二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

持つな、握るな、二胡の弓。

2015-07-02 10:39:20 | ■工房便り 総合 
なんだか標語みたいですが、

これは全ての擦弦楽器の弓について言われていることです。

美しい二胡の響きというのを実現するための、大きな一歩というのはここから始まるのでしょうね。

手を脱力してなおかつ一定のスピードで、一定の圧力で、なおかつ弓を握らず、どうやって弾くのさと思いますよね。

でも、プロと言われる人はこの事を実現しているからこそ、

あの美しい二胡の響きを聴かせてくれるのだそうです。

持たないで握らないで、、どうやって弾くんだ、と、私なんかも思いますが。

これいがいとできるんですね。

どこに手を当てるかというと、毛の方です。

毛の握りのところだけを持つようにして弾くとかなり良く響くようになりますね。

竹までしっかり握ってしまうと、竹の振動が止まります。

ヴァイオリンなんかもフェルナンブーコの木の棹をなるべく持たない握らないで弾くととてもよく響きます。

ヴァイオリンの弓は木の棒のところを待たないでは全く演奏できませんが、

二胡は毛の方を握ることによって、振動を止めないで済むのではないでしょうか?

これ是非やってみてください。やっているうちに慣れてきて

なんとなく弓の毛の握り方というのが手の中で納まってくるようです。

今中国の本土あるいは、東南アジア一帯でもこの弓の握りが最先端になってきているようです。

換弦がとても速くなるのも有利な事の秘訣のようです。

何しろ弓の毛そのものを動かすのですから竹の棒を動かすのとはスピードが変わりますね。

などと言いながら、お前はできるのかと言われても、、、、

今練習中です。

一生かな?


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