ろくに演奏できない私がいろいろ演奏のことについてとやかく言うのはしばらく置きましょう。
今一番日本の二胡の世界で難しい問題は、楽器としての二胡の良い悪しというのが、まだ皆さんにしらされていないことではないでしょうか。
ですから木の問題、皮の問題、調整の問題等々、はっきりした答えを言える人間が、日本人の中に少ない事ではないでしょうか。
ですから、皮が破れてしまった二胡でも、これは問題ないと先生が言いきってしまうという恐ろしいことも起きるのではないでしょうか。
また、ベコベコに緩んでしまった、二胡を見てもこれは問題ないと言い切る先生も出てきます。
先生に言われた以上、信じるしか仕方がないのが今の日本の二胡の現状です。
これはホントにあったことなのです。
エーーそんなことが、、と思える方はとても良い先生についておられるのですよ。
また反対に、自分の販売した楽器ではない物を持ってくる生徒には、それはよくない楽器だと言いきって、自分のところが販売している物を、購入せざるを得ない雰囲気にしてしまう先生もおられます。
これらはいた仕方ないですね。
二胡が本格的に日本に入ってきて、十数年ですから。
ましてや子供のころから二胡を弾いていたという人は最近になって、やっと現れてきたぐらいです。
しかし面白いのは、二胡を始める人というのが、中国でも意外と定年近くや定年すぎの人が多いということが分かったことです。
去年の暮れに、中国人の二胡弾き(愛好者)が娘さんと一緒に光舜堂に来られました。
その時の会話(娘さんの通訳)で話していて分かったのは、彼も程年近くなって二胡を始めまだ10年ぐらいらしいのです。
皆で集まって弾いているらしいのですが、そのほとんどが、歳をとって始めた方ばかりだそうです。
楽器は子供のころからやらなければいけない、ましてや中国の本場では二胡を弾く人は皆上手いだろうと、勝手に思っていましたから、少し驚きました。
これでは日本と変わらないな、というのが実感です。
最近でこそ、一曲だけ弾けるようにとピアノを習う方や、様々に楽器を始める人も日本では増えてきたようですが、中国でも同じなのですね。
でもこれが二胡の良いところだと、年とって二胡を始めた私には、とてもうれしい事でした。
彼の弾いた二泉映月は、とても堂に行ったものでした。
かれとはなしていて、もう一つ気がついたのは、彼は楽器は黒ければ全て「烏木」ですし。
少し、こげ茶色ならば、「老紅木」また赤系ならば、「紫檀」でした。
流石に彼の一番気に入った、シャム柿(黒檀にも見えます)を説明するのがなかなかに難しかったのです。
これでもいのだと思います。
何もバイオリンを弾く人が皆、この楓はルーマニアで、この表板はドイツ産等と解るわけでもありませんし、二胡も、こんなことが常識の内に入っているのが中国の二胡なのかもしれません。
多分日本だけではなく中国でもある事でしょうが、「これは小葉紫檀だから高いですよ」と言って、大葉紫檀にとんでもない値段を付けている楽器屋さんも有ります。
或いは先生もいます。
彼らはもしかしたら、ホントにそう思っているのかもしれないと、最近思うようになりました。
判ってやっていたらそれは詐欺です。
カリマンタンエボニに黒の顔料をオイルに混ぜて、黒く染め込んでしまった「烏木」を、これはインドの黒檀ですと言って納品する二胡制作会社が居たとしても、それを知らなければ、販売店はお客をだましたことにはなりませんね。
でもこれも有ったことなのです。
騙しているわけではなく、そう思っているのではないでしょうか?
これは、クロマグロですよと刺身を出されて、誰が黄肌マグロと見分けられるでしょうか。
本物のクロマグロを食べ続けてきた人だけが解ることです。
プロというのは全てそういうものではありませんか?
