今日は敬老の日だそうですね、
年寄りを敬う日?いたわる日?いずれにせよ、年寄りには関係の無い日です。
二胡も歳をとります。
当然老化現象と言うのが有りますね。
その一つが、胴の割れです。(これはいつの日にか必ず皆さんのお持ちの二胡にも表れる現象です、10年後か100年後か)

これはかなり派手に割れている方ですが、
意外と多いのは、胴が一か所割れているというのは、
見えないところでもまだほかにも割れている可能性があるということなのです。
胴の割れで胴全体を良く叩いてみたりすると、
カスタネットをたたくような音がします。
木と木とがぶつかる音ですね。
そこで少し力を入れて、胴を開くようにすると、もう1,2ケ所割れているところが見つかったりもします。
これは、ある意味の老化現象とも言えます。
病院に行って検査してみたら、実はあちこち、今痛い所だけでなくいろいろ見つかったりもします。
それと同じですね。
胴の一か所が割れたと思ったら、他にも必ずあると考えて下さい。
私のブログには何回か、この事を書いてきていますので、読んだことのある人は軽く飛ばして読んでください。
又!年寄りの繰り言、と思われるのも嫌なのも敬老の日ですから。
以下は初めての人は読んでみて下さい。
二胡の胴割れの原因は、2つあります。
一つは、この画像のように胴の6枚の板が、ボンドが劣化して接ぎがはがれてしまう事です。
膠や、ボンドそのものと言うのは、数十年、あるいは数百年その種類によって違いはありますが、持つはずなのです。
何しろ正倉院の、漆をボンドに使ったものは1000年を超えて今だに持っていますから。
今の科学的な、ボンドにしても、7,80年は十分にいまだに持っている物も在ります。
ではなぜ10年ぐらいきり経たない二胡の胴のボンドが劣化してしまうかと言いますと、
劣化するのではなく、最初から良い状態で付いていなかったことが多いのです。
以前にも、緑檀のところで書きましたが、二胡を作る紫檀黒檀はとても油分の多い物です。
油分のところを接着できるボンドと言うのはありません。
ですから本来は、二胡の胴を接着する時に、、接着面の油分を取り除いていないことが原因です。
ですからこれは、老化の問題ではないのです。
むしろ皆さんのお持ちの二胡はまだほんの子供でしかありません。
少し話が離れますが、このところ修理で楽器を光舜堂に持ち込まれる方が増えています。
新しいものにせよ古い物にせよ、傷や不具合、あるいは穴に全く合わない木軸、
あるいは、最初から割れていた駒、最初から劣化していたスポンジ、
もう数年尾置きっぱなしだった自然に劣化した弓の毛等々、
購入したところへ持って行って、聞いてみると、これはしょうがないです、かの国の製品ですから、と、
かの国の楽器屋さんが言ってしまうというような状況ですから。(笑)
おかげで劣化した体に鞭打って、私は敬老の日に、二胡の修理をしているのですが、
おかげ様で大変な量を今抱えています。これもかの国のお蔭さまです。いろんな意味で。
ありがたい事です、大好きな楽器の修理が出来ます
ともあれ、二胡の胴の木は10年ぐらいでは劣化しません、本来は一番良く鳴っているはずです。
二胡の皮は、たぶん10年以上14,5年は持つはずです。
二胡そのもの木の部分は問題ないです。
皮は劣化はします。
でも張替えさえすれば、良い音色は二胡の胴にたまっていますから。
胴の木も、4,500年は持つはずなのです。
皮を一度も張替えていない二胡など、まだほんの子供でしかありません。
まずはしっかりと胴を直して、ちゃんと寿命を全うさせてあげましょう。
後500年は!
年寄りを敬う日?いたわる日?いずれにせよ、年寄りには関係の無い日です。
二胡も歳をとります。
当然老化現象と言うのが有りますね。
その一つが、胴の割れです。(これはいつの日にか必ず皆さんのお持ちの二胡にも表れる現象です、10年後か100年後か)

これはかなり派手に割れている方ですが、
意外と多いのは、胴が一か所割れているというのは、
見えないところでもまだほかにも割れている可能性があるということなのです。
胴の割れで胴全体を良く叩いてみたりすると、
カスタネットをたたくような音がします。
木と木とがぶつかる音ですね。
そこで少し力を入れて、胴を開くようにすると、もう1,2ケ所割れているところが見つかったりもします。
これは、ある意味の老化現象とも言えます。
病院に行って検査してみたら、実はあちこち、今痛い所だけでなくいろいろ見つかったりもします。
それと同じですね。
胴の一か所が割れたと思ったら、他にも必ずあると考えて下さい。
私のブログには何回か、この事を書いてきていますので、読んだことのある人は軽く飛ばして読んでください。
又!年寄りの繰り言、と思われるのも嫌なのも敬老の日ですから。
以下は初めての人は読んでみて下さい。
二胡の胴割れの原因は、2つあります。
一つは、この画像のように胴の6枚の板が、ボンドが劣化して接ぎがはがれてしまう事です。
膠や、ボンドそのものと言うのは、数十年、あるいは数百年その種類によって違いはありますが、持つはずなのです。
何しろ正倉院の、漆をボンドに使ったものは1000年を超えて今だに持っていますから。
今の科学的な、ボンドにしても、7,80年は十分にいまだに持っている物も在ります。
ではなぜ10年ぐらいきり経たない二胡の胴のボンドが劣化してしまうかと言いますと、
劣化するのではなく、最初から良い状態で付いていなかったことが多いのです。
以前にも、緑檀のところで書きましたが、二胡を作る紫檀黒檀はとても油分の多い物です。
油分のところを接着できるボンドと言うのはありません。
ですから本来は、二胡の胴を接着する時に、、接着面の油分を取り除いていないことが原因です。
ですからこれは、老化の問題ではないのです。
むしろ皆さんのお持ちの二胡はまだほんの子供でしかありません。
少し話が離れますが、このところ修理で楽器を光舜堂に持ち込まれる方が増えています。
新しいものにせよ古い物にせよ、傷や不具合、あるいは穴に全く合わない木軸、
あるいは、最初から割れていた駒、最初から劣化していたスポンジ、
もう数年尾置きっぱなしだった自然に劣化した弓の毛等々、
購入したところへ持って行って、聞いてみると、これはしょうがないです、かの国の製品ですから、と、
かの国の楽器屋さんが言ってしまうというような状況ですから。(笑)
おかげで劣化した体に鞭打って、私は敬老の日に、二胡の修理をしているのですが、
おかげ様で大変な量を今抱えています。これもかの国のお蔭さまです。いろんな意味で。
ありがたい事です、大好きな楽器の修理が出来ます
ともあれ、二胡の胴の木は10年ぐらいでは劣化しません、本来は一番良く鳴っているはずです。
二胡の皮は、たぶん10年以上14,5年は持つはずです。
二胡そのもの木の部分は問題ないです。
皮は劣化はします。
でも張替えさえすれば、良い音色は二胡の胴にたまっていますから。
胴の木も、4,500年は持つはずなのです。
皮を一度も張替えていない二胡など、まだほんの子供でしかありません。
まずはしっかりと胴を直して、ちゃんと寿命を全うさせてあげましょう。
後500年は!
拝見する度に心新たに海渡ってきた我が胡を大事にしながら年を重ねたいと思います。 先生、ほお様はお体大事にされて下さい
二胡たくさん弾いてやってください。