少し話がそれますが、緑檀の二胡というのが最近増えてきています。
覚えていて欲しいのは、緑檀が、必ずしも本来のリグナムバイダでは無い事です。
木に、緑色の物は珍しいですね。
しかし、ない事はないのです、皆さんが学校でやった彫刻の時に使うホウノ木は、削ったばかりは緑色をしていますが、それらは次第に黄色の強い褐色に替わって行きます。
しかしリグナムバイダは、濃緑色に変化していき、最終的に緑がかった黒に変化していきます。
その時点でリグナムバイダかそれ以外かがわかります。
チーク材も緑色をしています。
チーク材もなかなか良い音はします。油分のとても強い木ですからとてもクリアなナ音がします。
本物のリグナムバイダは木の中で一番比重の重い木です。
1,28と言われますから、水に沈みます。
ただそれ以外にも中南米では緑色の木というのが有ります。
それらをまとめて緑檀という呼び方をしますので、そのような点では、また紫檀と同じで沢山の種類が有ると思って下さい。
と、そんなこんなで、二胡の木を作るという所では、なんだかんだで、長ければ、40年
早くても、3年ぐらいはかかってしまいます。作業を始めてからでも、3ヶ月から、半年はかかります。
このくらいにゆっくりやらないと木の動きについて行けません。
ほんとなら製材初めて3年は掛けたいところですし、シャム柿などはそのくらいかかっています。
コウキ紫檀は、既に50年以上乾かしていたものですから、3ヶ月くらいで出来上がります。
その他のブラジリアンローズやココポロチンチャンなどは、乾燥しだいです。
それでも動くのが木なのです。
皆さんも薄く削ったベニヤ板が歪むのはみたことが有ると思います。
あれだけ薄くてもあれだけボンドでシッカリ留っていても動くのです。
ですから動かさないということでは無く、動いたら直せるという方法を考えるべきなのです。
また動いた時に均一に上手く動いてくれるように木を組み合わせるというのが本来の木工なのです。
こんなに時間をかけるものですから、本来の木工というのは現在の効率ということが前面に出る木工の世界では成り立ちにくくなっています。
動いたりそったりするのがクレームになるからですし、それを直す体制になっていない経済状況なのです。
二胡の木は必ず何時の日にか狂います。
特に、環境の違った、中国で作ったものは日本のこのエアコンの環境では間違いなく狂います。
当然私の作った二胡もいずれは狂います。
その狂った時に、二胡の楽器としての働きが駄目にならないように、狂わせ歪ませてやるのが木工職人の腕ということが言えるでしょう。
ある意味二胡は形だけなら世界に冠たる日本の木工技術ですから、どこの木工屋さんでも出来ることです。
タダ出来ないのは楽器として成り立つ木工というのが出来にくい事です。
先ず乾燥に最低でも3,4年はかかってしまいます(30年くらい寝かした木でです)
その間の倉庫代や、人工乾燥の費用、それから材木の効率、鉄などと違って全ての部分を使えるわけではありません。
普通丸太から考えると25%が製品になると言います。
芯が使えないのと、周辺部はシラタで弱いのと、木が動いて歪んだのを修正して削るのと鋸刃でのロス、5ミリ厚みが自動的に無くなって行きますから。
その上、使用する道具類が、普通の木工用の刃物では太刀打ちできない為、超硬という高額の刃物にしなければなりません。
昔の人は、黒檀等を削る時には、それこそ一削りで一度刃物を研ぎ直す位の感じです。
ですから、今の私が、黒檀の木を一枚削るのに半日かかったとしたら、昔の人は同じレベルに仕上げるのには、多分3日ぐらいはかかったはずなのです。
そう言う点では採算に合わない二胡作りをやるというのは、趣味以外ではなかなかに難しい事かもしれません。
でも、趣味でも良い物が出来そうならばやって欲しいとも思うのです。数さえ作ろうとしなければ、器用な日本人ですから出来るとは思います。
現に、作っている方達もいらっしゃいます。
しかしそこで引っかかるのが、二胡の場合、蛇皮張りでしょう。
