まず皆さんに大変ご心配かけましたことをお詫び申し上げます。
また、たくさんのご心配のメールなどありがとうございました。
3日安静にしていまして、ほとんど問題のないくらいに回復しており、今度の日曜日にはちゃんと営業できそうです。
さて、人の体も、楽器もそれぞれ個性が有って、完全な健康体、
あるいは健全な頭というのはなかなかに少ない物ですね。
でも二胡も人も持って生まれたものが、最大限生かされたら、それは素晴らしいことだと思うのです。
さて二胡です。
以前かから書きましたように、二胡の製作というのは木の部分は全て硬い刃物によって同じ形に削られ、
皮を張られて、楽器の形になります。
いわゆる、高級品の二胡と初心者用の二胡と何が違うかと言いますと。
これは良い木だ、この木で数台二胡を作ろうというのと、
とにかく赤い木、これは紫檀だろうということで、どんどん製材し、
手当たり次第に、胴を作ってしまうのとの違いですし。
それほど費用はかけられないと、大きな木からたくさん製材して、それを適当に寄せ集めて出来上がる胴。
良い紫檀、特に、小葉紫檀などは太さが30センチも無く、
真ん中の芯に近い所は5センチくらい使えず周辺の柔らかい所も5センチくらいは使えません
ですから残り10センチくらいの中で丁寧に製材するほかないのですが、
花梨などは大木があり直系1メートルくらいの物は、まだまだあります。
そうなると製材の効率も良く、安くも出来ますね。
それにしてもこの板の同じところを一枚から一つの胴を作るわけではありません。
木の中の様々な部分が組み合わさったりもします。
ですから雑音ポイのは仕方がないのです。
ところがこれがまれに、持っている音が同じではなくとも、良い響きになる場合もあるのです。
例えばの話、ドミソの音が綺麗に含まれていたりしたら、どうですか?
これは綺麗な響きになりますね。
どんなに安い楽器にもこのことは起こるのです。
反対に、高級なものであったとしても、硬い根っこに近い部分が入っていると
一枚だけとんでもなく強い振動がしたりします。
こうなるとせっかく良い木を使っていても本当に鳴るようになるには、相当な時間がかかってきます。
ましてや、6枚が場バラバラだとすると、最初はまあ、相当な雑音になってしまいかねません。
でもこれも弾き込んでいけばかえって強い音の案外演奏家向きの楽器になったりもします。
これは実験で西野二胡六歌仙の内、業平がそうでした、
やってはいけない、板目の楽器を作ったのです。
峠岡君が、最初の内何回も仕事場に持って来て、何回も削りなおしたり調整し直したりもしました。
1年半経って、どうやら、業平のゴキゲン御麗しくなったみたいです、
しかし、日々、酔って帰っても練習は欠かさないという峠岡君が弾いての、1年半です。
これは普通に弾いていたら10年もかかるのかもしれません。
でもこの状態が今の二胡の製作なのです。
ましてやそこに、蛇皮を張ります。
蛇皮にしても、それぞれ胴に合わせて選ぶのは高級品と言われるものだけですが、
蛇皮はそれこそ全部が違いますから完全とはいきません。
厚みも違えば伸び率も違い、十分時間をかけて貼るのは高級品だけでしょうね。
だからこそ、良い木の胴を選択し、その胴に合わせて蛇皮を張るのが二胡師であり、
そうやって作られた二胡は、比較的、比較的良い楽器になりえます。
二胡師と言われる人たちが、一品づつ作り上げた胴の中からさらに選んで、コンクールなどに出すのです。
ところが、お腹の辺りの蛇皮でも、まれに良く伸びはするが、均一に張れる場合もあるのです。
そうなると、寄せ集めただけの木でできた胴にたまたま良い張りの出来た楽器と言うのも、存在するのです。
これはかなりの高確率です。
