１０月５日（日）熱き友情は台風なんかにくじけないのだ！ １１：００～１７：００

二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
ここのところ報告日記にて毎週連続で福音弓、福音弓と売り込んでいたら、
店主から「くどい！」と言われましたので、今週はこの話題は封印いたします（笑）


しかし、話題は尽きない光舜堂の営業日。

今週は台風１８号到来で一日中ずっと雨の日曜日、さすがに遠方のお客様方はキャンセルでしたが、
もっと皆さんキャンセルなさるかと思いきや、雨の中、結構いらっしゃって、
予想以上の人数のご来店となりました。


さて今週は、皮の張り替えご依頼で入院していたＳさんの二胡の退院日でした。
西野二胡ユーザーのＳさん、最近のメインはもっぱら西野二胡となり、
すっかり出番が無くなってしまっていた控え選手をなんとかレギュラーに戻す手立てはないかと考え、
低音二胡へのチェンジを思い付いたのでした。

二泉二胡や、低音二胡への改造は、
簡単に弦だけを低音用に取り換えれば済む物も有れば、大改造が必要な物も有ります。
良質の木を使い、木部の出来が良く、皮も厚い物が良い状態で張ってある高級品であれば、
そういう二胡は、弦の交換だけで行けます。
（西野二胡は全て、基本、低音の弦を張ると対応できます）
しかし、樹種によっては不向きな物も有りますし、
そもそも中国製の二泉胡はサイズが少し大きく作ってあるので、
小さいサイズの二胡でそれに匹敵した性能を出すには、
蛇皮をそれなりに厚い物に張替えなければなりません。
その皮に応えられる胴にするには加工が必要な物も有ります。
また、皮を外せば胴の中も手を加えられるのでいろいろ手段が増え、
かなりの音色のレベルアップも望めます。
そこで今回は音色を良くするためにも内部にも手を入れ直しました。

そうして我が胡をお迎えにいらしたＳさん、
実は、ごく最近に名人と言われる人の二胡を鳴らす機会があったのだそうです。
その音色も記憶に新しいうちに戻って来た我が胡。
結果は、、、

大満足の合格点をいただきました！

もうかなり長く光舜堂には足を運び続けて下さっているＳさんですが、
そして、店主の腕も認めて下さってはいましたが、それでも、この改造の出来には相当驚いたようです。
「あの二胡がこんなになっちゃったなんて、こりゃぁ、驚いた！！」 と、興奮気味。
皮を張替えた直後でも鳴り響く我が胡に、「ここまで凄くなるとは。。。」
と、全く想像していなかったそうです。
「最近弾いてきた名人作の二胡よりこの方が良い音になっている！」や、
「これでこの二胡もまた控えではなく１番手で活躍出来る二胡になった」 とおっしゃって、
とても喜んでいただきました。
傍で聴いていた他のお客様も「良い音ですね～」 と言い、張り替えたばかりと知ってビックリ！
大成功の改造でした。



さて、時は夕暮れ、

台風はますます近付きつつある頃、
どしゃ降り雨の中、すぅさんのお友達がひとり、またひとりとご来店。

実は、光舜堂も大変お世話になった会員のすぅさんがちょっと遠くへお引越しするので、
この日は二胡友の皆さんで飲みに行こう、という話になっていたのでした。
店主とワタクシも閉店後に駆けつけるよ、と言っていたのですが、外は台風。。。
お店の予約していないから雨の中お店探して彷徨うのも大変だし、
そこで店主は言いました。

「良かったら此処でやれば？」

そして、

閉店時間後からはラジオガァデンでの宴が始まりました。

本当に皆さん台風が近づいて来ているにもかかわらずよく集まって、とても楽しい会でした。
聞けば、すぅさんは出発前に壮行会だけで１０回は宴会があるのだとか？！
すぅさんの人徳のなせる業でしょう。

事実、すぅさんは、今までもそれほど近くでもない所に住んでいながら、
光舜堂は行きにくいけれど二胡が壊れて困った、とか、
独りで光舜堂へは行けないけど調整して欲しい、というお友達の付き添いで、
いらっしゃる時は大抵何人かのお友達を連れて、何度も何度も来てくださっていました。
そして、調整後のお友達のその後を気にかけ続ける事も抜かり無く、
そのアフターケアの甲斐あって、その後独りでも来られるようになった方が何人も！
本当に二胡友さん達の面倒見の良い方なのでした。

ですから、そんなすぅさんを囲む会とあっては、台風なんてなんのその！
エントリーしていた方々は誰一人として欠けること無く、
会場は天気知らずの奥まった穴倉、二胡弾き放題のラジオガァデンですから、
外の悪天候は忘れて、万世の肉尽くし、二胡尽くし！（笑）
皆で楽しく、すぅさんの新しい門出をお祝いしました。

すぅさん、
本当にお世話になり、ありがとうございました！

そして、台風の中今週ご来店のお客様にも感謝いたします。

では♪