往復310㎞ 豪雨あり霧あり以前だったら、そんな中でもほぉさんといろいろおしゃべりしながら通っていた富士市咲音会主催の二胡の調整会でした。
比較的晴れることの多い調整会ですから全く天気は気にもしなかったのですが、行きも帰りも雨でしたね。
ところが、当日は何とか一日中降られずに済んだのですが、ほんとなら北側の空を半分覆うような富士山は見えませんでした。残念!
そんななかで、一日14名様プラスアルファ。
かなりハードな一日でしたが、何よりハードだったのは。
14名様の内8名様の楽器が同じメーカーの楽器。
楽器??と考えたくないようなレベルが揃ったのには驚きました。
たぶんこのメーカーの楽器日本の二胡弾きさんの10人に一人は、持っているのではないかというくらいな大きなメーカです。
まあ、同じメーカーの中でも、金額のランクによってはなかなかの物を作っているはずなのですが、10万円台20万円台、、、
言葉に合わらせないくらい、酷い。
まあ、あまり皮が良く張られていないというのはこれは量産だから仕方がないのか、しかしせめて木軸や台やしっかりおっ作っておけば二胡は二胡なりの良い音がするはずなのです。
とおk路が木軸が動かない緩すぎるお陰で調弦できていない。
二胡は調弦の難しい楽器です。
千斤で結ばれていますから、内外しっかりと調弦されないと雑音の原因になります。
ところがこれがやりにくい。
普通に外弦のAだけ合わせて、今度内弦を調弦すると、合っていたはずのAの音が下がっているのが普通です。
今度はさらにその外弦の亜を合わせると内弦のDが狂ってくる。
これの繰り返しで徐々に合わせて飾るを得ないのが二胡の調弦の難しさでしょう。
それには自由に木軸を調弦できるように動かせなければいけない。
ところがこれが、動かない止まらないこれ全ての楽器がそうなのですから。
皆さんが二胡の良い音をひこうとしてもまずこの段階で良い音には鳴らないのです。
例えメーカーが全くダメなものを作ったとして、販売者はどうなのですか?
勿論販売者はこのこと知っているはずなのです。
そしたらせめて木軸なりときちっと動くようにして販売して欲しいというのが私の気持ちです。
もし二胡を広げていこうと考えるなら、販売している以上そう思っているはずなのですが。
お陰で昨日は木軸の削りまくり、そしてワックイ!
自分で作っていていうのもなんですが、ワックイさえ施せばほとんどの二胡の木軸はかなり綺麗に動き止まります。
殆どです!
昨日はそんな中でもワックイを施しても止まりにくいものもありました。
中で削れて抉れているのです。
致し方なく、その場で紫檀の粉とボンドで太さを増やし合わせて削りなおしたのです。
このワックイ是非皆さんも知識としてお友達に広げてください。
ワックイは桐子ちゃんの桐桐精品店さんで発売しています https://annin-niko-works.square.site/
まあ、怒るのはこれくらいにしておいて、
二胡は今静かに下火になっているという話もあります。
それはそうかもしれません、たまたま20年ほど前にあった女子十二楽坊のお陰で一気に増えた二胡愛好家ですが、その方達もだいぶお年を召していて、またどんどん外へ出ていって演奏を聞かせようという動きも関西以外ではなかなか聞かなくなりました。
演奏家としても優れた人たちは、全国あちこちにいるはずなのです。
そろそろ、日本人を中心とした何らかの動きがあっても良いのではと思うのですが。
全国二胡のリレー音楽祭などどうですか?
なるべく公共の場で、室外で。
それこそ原点に戻ってアービンのように。
とそんなことを考えながら、霧の箱根を下ってきました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