これは個人的な趣味ではあるとは思います。
光舜堂を始める時に、中国や楽器店さんの今は亡きショウホウさんが「日本人のあなたが、これだけ鳴らせる楽器を作れるのだから、楽器のデザインも様々自分で工夫したらいいです。二胡は中国でもいろいろなデザインがありますから」
と言われて、それでは自分なりに美しい楽器を作ろうと作り始めました。
チェンミンさんも、「これは世界一美しい二胡です」と度々言ってくれていますね。
世界一かどうかはともかくおつぃて、私自身物つくりとして美しいものを作るのが仕事でしたから、二胡一台一台がその木の種類に合うように手で削り込んでいます。
また、先日工房まで訪ねて来てくれた、北京中央音楽院の李先生も大変気に入ってくれたようです(どうやら、最近では日本の二胡造りとして知られてきているらしいです)
そんな西野二胡の美しさを演出する一つが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/b5/6cc36dd9507aec286f2533dd3a74b558.jpg)
金糸と銀糸で作る花窓
そして、木軸の滑り止め
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/19/9f69c33ac15817f4a2947b8178b55d39.jpg)
これは元々は和装の着物や帯止に使われるものです。
それを最初のうち千斤にも使っていました。
ほぉさんと二人で様々な糸を使って実験して、胡の金糸と銀糸の糸の音が二胡の音を一番よく表してくれるのではないかという事になったのです。
この糸はポリエステルですから繊維そのものは伸びないのです。
しかし、綾に織ってありますから使っていくうちにその織の分伸びてきます。
使う初めにかなり引っ張って使うのですが、時間がたつと伸びます。
ご自身で巻きなおしができる方は良いのですが、、、、少ないですね、、、
そこでほぉさんと泣く泣くこの錦糸と銀糸をやめて今のスムーズ糸(皮を縫う糸)に切り替えたのです。
先日久しぶりに峠岡慎太郎君の楽器を受けとりました。
そこにはこの錦糸が千斤として使われていたのです。
念のため、今のスムーズ糸に替えて弾いてみたのです。
やはりこの錦糸の音にかないませんでした。
響きがやはり良いのです、なんともふくよかでその上色っぽい!
西野二胡を作る時の最初にほぉさんが、この錦糸と銀糸を西野二胡の千斤にしましょうといったのは本当に正解でした。
ですから今後は戻します。
但し、ご自身できちんと千斤を巻ける人には、という事ですが。
修理や、調整などで送られてきた方にも、このご自身で千斤を巻けるかどうかを確認してから、有料ですがこの千斤を付けることにしました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
私も峠岡慎太郎さんに薦めていただき使っています
(現在は桐子さんのビーズ付きスムース糸を試しています…見た目が可愛くて^^)
ほぉさんのお勧めだったんですね~
音色はとても良いです!✨
これが一番というくらい好きです
ただ伸びやすいようでしょっちゅう換えます
スムース糸は巻きやすくていいですが
べたつくのと、がっちり固定されてて
位置の微調整ができないのが難点かなと思います
ただ最初に引っ張っておくと、それほどでもないのですが、
半年くらいする音落ち着くのですが、その点は木綿糸タコ糸などとは全く違います。
でも巻きなおしは必要ですね。
音色は抜群、です。