二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

名前は「B」!!

2024-03-30 11:20:33 | 光舜松脂
コントラバス用の松脂、B0・B1・B2
残ったのは、B0ゼロでした。
昨日新大久保のクロサワ楽器店さんに行きまして、コントラバス用の新しい見本を試してもらったのです。
勿論弾いてもらうのは、担当者のS,さんとKさん。
そして、ベルリンで演奏活動をしている高橋徹さん。
たまたま、高橋さんが日本に戻ってこられるということもあり、光舜松脂がクロサワ楽器店さんに置いてもらうようになり、その場所がコントラバスの売り場という事もあり、高橋さんに試してもらう事になりました。
試しに作ったのは6種類くらいもありましたが、自分で念のためにチェロで試したところ、この3つのタイプが良いのではないかと、、
因みに若いころは


それでもやはりコントラバスで弾いてみると相当な違いがありましたね。
B0ゼロはコントラバスでもふつうのヴァイオリン系の松脂を使っている人により引っ掛かりの強いものをと思って作ったものです。
あとの、B1・B2は現在販売されているコントラバス専門の柔らかいタイプの上に乗せられるのではないかと考えたものです。
この柔らかいタイプの松脂の上に普通の松脂はなかなか乗りにくいのです。
そして、一度この柔らかい松脂を使った弓は毛替えをしない限りヴァイオリン系のまつやにがのりにくいです。
それで、光舜松脂の細かな粒子が引き起こす豊かな音色、そして遠鳴り、音の立ち上がりの速さと切れの良さなど組み込めないかと考えたのです。
既に二回ほどこの松脂のテストでクロサワ楽器店さんに行っており、コントラバス用も試しては見たのです。
しかし、更にという事で、今回これならというのを作って持っていきました。
結果から言うと、B0ゼロが良い。
高橋さんは、光舜松脂の1もK20もヴァイオリンからコントラバスまで全ての洋楽器に合う等ご意見です。
そこで、高橋のさんの持ってこられたK20を塗った弓と柔らかい松脂を塗った弓との弾き比べです。
側で聞いていると柔らかい松脂の方が多少は音が大きく感じられるのです。多分弾いている人にはさらにそのように感じるとおもいます。
ところが、7,8メートル離れるとK20を使った音の方が通ってきます。
楽器の裏板までしっかりと響いている感じです。

そこでもともと、柔らかい松脂の上に乗せるために作ったB!・B2を柔らかい松脂の上にぬってひいてみると、完全に柔らかい松脂の音にしかなりません。
乗せてはいるのですが、音や振動としては柔らかい松脂のままなのです。
高橋さんが、K20の弓と、今回持っていったB0ゼロの弓で弾き比べです。
確かに、K20は十分コントラバスの音を引き出します、それもかなり軽快な感じです。明るく華やかになります。
B0ゼロは、音が太くなります。そしていかにもコントラバスという音色になるのです。
「これは、良いですね!ドイツ音楽にはぴったりではないでしょうか」と高橋さん。
何曲か高橋さんがドイツ系のベートーベンやシューベルトなどの部分を弾いてみますと確かにその音の太さはいかにも重厚なコントラバスという音色を響かせるのです。
「私の意見では、今までの3種類0ゼロと1とK20でヴァイオリンからコントラバスまで問題はないと思うけど、これは(BOゼロ)はコントラバスに十分適合している感じで、曲によって使い分けるのは良いのではないか!」という御意見でした。
それでは、柔らかい松脂の上に乗せるには、とこの本当なら単独で使えるB0ゼロを、念のためと、やわらかいまつやにのうえに塗ってみました。
これは、試してみたクロサワ楽器の担当者のSさんが顔色が変わるくらいな変化をもたらしました。
柔らかい松脂の手に伝わる引っ掛かりの強さは変わらず、切れの良さと音色の良さが増します。
弾きやすい!!!これがお二人の意見でした。力で弾かないで済むようになった感じだそうです。
何のことはない、最初に作ったB0ゼロが、両方の役割をはたしてくれたのです。
そこで、このB0一つをコントラバス用として発売することが決まりました。
名前は「B」です。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ

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