二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

共通の情報を持つべきなのですが。

2018-04-18 15:04:01 | ■工房便り 総合 
本当は、日本にいる楽器屋さんが、それぞれ独自にいろいろ情報を発するのではなく。

最低限二胡に関する基本情報は、共有すべきなのだと思います。

そうすれば皆さんが、どこの教室にいても、楽器の事

また、そのアクセサリーの事、あるいは修理のことなど、心配せずに演奏を楽しめるのです。

ところが、かたくなに、自身の販売する楽器だけが良いものであるとか、

調整の方法など、真まったく基準もなくこうあるべきといろいろやってしまうところも多いのです。

駒の高さに何故いろいろあるか。

低くするとどのように音が変わり高くするとどうなるなどという実証されていないことがまだま多いのです。

駒の高さは、高くすると音は強く出るようになりますね。

そうすると、音の裏返りなども出てきます。

ですからはんたいに音が裏返るようでしたら、駒を低く削ればよいのです。

ただ、それには、千金の巻き加減というのがあります。

棹と弦の間を、これを仮に千斤の幅という事にします。

この千斤の幅も、何故、この幅なのかという理由を言っていないのです。

でもそれには、駒の高さというのが決まっていないと、千斤の幅を決められません。

皆さん先生も楽器屋さんもただただ感でこれをやっているか、

或いは、単にこういうものであると、経験だけでこれを決めようとします。

ところが弦が変わったり、駒が変わったりしても、千斤の幅は20mmだからと頑として譲らない人多いです。

今、この辺のことをまとめて誰でも調整できるようにするための本書いています。


その他にも、この皮は良くない、今な皮を使ってと平気で他店の楽器、

あるいは自分の販売した以外の楽器をけなしたりもします。

いまだに鱗が大きいとか小さいとか批判はしますが、皮の張りかげんに関しては皆さん何も言いません。

何故、どうしてそういう意見になるのかの理由というのがはっきりしてこないのです。

せめて、二胡の楽器としての性能に関して、共通した価値観というのを二胡店同士もつべきなのですが。

皆さんご自身の店の楽器を売ることで必死なのか、お互いが歩み寄ろうという事がありませんね。

弓一つにしても何故良い弓はこのようにカーブしていてという意見でも、

竹の強さによってそのカーブは少しずつ違うのであるという意見がないのです。

単に見た感じでもっと曲がっている方が良い弓であるなどといいます。

最近は少しづつですが、

金沢のNMLや、名古屋のマックコーポレイションさんなど、少しづつ知識を共有し始めています。

修理の事一つでも、自分だけができるという事ではなく、二胡愛好家の為にと考えてもらいたいものです。

これがどんどん広がれば、日本中の二胡愛好家が二胡を安心して楽しむことができます。








Comments (4)    この記事についてブログを書く
« 情報です。というほどでもな... | TOP | 4月15日(日) コスパ良... »
最新の画像もっと見る

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
千斤の幅 (通りすがり)
2018-04-18 23:10:22
千斤の幅は奏者の手の大きさ、指の長さに応じて影響があります。千斤の幅が変わると弦に接する指の角度が変わります。
ですので幅を一定に保ちたい気持ちはおおいに理解できます。
それは奏者が決めてもいいのではないでしょうか。
返信する
とおりすがりさん (nisino)
2018-04-19 10:14:00
そうおっしゃる通りすがりさんは相当な高レベルの演奏者なのだなと推察できます。そうですねそういう意見もたくさんありますし、またそれが許される楽器でもあるのでしょうね。ただし、私は固定千金のように一定に保つことは考えていないのです。あれはあれでいろいろ不具合生じてきてしまいますから、皮が緩くなってきたときとか、人によって千金の位置(高さ?駒からの距離)。ただ言えるのは、千斤の役割というのは何だろうかという事です。そして位置によっては、幅も変えるべきではないかと思っているのです。ですから何らかの基準があって、その上で多少演奏上のことを考慮した幅になるのではないでしょうか。幅も変えられ位置も変えられるというのは二胡の良さではあると思います。極端な例ではありますが、許可さんの千金の位置と幅というのは、一考に値するとおもいます。あれだけ高い位置ですから、あのくらい(8ミリくらい)の幅にになるのでしょうね。人の手というのはかなり慣れというのがあるのでしょうね、
又ジョージガオさんが、あの移動千金外して二泉映月などあのままの弦で弾くときなども、極端に狭い千斤の幅になりますよね。
私の存じ上げている演奏家ではそこまで極端ではないですが、390mmの位置で、15mmの幅で千金巻いている方もいらっしゃいます。中国できちっと勉強してきた方ですが、
また反対に350mmの位置で22ミリくらいの幅にしている方もいらっしゃいます。
皆さん個性的で、面白いですね、そういう自由がきくからこそ二胡の面白さもあるとは思うのですが、音的に気持ち良い音が出ればですが、
まあ、何らかの基準があってその上で多少演奏上の自由が利くというのが、良いところなのでしょうね。
返信する
だからさあ (グリーンエム)
2018-04-19 17:24:21
早く出せって。

あ、オレはブログを読んでないんだった。
返信する
グリーンエムっさん (nisino)
2018-04-19 18:48:32
後、最後の数ページです。今二胡の修理がすごいことになっているのですよ。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合