それほど良い材料ではなくとも、その組み合わせがとても強い音を作り出し、軽い材料の割には(比較的安い材料というのは紫檀などに比べてかなり軽いです、普通は音も軽くなります)複合的な音が出てとても良い音色になります。
一人で歌うより、ぴったり合った合唱の強さと同じですね。
光舜堂にいらしたお客様の持ち込まれる、いわゆるお土産品、あるいは初級者用と言われ10年も前に販売されて、
ネットなどで落とされたものが大変良い鳴りをしていることが多いのです。
これは皆さんも感じる事tがあると思うのですが。
初心者用として10年も前に弾いていた楽器が、案外良い鳴りをしていたなどという事はありませんか。
ちゃんと調整しなおし、よく弾き込むとどんな楽器もよく鳴ってくれます。
確かに、高級な楽器・良い紫檀などというのはそれなりの皮も張って有り、見た目も綺麗だし
強い鳴りもし重低音も出るのですが、皮の張り方が悪かったり、
木の組み合わせが悪かったりすると、とんでもなく手を焼く胡であったりもします。
音色は元々の木がもっていますからそこは皆さんの好みです。
しかし、そんな楽器であったりしても、良い楽器に仕上げることはできます。
その胴にあった状態の皮を選び、
胴の一枚一枚の木をきちんと削りだしたりすれば、良い響きなりになっていきます。
みなさんもたぶんお持ちなのではないですか?
この楽器の音色は好きなのだけれど、いまいち弾きにくい
ここのところの雑音が、
などという時には、光舜堂にお持ちいただければ胴の木も調整し、
その木の胴に合わせて、皮を張替えれば、どのような楽器でも、西野二胡並みの鳴りと弾き易さが実現できるのです。
最近そのくらいには皮張り、胴の仕上げに自信が出てきたようです。
益々、蛇皮は貴重なものになりつつある今、
先行き十数年二胡を楽しむためにも今張替というのは良いのではないかと考えます。
何だか宣伝みたいですが、今、本当に先行き蛇皮入手と、そして金額の事は心配なのです。
また、たくさんのご心配のメールなどありがとうございました。
3日安静にしていまして、ほとんど問題のないくらいに回復しており、今度の日曜日にはちゃんと営業できそうです。
さて、人の体も、楽器もそれぞれ個性が有って、完全な健康体、
あるいは健全な頭というのはなかなかに少ない物ですね。
でも二胡も人も持って生まれたものが、最大限生かされたら、それは素晴らしいことだと思うのです。
さて二胡です。
以前かから書きましたように、二胡の製作というのは木の部分は全て硬い刃物によって同じ形に削られ、
皮を張られて、楽器の形になります。
いわゆる、高級品の二胡と初心者用の二胡と何が違うかと言いますと。
これは良い木だ、この木で数台二胡を作ろうというのと、
とにかく赤い木、これは紫檀だろうということで、どんどん製材し、
手当たり次第に、胴を作ってしまうのとの違いですし。
それほど費用はかけられないと、大きな木からたくさん製材して、それを適当に寄せ集めて出来上がる胴。
良い紫檀、特に、小葉紫檀などは太さが30センチも無く、
真ん中の芯に近い所は5センチくらい使えず周辺の柔らかい所も5センチくらいは使えません
ですから残り10センチくらいの中で丁寧に製材するほかないのですが、
花梨などは大木があり直系1メートルくらいの物は、まだまだあります。
そうなると製材の効率も良く、安くも出来ますね。
それにしてもこの板の同じところを一枚から一つの胴を作るわけではありません。
木の中の様々な部分が組み合わさったりもします。
ですから雑音ポイのは仕方がないのです。
ところがこれがまれに、持っている音が同じではなくとも、良い響きになる場合もあるのです。
例えばの話、ドミソの音が綺麗に含まれていたりしたら、どうですか?
