みんな紫檀に見えますね。
たぶん、皆さんのお持ちの二胡の中には、このくらいの差があって尚且つみんな紫檀と言われているものがあると思うのです。
「これ、紫檀だと言われたのだけど、、なんだか音が少し違うような」
と、工房へいらした方がおっしゃる場合もあります。
また、調整会などにも、そのようなことが良くあります。
小葉紫檀は花梨の仲間ですから、花梨の中には間違えるくらいな木もあるのです。
その代表がこれですね。
真ん中が私が言う埋蔵紫檀、花梨の最高級なものです。
花梨は小葉紫檀なども含まれるマメ科のものと、果物の取れるバラ科の花梨があります。
マメ科の花梨は皆さんも良くご存知の比較的初心者用のの二胡として作られています。
これは木がとても大きくなり、高さが30mくらい、私が見た一番大きな木は直径が1m20センチくらいもありました。
しかし、バラ科の物はそれほど大きくはならないようでせいぜい15メートルくらい太さも大きくて直径60cmくらいなようです。
実を取る木はとても良い密度を持っています。
ですから、実を取る木は楽器にするととてもい鳴りになります。
先日お客様からお預かりした枇杷の木もその音色良さと鳴りの良さは、また作ってみたいくらいなものでした。
ただ実のなる木はどうしても大きくは育たずなかなか楽器に作るのは難しいです。
バラ科の花梨マメ科の花梨どちらも木材の表情は似ています。
バラ科の物の方が密度も高く比重も高いです。
因みに試しに細く作ってみたら、ヴァイオリンの弓を作るフェルナンブーコと同じくらいな弾力と固さがあったのです。
さてさて、この木がどんな音になるのか??
多分弾き始めは神戸元町の「あーるふぅさん」でのことになりそうです。
まだご予約はお一人二人空いているみたいですから、その時間に試し弾きにいらしてみてはいかがですか?
では、6月の1日、2日神戸でお会いしましょう。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