二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

徳絃社様、二胡ほっとサロン るいや様、二胡Shop心響様に感謝いたします。

2014-10-10 13:51:58 | ■工房便り 総合 
この画像は100分の30破棄された弓です。
折れていますし曲がって元に戻らない物、柔らかすぎる物、
そしてこれから、竹の罅のチェックですから後幾つ駄目にななることやら、、、、


今回福音弓の販売は、たいへん変則的になっています

元々からして通販はしない、あるいは他のお店での楽器の販売もしないという事で始めた光舜堂です。

ですので今回の福音弓に関しても、光舜堂だけで細々と、販売しあるいは会員の方には、
送っての販売というくらいきり考えていませんでした。

実際問題、二胡は中国が本場だし、どうせ買うなら、本場の中国の物をと考える方が多いです。

またいくら西野二胡が良く鳴るという事がお分かりになったとしても、教室に持って行けない、

或は、多少難があっても中国の物の方が、本場物だしと、西野二胡は見向きもされない方も多いです。

それは良いのです。しかしこの弓は違います。

決定的に今までの弓とはレベルが違いますから。

今まで弾きにくい楽器と思われていた二胡の一つの原因が、弓にありその原因が無くなったのですから。

皆さんおっしゃいます。弾き易いと、このことはプロの方から初心者まで皆さんです。

又高いとおっしゃる方もいます。

しかし、そうは言っても皆さんい弾いてみると、すぐ購入する方、あるいはお金をためてと言う方それぞれの事情は違いますが、

皆さん欲しがります。

それほどでもないなと言われた方も、福音弓を弾いてから元の自分の弓に戻すと、愕然として、こんなに以前の弓は弾きにくかったのだということを認めていただけます。

ましてや張替えられるという事を考えたら、今までは1万円以上する弓でも1,2年で捨てていたことを考えれば遥かに安いのです。

いくら諸経費の安い中国でこれと同じようなレベルの安定した製品と言うのを、作ったとしたら、この福音弓以上の金額になりかねません。

と言うより、弾いてみればおわかりになるおともいます。

今までこ光舜堂では楽器の場合、お客様と直接お話して、試し弾きもしていただいた上で、これは良い楽器だと、ご縁の有った方にだけの販売という形を取ってきました。

その上、日曜日だけの営業ですし、二胡の愛好家の方にはたぶん、行きたくともいけないというご迷惑をかけてもいます。

ところが今回の福音弓に関しては最初に徳絃社様から、ご協力のお申し出があり、日曜日にはご来店の出来ない方々へ、この福音弓を広めていただくことになりました。

ここで問題が発生です。

この福音弓を作った時に、この弓は絶対二胡の愛好家の役に立つと、なるべく安く皆さんにお届けしたいと考えての、価格設定でしたから、

卸など出来る金額ではなかったのです。

たぶん皆さんもご承知だと思いますし、また皆さんのご主人やあるいはご兄弟などに、物販をしている方がおられれば、お分かりかと思いますが、

メーカーの金額と小売りの販売の金額には差があります。

物にもよるのでしょうが、通常、大体が7対3ぐらいです。

百貨店などは、これが6対4くらいの場合もあります。

小売店としては各お客様に、商品の説明あるいは、その材庫の管理、或は又梱包等また場合によってはクレームに対する対応、
また、宣伝、HP造りなどかなり煩雑な手間と諸費用のかかる物です。

普通はメーカーがその分小売店の必要経費と言うのを差し引いた金額で納品するのです。

ところが、この福音弓に関しては全くそのことを考えていませんでした。

精々会員さんに問題なくお渡しできる10%オフぐらいきり考えていなかったのです。

では、お前のところ光舜堂が、値段を引けばよいではないかと言うのが、通常の取引ですが、

出来なかったのです。

それをすると、作れなくなってしまいます。もし作れる人がいたら作ってみてください。

実際問題、中国で弓を買えば、高くても1000元、安いものなら、100元、200元と言う物も有ります。

それらが、日本にはいって来れば、10000円前後は普通にします。

中には中国で買ってくればと言う方もいらっしゃるとは思いますが、仕事でやっていればその交通費や、宿泊費、また関税などの税金の事まで含んでいけば、300元の物が10000円にもなる事でしょう。

そこでせめて、中国の、弓の高級なものと、同額ぐらいで押さえたいと、税抜きで15000円(会員さん向け)で、金額を設定したのです。

お客様の中にはどうも大変な誤解があるようで、光舜堂ブランドだから、こんな高い物作ったのだろという方もいます。

でも考えてみてください、実際に10倍以上経済が違うのですよ、

その上、竹を輸入したとしても、実際に使えるのは、折れたり曲がったり役に立たない強度だったり、罅が入っていたり、50%です。

また今回は、最上級の馬毛を使っています。

ヴァイオリンよりも使う量は多いですし、その上長いのです。

ヴァイオリンは、75センチも有れば使えますが二胡の場合は、95センチは必要です。

それは普通には扱われていないのです。

本当にギリギリで価格を設定してしまったのです。

そこでその事情を徳絃社様、二胡ほっとサロン るいや様、二胡Shop心響様に説明したところ、

皆様この弓が、日本で作られた最初の弓であるということの意義、

全国の二胡弾きさん達に本当に役に立つ、良い弓であるという事で、

今回の様な変則的な販売価格を納得していただきました。
それも大変薄利で、というのは皆さんもこの数字を見てご納得いただけるでしょう。

今まで、二胡の弓は消耗品として、1,2年で買い替えるのが常識でした、いくら高い弓でもです。

それを今回の福音弓は、ヴァイオリンの弓のように毛を張替える事が出来、二胡と同じくらい長く皆様の二胡人生を共に過ごして行けるのです。

良い弓は皆様の楽器のレベルを何倍かに上げてくれます。

皆様が良い弓に出会えますように。



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