二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡購入時にチェックしなければいけないこと。その2(二胡弾きよ勇気を持って)

2011-06-14 08:37:19 | ■工房便り 総合 
このブログを読んでいただいている方は、そのほとんど99%の方が、二胡を既にお持ちの方だと思います。

(お1人、二胡お持ちでなく、演奏ももちろんしない方がいらっしゃいました。ちょっとびっくりしています、面白いのでしょうかね?)

皆さんご自分が二胡購入された時のこと思い出してください。

「これは良い、この胡にする。」

と、閃いて購入された方と言うのは、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?

多分、閃いた方は、何年か二胡弾かれて、

「もう少し良い楽器ほしい、」

「先生のような楽器が欲しい、」

「あの演奏家の、音が出る楽器が欲しい」

などなど、かなり二胡極めようと思われた時期に、2台目として購入された時ではないでしょうか。

それも楽器屋さんに、ご自身で行かれて。

先生から購入された方の中には、二台目としても、

先生が、何台かの二胡持って来てくれて、その中から選ぶ、という具合ではなかったでしょうか。

楽器は出会いです。

最初、続くか続かないか分からないから、少し安めの物でも、通販でという方も1台目の時にはいらっしゃるでしょう。

でも良し、もっと良い楽器をと言う時に、通販という形で、ホントに納得できるものに出会えるのでしょうか?

もちろん、二胡の楽器屋さんはかなり少ないです。

20台も30台も置いてあるところはさらに少ないです。

その中に御自身の好みにぴったりと言うのはなかなかに難しい選択になると思います。

せめて2台目からは通販ではなく、時間かかっても御自身で、楽器屋に行かれて、と言うのをお勧めしたいです。

しかし御自身自分の演奏の腕に自信のない時には、なかなかに、楽器屋さんといえども人の目のまでで弾くのは、恥ずかしいものです、(私でも)

それに良い楽器が見分けられるのかという、疑問もあります。

その点で先生からの紹介でとか、先生が選んでくれたもの、と言う楽器はある程度は納得できるのかもしれませんね。

それに安心ですし(でも保障のことや、メンテナンスのことは、聞いて下さいね)

二胡の販売で一番の問題は、金額なのです。

楽器屋さんによって、値段がそれぞれ違います。

同じ30万の楽器にしても、なんでこれが30万?と言うのも沢山あります。

「皮が良いから」(何が良い皮で、どこが良いか悪いか説明してほしいです)

「小葉紫檀だから」(ホントの小葉紫檀、レッドサンダー、コウキ紫檀、これらはみな同じ木なのですが、この木で出来ている二胡に、いまだ私は楽器屋さんで出会ったことはありません、)

もちろん楽器ですから、鳴りや響き、音色で値段が決まります。

処が二胡はその値段付けが、一定していないのです。(これは洋楽器などとはずいぶん違います、たとえメーカーが違っても、バイオリンなどは100万前後の物は、どこの楽器屋でも同じような鳴りをします。)

二胡は、皆さんもお気づきだと思いますが、3.4万で購入したものの中にも、とんでもなく良くなるものが有ったりします。

私が最初にいた教室でも同じ時期に購入された方の楽器の中に1台ありました。

多分先生は、1台1台弾いて確かめていなかったのだろうと思います。

二胡初心者だった私が解ったくらいですから、先生が解らなかったはずはないのです。

あれは多分、20万と言う値段をつけても十分なものでした。(あれを分けていただいた方は、随分得をしましたね、しっかり練習していっらっしゃいますかね)

このことは、楽器屋さんにも言えます。

大阪で一ヶ所、東京で、4ヶ所、楽器屋さんでいやな顔されるところもありましたが、、次々と弾かせてもらいました。(なんでいやな顔されるのか解りませんね)

その中にもこれはお買い得というのもありましたし。とてもこの値段は出せないというのもありました。

中国製の二胡は、とにかく弾いてみて、ご自分の感性にひらめくものが有るものを探すのが一番ではないでしょうか。

楽器屋さんに行って、これ弾かせて下さいと言うのは、なかなかに勇気のいることだと思います。

中には全く弓をつけていないところもあります。

いかにも触るなと言う感じのところも多いのです。

出来たらお友達と御一緒に、あるいは、つれあいの方と御一緒もよいかもしれません。

とにかく勇気を持って、(なんで二胡買うのに勇気がいるのかという気はしますが)

楽器屋さんに二胡弾きまくりに行きましょう。


そうしたら、たとえ先生からお渡しされる二胡も、不安なく納得して、受け取れるかもしれません。

この項続く

西野和宏


Comments (3)    この記事についてブログを書く
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3 Comments

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なかなか (Jimmy)
2011-06-15 07:57:35
二本目を選ぶ頃になるとある程度自分の好きな音色とか出したい音っていうものが分かっているので自分で選ぶことも可能じゃが、始めたばかりっていうのは右も左も分からないので、どうしても先生や楽器店が薦めるものとかに手を出してしまうのも仕方のないところ。

ワタクシのように捻くれててもコロッといってしまいますなぁ。

いと難しですわ。
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それと (すう)
2011-06-15 11:38:02
良い皮の二胡ほど、弾きこむほど成長して良い音色になるというし...
弾きこんで成長するのってうれしいけど、最初はわからんし
二胡友についてきてもらうがいいかも知れませんね。
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はじめは仕方ないのではないですか (nishino)
2011-06-16 11:01:34
先生によっても好みが違いますからね。

南方系の人、北方系の人、

先生によってhこの楽器でないとだめという方もいますし。

楽器は何でもよい、楊はどんな音楽を奏でるかだと言う方もいますし。

音色は自分で作る物と言う方もいます。

バイオリンだって、世界中のバイオリンニストがストラデバリウス持っているわけでもなく、

アマティーが良いという方もいますし。

いつかはニシノが良いと言われるかもしれません。

二胡にはそのような楽器もあるのですが、真贋が解らないのです。

でも良い楽器は嵌ります。

それは間違いないです。そういうのに出会ったら練習もたくさんやるでしょうから。

良い演奏にもなるでしょう

やっぱり良い楽器は良い演奏家を育てるのですかね。
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