二胡の世界でも同じことかもしれません。
作る現場に居て、触り続けて初めて分かることも沢山あります。
だからどうということはありません。
判って他の人の作った物を批判してもしょうがない事です。
それを購入した人が、違う木だったと分かってがっかりするかもしれませんね。
御自分の気に行った楽器で御自分の気にいるような音楽を演奏できればそれでよいのでしょう。
今一番日本の二胡の世界で難しい問題は、楽器としての二胡の良い悪しというのが、まだ皆さんにしらされていないことではないでしょうか。
ですから木の問題、皮の問題、調整の問題等々、はっきりした答えを言える人間が、日本人の中に少ない事ではないでしょうか。
ですから、皮が破れてしまった二胡でも、これは問題ないと先生が言いきってしまうという恐ろしいことも起きるのではないでしょうか。
また、ベコベコに緩んでしまった、二胡を見てもこれは問題ないと言い切る先生も出てきます。
先生に言われた以上、信じるしか仕方がないのが今の日本の二胡の現状です。
これはホントにあったことなのです。
エーーそんなことが、、と思える方はとても良い先生についておられるのですよ。
また反対に、自分の販売した楽器ではない物を持ってくる生徒には、それはよくない楽器だと言いきって、自分のところが販売している物を、購入せざるを得ない雰囲気にしてしまう先生もおられます。
これらはいた仕方ないですね。
二胡が本格的に日本に入ってきて、十数年ですから。
ましてや子供のころから二胡を弾いていたという人は最近になって、やっと現れてきたぐらいです。
しかし面白いのは、二胡を始める人というのが、中国でも意外と定年近くや定年すぎの人が多いということが分かったことです。
去年の暮れに、中国人の二胡弾き(愛好者)が娘さんと一緒に光舜堂に来られました。
その時の会話(娘さんの通訳)で話していて分かったのは、彼も程年近くなって二胡を始めまだ10年ぐらいらしいのです。
皆で集まって弾いているらしいのですが、そのほとんどが、歳をとって始めた方ばかりだそうです。
楽器は子供のころからやらなければいけない、ましてや中国の本場では二胡を弾く人は皆上手いだろうと、勝手に思っていましたから、少し驚きました。
これでは日本と変わらないな、というのが実感です。
最近でこそ、一曲だけ弾けるようにとピアノを習う方や、様々に楽器を始める人も日本では増えてきたようですが、中国でも同じなのですね。
でもこれが二胡の良いところだと、年とって二胡を始めた私には、とてもうれしい事でした。
彼の弾いた二泉映月は、とても堂に行ったものでした。
かれとはなしていて、もう一つ気がついたのは、彼は楽器は黒ければ全て「烏木」ですし。
少し、こげ茶色ならば、「老紅木」また赤系ならば、「紫檀」でした。
流石に彼の一番気に入った、シャム柿(黒檀にも見えます)を説明するのがなかなかに難しかったのです。
これでもいのだと思います。
何もバイオリンを弾く人が皆、この楓はルーマニアで、この表板はドイツ産等と解るわけでもありませんし、二胡も、こんなことが常識の内に入っているのが中国の二胡なのかもしれません。
多分日本だけではなく中国でもある事でしょうが、「これは小葉紫檀だから高いですよ」と言って、大葉紫檀にとんでもない値段を付けている楽器屋さんも有ります。
或いは先生もいます。
彼らはもしかしたら、ホントにそう思っているのかもしれないと、最近思うようになりました。
判ってやっていたらそれは詐欺です。
カリマンタンエボニに黒の顔料をオイルに混ぜて、黒く染め込んでしまった「烏木」を、これはインドの黒檀ですと言って納品する二胡制作会社が居たとしても、それを知らなければ、販売店はお客をだましたことにはなりませんね。
でもこれも有ったことなのです。
騙しているわけではなく、そう思っているのではないでしょうか?
これは、クロマグロですよと刺身を出されて、誰が黄肌マグロと見分けられるでしょうか。
本物のクロマグロを食べ続けてきた人だけが解ることです。
プロというのは全てそういうものではありませんか?
二胡の世界でも同じことかもしれません。
作る現場に居て、触り続けて初めて分かることも沢山あります。
だからどうということはありません。
判って他の人の作った物を批判してもしょうがない事です。
それを購入した人が、違う木だったと分かってがっかりするかもしれませんね。
御自分の気に行った楽器で御自分の気にいるような音楽を演奏できればそれでよいのでしょう。
確かに!
でも、!!!それ言いだしたら、日本の殆どの教室は潰れませんか?楽器屋も?
残るのは、何軒かの通販の会社と、ウチだけになってしまいます。
本人達は何の痛痒も感じないでしょうね。
そういうものだと思っていますから。
ですから、少しづつ、常識広めましょう。
ニセのフェアレディーつかまされて、見抜けなかったやつの負けじゃあないでしょ?
日本で、西野二胡の偽物作って、西野二胡ですって売ったら、どーなる? これはれっきとした刑事事件です。
まあ、ギターのように、ビンテージ物が取引されるようになると、骨董品と同じ世界に行くのかもしれないけど。