「缶ベル」は天然熟成の松脂だという分かったようです。
最新の実験結果の「RE」を缶ベルの持ち主であったお客様の0さんに送って弾いてみてもらったところ、この「RE」は殆どGAND&BERNARDELに似ている、それより少し健全な感じがするとご意見いただきました。
たぶんほとんど同じものはできたと思います。
同じ楽器で同じ弓で二つを比べてみても殆ど違いが分からないくらいにはなったと考えます。
結果が出るのが速かったとOさんは驚いていましたが、でもその間、試した数だけでも数十個はあるのです。(他の仕事が、、、、、遅くなってすみません)
意外に早かった理由は、私自身が既に天然熟成の究極の形?(少しオーバーに言っていますすみません)0ゼロの原料であるSを持っているからです。
天然に熟成された松脂は土質と地熱と時間とで様々な形態の結晶を作り上げます。
低い温度で長年熟成されると左のようにかなり丸い(なぜ丸いかとわかるかと言いますと松脂粒子の結合力が、簡単に言うと引っかかいりあるいはグリップ力が、松脂の元から持っている吸着力しかなくその形状はる粒子同士の一番接触面の低い丸になるだろうという事です)それは光舜松脂の0ゼロになるからです。
松脂粒子はかなり強い熱を受けると右端のように鋭角な角をもちます。これは硬いです。光舜松脂のKですね。
ですからKは大変純度の高い硬い鋭敏な音を引き出します。
この地熱と土質そして時間がどのように係わるのかは分かってはいませんが、松脂は取れる地方によって相当質が変わるのです。
たぶんこのK の様な硬さは、山火事やあるいは野焼きなどによって一時相当高温にさらされた地中の松脂粒子と考えざるを得ないのです。
さて缶ベルです。
たぶん取れた地方は特定でいたと思います。
その地方の土質をしらべてそれに近い状況を作った結果、今回の「RE」が出来上がりました。
それにしてもです。天然ですから私どもが作るように一つの触媒だけで全ての粒子が同じようになるわけではないでしょうね。
こんな感じでしょうか、少しずついろいろな形状が混ざっているからこそ音色が複雑になるのでしょう。
それでも相当年数地中にあったもののようで、音のキレもあり、細かい倍音も広いだします。
たぶんこれが採取できなくなり、廃版になったのではと考えます。
それでも様々な実験をして何とか天然に近づけようとしたのだとは思います。
世界にはまだこの天然熟成を世界中から集めて、それをブレンドして販売している松脂もあるようです、しかし昔ながらのガット弦ならともかく現在の金属線巻の弦には多少グリップ力が足らず、金属粉や様々な添加物でグリップ力を上げている会社もあるみたいです。
「光舜松脂製造販売所」あくまでも松脂の持つそのものの力を短期熟成によって変化さて作っていこうと考えています。
なにしろ変化は無限に可能というのが今回のOにお借りしている缶ベルを調べることで分かったようです。
困ったのは、無限は良いけれどそのどれがヴァイオリンにそしてヴィオラにさらにはチェロ。コントラバスに向いているのか、これからまた皆さんのお力をお借りすることもあるかもしれませんが、
たぶん、たぶんですよ、楽器を替えなくとも弓も変えずに、曲によって演奏技術によってさまざまな響きと音色の違いを楽しんでもらえるようになるのではと思っているのです。
そこまで音色が松脂で変わるのか???????、あるいはグリップ感まで変えられるのか????と思う方も沢山いらっしゃるでしょう。
はい!音色も変わります、同じ音色でグリップ感も変えられます!
今でもKとON、1は相当音色が違いますから)
その音色違いを楽しんでもらえるような販売も考えなければいけませんね。
今はまだ研究の途中です。
これからさらに、いろいろ試してみたいと考えます。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