さて次からは皮の話ですね。
覚えていて欲しいのは、緑檀が、必ずしも本来のリグナムバイダでは無い事です。
木に、緑色の物は珍しいですね。
しかし、ない事はないのです、皆さんが学校でやった彫刻の時に使うホウノ木は、削ったばかりは緑色をしていますが、それらは次第に黄色の強い褐色に替わって行きます。
しかしリグナムバイダは、濃緑色に変化していき、最終的に緑がかった黒に変化していきます。
その時点でリグナムバイダかそれ以外かがわかります。
チーク材も緑色をしています。
チーク材もなかなか良い音はします。油分のとても強い木ですからとてもクリアなナ音がします。
本物のリグナムバイダは木の中で一番比重の重い木です。
1,28と言われますから、水に沈みます。
ただそれ以外にも中南米では緑色の木というのが有ります。
それらをまとめて緑檀という呼び方をしますので、そのような点では、また紫檀と同じで沢山の種類が有ると思って下さい。
と、そんなこんなで、二胡の木を作るという所では、なんだかんだで、長ければ、40年
早くても、3年ぐらいはかかってしまいます。作業を始めてからでも、3ヶ月から、半年はかかります。
このくらいにゆっくりやらないと木の動きについて行けません。
ほんとなら製材初めて3年は掛けたいところですし、シャム柿などはそのくらいかかっています。
コウキ紫檀は、既に50年以上乾かしていたものですから、3ヶ月くらいで出来上がります。
その他のブラジリアンローズやココポロチンチャンなどは、乾燥しだいです。
それでも動くのが木なのです。
皆さんも薄く削ったベニヤ板が歪むのはみたことが有ると思います。
あれだけ薄くてもあれだけボンドでシッカリ留っていても動くのです。
ですから動かさないということでは無く、動いたら直せるという方法を考えるべきなのです。
また動いた時に均一に上手く動いてくれるように木を組み合わせるというのが本来の木工なのです。
こんなに時間をかけるものですから、本来の木工というのは現在の効率ということが前面に出る木工の世界では成り立ちにくくなっています。
動いたりそったりするのがクレームになるからですし、それを直す体制になっていない経済状況なのです。
二胡の木は必ず何時の日にか狂います。
特に、環境の違った、中国で作ったものは日本のこのエアコンの環境では間違いなく狂います。
当然私の作った二胡もいずれは狂います。
その狂った時に、二胡の楽器としての働きが駄目にならないように、狂わせ歪ませてやるのが木工職人の腕ということが言えるでしょう。
ある意味二胡は形だけなら世界に冠たる日本の木工技術ですから、どこの木工屋さんでも出来ることです。
タダ出来ないのは楽器として成り立つ木工というのが出来にくい事です。
先ず乾燥に最低でも3,4年はかかってしまいます(30年くらい寝かした木でです)
その間の倉庫代や、人工乾燥の費用、それから材木の効率、鉄などと違って全ての部分を使えるわけではありません。
普通丸太から考えると25%が製品になると言います。
芯が使えないのと、周辺部はシラタで弱いのと、木が動いて歪んだのを修正して削るのと鋸刃でのロス、5ミリ厚みが自動的に無くなって行きますから。
その上、使用する道具類が、普通の木工用の刃物では太刀打ちできない為、超硬という高額の刃物にしなければなりません。
昔の人は、黒檀等を削る時には、それこそ一削りで一度刃物を研ぎ直す位の感じです。
ですから、今の私が、黒檀の木を一枚削るのに半日かかったとしたら、昔の人は同じレベルに仕上げるのには、多分3日ぐらいはかかったはずなのです。
そう言う点では採算に合わない二胡作りをやるというのは、趣味以外ではなかなかに難しい事かもしれません。
でも、趣味でも良い物が出来そうならばやって欲しいとも思うのです。数さえ作ろうとしなければ、器用な日本人ですから出来るとは思います。
現に、作っている方達もいらっしゃいます。
しかしそこで引っかかるのが、二胡の場合、蛇皮張りでしょう。
さて次からは皮の話ですね。