二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の胴のひび割れ直し!

2020-12-02 08:08:32 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
面白くはないかもしれませんが、胴のひび割れ直しの方法だけ残しておこうと思います。



これは木の自然のひび割れです、元から少し弱いところだったのでしょう。

しかしこの花窓がかなりしっかり固定されていまして、胴の木が縮もうとして、花窓が邪魔して木の方が割れたという事だと考えられます。

幸いにも作りがしっかりしていましたので、胴の板の接ぎが割れなくてよかったです。

割と多いのは、乾燥度の良くない木ですと板と板の接着部分が割れます。

この時には、場合によって、何となくビビり音がするおのが多いです。

特に低音で。

このように木がひび割れてもそれほど音にはあまり影響がないようです。ほっておいても良いくらいですが。

それにこのくらいのひび割れですとそれほど、ぱっかり割れるという事にはならないとおもいます。

しかしそのほかにも木軸のがたつきなどあり調整方々修理することにしました。

まず花窓を外します。

私は、このような花窓を外す道具を作ってあります。



引っかけて少しずつ外していきます。



その後、このようなひび割れには、ボンドを入れられませんから、毛管現象を利用して浸透性のあるボンドをひび割れの中に入れます。

私の場合はヘンケル
の460を使います。これは表から少し差し込んでも裏の方までボンドが浸透しやすいです。

その後大至急このように強いゴムひもで縛りあげて、その後クランプをかけます。

暫く待ってから、紙やすりで磨いていくと、



このように、わからないくらいには綺麗に直ります。

これはどんな種類のボンドを使うかという事それから、単にクランプで締めあげるのではなく、ゴムひもを利用して真ん中に力がかかるようにすることだと思います。
皆さんももし直そうとするなら、この方法も、考慮してみてください。


Comment    この記事についてブログを書く
« 松節の良い駒は何故少ないのか。 | TOP | 二胡修理、困ったこと! »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと