二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

お知らせです。皮の扱いについて。

2010-08-01 21:09:16 | ■工房便り 総合 
二胡の蛇皮に、オイル、あるいはハンドクリーム等は、絶対に塗らないでください。

もし、冬場の良く乾いた時に、蛇の鱗が立つような位乾いた時に、

オイルを塗ったりする方が、話としては、非常に多いの知りました。

又この、光舜堂の営業を始めてからの、2カ月の間にも、数台、

オイル塗りすぎで、蛇皮がぼてぼてに柔らかくなってしまった二胡、見ています。

殆ど高音の出ない状態になっている二胡もありました。

様々な知識が、様々なルートで取りざたされています。

皮は、(どんな皮でも)オイルやワックス塗ると、柔らかくなることが多いのです。

決して塗らないでください。

音が柔らかくなるから、と言われたり、又ご自分で考えたりしたとしても、

二胡の音が柔らかく鳴るのは、弾き込む事だけです。

エアコンなど、あるいは、冬場の乾燥などで、音がキンキンしてきたときは、

後ろ(花窓)から息を吹き込んでやってください。

息を吹き込むのを何回か、繰り返しますと、その乾燥は取れるはずです。

水を吹けという人もいますが、これだと木が水を吸いかねません。

折角乾いた木が、水を吸うと、木が動くこともあります。

又、二胡のメーカーによっては、皮に蝋を塗っていることもあります。

音が安定するという考え方です。

このことは、良い二胡を作ろうとする考え方の一つの形ですので、

悪いことではありません。

が、蝋の種類によっては、水分を、含んでしまうことも考えられますし。

蝋の下にオイルが、乾かずに残ってしまう事も有ります。

又、ハンドクリームは、元々保湿成分を含んでいます。

これも、二胡の皮の為には、良い事ではありません。

オイルや、ハンドクリームは、塗らないでください。

皮がどんな加工されているのか、各メーカーに依っても違いますから。

場合によっては、塗装されている皮もあると聞いています。

オイルと塗料が反応することも有ります。

通常オイルは、時間は懸りますが、乾きます、乾けば塗膜になり、皮の上に一枚のっかっていることになります。

また内部に侵入したオイルは、皮そのものを柔らかくしてしまいます。

バックや、衣類などの皮は、なめしの最後に、柔らかくするためにオイルを含ませます。

再度言います、

皮にどんな加工がされているか、解らないですから、オイルやハンドクリーム、

あるいは皮用のワックスなど、塗らないでください。

その使う量によっては、問題の出ない場合もあるでしょう。

しかし、場合によっては、まったく復活しない場合も有ります。

この場合は、皮を、張りかえるきり方法は、ありません。

それから、今のような、大変な湿度の高いとき、シリカゲルを、ケースの中に入れる方も有ります。

これも、なるべく皮から離れたところに、入れてください。

皮に接触すると、部分的に、皮を乾燥させ、歪みの原因になることも有ります。


皮は、二胡作っている方が、どんな考え方にしろ、

最善という形でみなさんに、お渡ししているはずです(たまたま完全でないものもあるかもしれませんが、またしばしばそうでないものに出会うことも有りますが、その時には、光舜堂へ、持ってきてください、治します)

弾き込むことが最善の、音色作りだと考えてください。





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