おかげ様でかなり評判は良かったのです。
まだ少しは残ってはいますが、ココポロは手元にも残しておいてその成長は自分でも確認したいものです。
と言いますのは、ココポロの楽器というのは、私の手元に一台も無く、今までにも3台だけ普通の二胡に作ったことが有るだけですから、音の成長の確認というのは以前購入された方がたまに持っていらして弾かせてもらう以外ないからです。
その普通のにこの今までの感じからすると、甘い、というのが私の印象です。
作りたてはそれほど他のブラックウッドなどに比べて、パンとなるという感じはないのです。
しかし1年後くらいに弾かせてもらって、私の作った楽器の中では、甘いという表現が一番合うのはココポロでしょう。
たまたま、以前に買い置いた材料がちょうど10台分ぐらいあったので今回、ドデカゴンに作ってみたのですが、
それほど派手な音もせず、かなり大人しい感じの音だったので、最初に見本で置いておいた、縞黒檀のドデカゴンの重低音の方が皆さん気にいったようです。
ほぉさんも、縞黒檀の方が重低音ですから、ココポロは人気ないですよと予言していたのですが、
先日、今度新たに製作したドデカゴン専用弦をつけたところ、皆さん揃いも揃って、ココポロの音が好きっとおっしゃっていました。
今までの弦ですと強さが無く、皮を振動させきっていなかったのでしょうか、その音色の良さが皆さんに伝わっていなかったというのは、試奏に出すうえでも悔やまれます。
弦一つが楽器の音を変えます。
これほど見事に変わった例というのは私は知りません。
いろいろ弦の事を調べていて、有る考えが浮かびました。
もしかしたら、二胡の弦というのは、二胡ように作られたものではなく、他の弦楽器の仕様でたまたま使えそうな物を二胡に使っていたのではないかという事です。
特に内弦は、高音までちゃんと鳴りきれない物が多かったのは、この弦の仕様の問題も有ったのではないかと思うのです。
弦の巻きが指板のある楽器用に出来ていますから、今までの二胡の弦というのは相当緩いです。
そうでなくとも指板が無く、どちらかというと緊張感を持たせにくい弦でしたから。
緊張感の無い金属は高音が出ません。
元々が、第一ポジションだけでの演奏が日常的な楽器でしたから、その必要もなかったのかもしれません。
それでは劉天華先生の時代ではどうだったのか、あの頃は絹弦だったでしょう、という質問が有ると思います。
その上、アービンの弾いた音などは、かなり絹弦の楽器だったにもかかわらず大変高音もよく出ている録音です。
答えは、二胡そのものが小さかったのです。
多分胴の直径で、85ミリくらいではなかったでしょうか。
私の手元にある、戦前の楽器や友人から頂いた、50年以上前の楽器は、皆胴の大きさが85ミリ以下でした。
皮の面積が小さく、高音が出やすいということが有ったと思うのです。
(光舜堂へ弾きに来て下さい、たいして良い皮でも無いのに全音が良く出ます)
今回のドデカゴン専用弦を作ってみて、これは普通の二胡の弦も作ってみる必要があるかもしれないと、思いました。
今の二胡は金属弦を使うようになって、皮を十分振動させることが出来るようになったせいなのか、皮を厚く大きくもなってきていますが、
それに対応した弦というのは作られてきていないようなのです。
多分、光舜堂の3周年に向けて出来上がるように頑張ってみます。
お楽しみに。
というわけでありがとうございました大変好評のうちに今回の限定版のドデカゴンの販売は明日28日で締めきります。
ありがとうございました。
光舜堂店主西野和宏
まだ少しは残ってはいますが、ココポロは手元にも残しておいてその成長は自分でも確認したいものです。
と言いますのは、ココポロの楽器というのは、私の手元に一台も無く、今までにも3台だけ普通の二胡に作ったことが有るだけですから、音の成長の確認というのは以前購入された方がたまに持っていらして弾かせてもらう以外ないからです。
その普通のにこの今までの感じからすると、甘い、というのが私の印象です。
作りたてはそれほど他のブラックウッドなどに比べて、パンとなるという感じはないのです。
しかし1年後くらいに弾かせてもらって、私の作った楽器の中では、甘いという表現が一番合うのはココポロでしょう。
たまたま、以前に買い置いた材料がちょうど10台分ぐらいあったので今回、ドデカゴンに作ってみたのですが、
それほど派手な音もせず、かなり大人しい感じの音だったので、最初に見本で置いておいた、縞黒檀のドデカゴンの重低音の方が皆さん気にいったようです。
ほぉさんも、縞黒檀の方が重低音ですから、ココポロは人気ないですよと予言していたのですが、
先日、今度新たに製作したドデカゴン専用弦をつけたところ、皆さん揃いも揃って、ココポロの音が好きっとおっしゃっていました。
今までの弦ですと強さが無く、皮を振動させきっていなかったのでしょうか、その音色の良さが皆さんに伝わっていなかったというのは、試奏に出すうえでも悔やまれます。
弦一つが楽器の音を変えます。
これほど見事に変わった例というのは私は知りません。
いろいろ弦の事を調べていて、有る考えが浮かびました。
もしかしたら、二胡の弦というのは、二胡ように作られたものではなく、他の弦楽器の仕様でたまたま使えそうな物を二胡に使っていたのではないかという事です。
特に内弦は、高音までちゃんと鳴りきれない物が多かったのは、この弦の仕様の問題も有ったのではないかと思うのです。
弦の巻きが指板のある楽器用に出来ていますから、今までの二胡の弦というのは相当緩いです。
そうでなくとも指板が無く、どちらかというと緊張感を持たせにくい弦でしたから。
緊張感の無い金属は高音が出ません。
元々が、第一ポジションだけでの演奏が日常的な楽器でしたから、その必要もなかったのかもしれません。
それでは劉天華先生の時代ではどうだったのか、あの頃は絹弦だったでしょう、という質問が有ると思います。
その上、アービンの弾いた音などは、かなり絹弦の楽器だったにもかかわらず大変高音もよく出ている録音です。
答えは、二胡そのものが小さかったのです。
多分胴の直径で、85ミリくらいではなかったでしょうか。
私の手元にある、戦前の楽器や友人から頂いた、50年以上前の楽器は、皆胴の大きさが85ミリ以下でした。
皮の面積が小さく、高音が出やすいということが有ったと思うのです。
(光舜堂へ弾きに来て下さい、たいして良い皮でも無いのに全音が良く出ます)
今回のドデカゴン専用弦を作ってみて、これは普通の二胡の弦も作ってみる必要があるかもしれないと、思いました。
今の二胡は金属弦を使うようになって、皮を十分振動させることが出来るようになったせいなのか、皮を厚く大きくもなってきていますが、
それに対応した弦というのは作られてきていないようなのです。
多分、光舜堂の3周年に向けて出来上がるように頑張ってみます。
お楽しみに。
というわけでありがとうございました大変好評のうちに今回の限定版のドデカゴンの販売は明日28日で締めきります。
ありがとうございました。
光舜堂店主西野和宏
遅れをとったかもしれない…
きのう弾かせてもらったカリマンタンエボニーも素敵な音色でした♪
インドネシア黒檀です。
インドネシアのジャワ島が中心と聴いています。
あとボルネオは黒檀の種類が多いとも聞きます。
とにかく黒檀だけでも40種類も有るのですから。
どれがどれだか解らなくなりそうです。
たぶん、はじめて聞いた黒檀の種類です。
樹種の世界は、難しいですねー
知れば知るほど奥が深いですね。