、6グラムと7グラムでは相当引っかかりが違い、7では重くなり過ぎてしまいます。
鳴尾さんなどはこんなに毛の束が細いのにとても良くなるおと驚いていましたが、中にはその細さを見ただけで、その2倍以上無いといけないという方もいましたが、まあ、見ただけで弾いていないようです。
それは、ともかく、毛は量が増えると、引っかかりが強すぎて、とてもではないですが速弾きなどには向きません。また比較的細い竹に張る時には、それなりに少しグラム数を減らさないと、竹が変に弾んでしまうようです。
しかし、以前から作っていた西風東風は、そこまで微妙では無いようです、大まかに言って、仕上がりで、大体8グラム前後。
流石に10グラムを超えると重すぎて弾きにくくはなります。
でも、竹は自然の物ですから、それぞれ反発力も撓りも違います。そこでなるべく弾きやすい重さに張り替えるというのを一つの目標にはしています。
また7年くらい前の物や、中国製で使い良かったから、良い弓毛に張り替えてください、などという弓を見ると、
このように細かい罅割れが入っているものもありました、まったくないものの方が多いのですが、竹の乾燥に従って、あるいは弓の置かれていた状態によってはこのようにひび割れが来ることもあります。
しかし、このひび割れは走って竹全体が割れてしまうようなことはありません。
しかし気になる方もいらっしゃるようですので、補修してお返ししています。
普通長くても数年早ければ、半年くらいで弓ごと交換してしまうことも多い二胡の弓ですが、長く使うとこのようにひび割れることもありますが、直せますので。
また少し驚いたのは、ある事情で、今回は受け付けるつもりはなかった、麗風を一本お預かりしました。
麗風自体まだそれほど長く使っている方も少ないから、という理由もありましたしね。
ただこのお客さま、ネットのオークションで購入されたのだそうです。
西野二胡の愛用者でもありますし、またいわゆる中古でもあるので、お客様も新しい麗風というのがどんな感じかと、いうことで、お引き受けしました。特例ですので、張替えの費用は変わりますが。
しかし、受け取った麗風、違ったのです。
一番古い西風でした。
色々思うことはあります。ほぉさんなら激怒!!でしょうね。今日ほぉさんに報告しましたよ。
そこで、みなさん、もし麗風ネットのオークションで見かけて、購入しようとお考えでしたら。お知らせください。画像でも判断できますので、本物かどうかお知らせいたします。
二胡弾きの皆さん、いろいろ考えもあって、中には、弓なんかなんでも同じだという方も、あるいは二胡を止めたり、あるいはもっと違う弓が欲しいという方もいらっしゃるとは思いますが、さすがに、麗風に似せて糸など替えて、これはないだろうと、!!!
また、たまたまある先生と話していて、「福音弓の張替えのキャンペーンやっているのですよ」
「えそうなのですか!でもね!それあまり皆さん望んでいないかも・・」
「何でですか?」
「福音弓って殆ど馬毛が切れないではないですか、ですから皆さんそれほど不自由を感じていないです」
とのことでした、しかし、馬毛は、じわじわと、傷んでいきます、1000時間を超えて弾いていてもあまり馬毛の痛みには気が付かないようなのです。
張り替えてみて、初めて新しい馬毛の良さに気が付くようです。
「弓毛が新しいと、こんなにきれいに響くのですね!」
今回張替えて送った皆様の感想です。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ、そしてネオ