二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

脱力するということについて良い事聞いたので、書いておきます。

2016-09-30 09:29:11 | ■工房便り 総合 
さすがに最近疲れと言うのを覚えます。

以前は、疲れたというのを分からなかったものです、

その上物忘れが激しい、

もっと困った事は、気にか掛かる音や、楽器などの事が有ると、

人と話していても、いつの間にか、頭はそちらの方へ行ってしまい、

何を話していたのかも忘れる時が有る、(これは、昔からかな)

そこでせっかく聞いた良い話書いておかないとまた忘れてしまいそうなので、、

脱力、これさえできれば二胡は上手くなるし良い音で鳴り始めます。

ところがこの脱力大変難しいですね。

力を抜くと解釈するからいけないのかもしれません。

ある意味、筋肉の力を抜くには違いは無いのですが、本当に力を抜くと、立ってもいられませんね。

昨日あまりにも疲れて、40年来通っている長生館へ行って来ました。

揉み解してもらうのですが、

その時に、こんな話。

「先生よく一日人の体をもんでいて体力持ちますね」と私。

「それは力入れていたら持たないよ、力入れていないからね」

「いわゆる脱力ですか」

「そうそう、手の重さで、揉むの」

「楽器の弓を弾くのも、脱力なのだそうです、脱力ってどうやったらできるのかしらね」

ではやってみようか、という事で、いきなりレッスン。

私が、手をテーブルの上に置いて肘をついて、前腕をぺったりとテーブルの上に置きます。

私の手頸首の辺りを持って、10センチぐらい持ち上げます。

先生は、「今から手を放すからね!はい!手の力抜いて」

先生ここで私の手頸を持っている手を放します。

これが、私の手は落ちなかったのです。

本当に脱力手の力が抜けていれば、先生が手を放した瞬間、私の手はテーブルの上に落ちるはずです。

これが落ちなかったのです。

そこで先生、テーブルの上に、タオルを敷いて、もう一度「ハイ!力を抜いて」

先生が手を放します。

今度は落ちました。

「なんでですかね」と私。

「たぶん、脱力と言うのは単に筋肉の力を抜くという事だけで得なく、意識の問題もあるのではないかね」

タオルを弾くことで手は落ちても痛くないと前もって思う事や、

一度実験的にやっているので手の力を抜いて大丈夫だということなど、

たぶん自分では考えてもいないところで、力が入ってしまうのだとの事。

だから、ハイ!自然に歩いてくださいと、人の大勢いる前で突然言われると、

かなりの人が、なんだか自然に歩けなくなるというのが有るそうです。

このことは劉継紅さんもレッスンの中でやらせるようですが、多少言葉がわかりにくいため言いたいことが伝わりにくいのかもしれません。

要するに脱力というのは、意識の問題もかなりあるという事なのでしょう。

酔っ払いや寝入ってしまった人や、寝入った子供たちの重い事、あれは完全な脱力でしょうね。

これから弓を動かすぞ!と思っているのに、力を抜くというのが難しいのは、

たぶんこのことに、意識の問題に、関係しているのかもしれません。

まあ、歩かなくても、旦那さんや奥さんに手を持ってもらって、この手の落下、やってみて下さい。

いずれにせよ、脱力は難しいですね。







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