これは綺麗な響きになりますね。
どんなに安い楽器にもこのことは起こるのです。
反対に、高級なものであったとしても、硬い根っこに近い部分が入っていると
一枚だけとんでもなく強い振動がしたりします。
こうなるとせっかく良い木を使っていても本当に鳴るようになるには、相当な時間がかかってきます。
ましてや、6枚が場バラバラだとすると、最初はまあ、相当な雑音になってしまいかねません。
でもこれも弾き込んでいけばかえって強い音の案外演奏家向きの楽器になったりもします。
これは実験で西野二胡六歌仙の内、業平がそうでした、
やってはいけない、板目の楽器を作ったのです。
峠岡君が、最初の内何回も仕事場に持って来て、何回も削りなおしたり調整し直したりもしました。
1年半経って、どうやら、業平のゴキゲン御麗しくなったみたいです、
しかし、日々、酔って帰っても練習は欠かさないという峠岡君が弾いての、1年半です。
これは普通に弾いていたら10年もかかるのかもしれません。
でもこの状態が今の二胡の製作なのです。
ましてやそこに、蛇皮を張ります。
蛇皮にしても、それぞれ胴に合わせて選ぶのは高級品と言われるものだけですが、
蛇皮はそれこそ全部が違いますから完全とはいきません。
厚みも違えば伸び率も違い、十分時間をかけて貼るのは高級品だけでしょうね。
だからこそ、良い木の胴を選択し、その胴に合わせて蛇皮を張るのが二胡師であり、
そうやって作られた二胡は、比較的、比較的良い楽器になりえます。
二胡師と言われる人たちが、一品づつ作り上げた胴の中からさらに選んで、コンクールなどに出すのです。
ところが、お腹の辺りの蛇皮でも、まれに良く伸びはするが、均一に張れる場合もあるのです。
そうなると、寄せ集めただけの木でできた胴にたまたま良い張りの出来た楽器と言うのも、存在するのです。
これはかなりの高確率です。
それほど良い材料ではなくとも、その組み合わせがとても強い音を作り出し、軽い材料の割には(比較的安い材料というのは紫檀などに比べてかなり軽いです、普通は音も軽くなります)複合的な音が出てとても良い音色になります。
一人で歌うより、ぴったり合った合唱の強さと同じですね。
光舜堂にいらしたお客様の持ち込まれる、いわゆるお土産品、あるいは初級者用と言われ10年も前に販売されて、
ネットなどで落とされたものが大変良い鳴りをしていることが多いのです。
これは皆さんも感じる事tがあると思うのですが。
初心者用として10年も前に弾いていた楽器が、案外良い鳴りをしていたなどという事はありませんか。
ちゃんと調整しなおし、よく弾き込むとどんな楽器もよく鳴ってくれます。
確かに、高級な楽器・良い紫檀などというのはそれなりの皮も張って有り、見た目も綺麗だし
強い鳴りもし重低音も出るのですが、皮の張り方が悪かったり、
木の組み合わせが悪かったりすると、とんでもなく手を焼く胡であったりもします。
音色は元々の木がもっていますからそこは皆さんの好みです。
しかし、そんな楽器であったりしても、良い楽器に仕上げることはできます。
その胴にあった状態の皮を選び、
胴の一枚一枚の木をきちんと削りだしたりすれば、良い響きなりになっていきます。
みなさんもたぶんお持ちなのではないですか?
この楽器の音色は好きなのだけれど、いまいち弾きにくい
ここのところの雑音が、
などという時には、光舜堂にお持ちいただければ胴の木も調整し、
その木の胴に合わせて、皮を張替えれば、どのような楽器でも、西野二胡並みの鳴りと弾き易さが実現できるのです。
最近そのくらいには皮張り、胴の仕上げに自信が出てきたようです。
益々、蛇皮は貴重なものになりつつある今、
先行き十数年二胡を楽しむためにも今張替というのは良いのではないかと考えます。
何だか宣伝みたいですが、今、本当に先行き蛇皮入手と、そして金額の事は心配なのです。