二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
店主は現在、いかに優れた弓を安定した商品として不安定な中国製の材料から作り出すか、
を追求するのに夢中ですが、その集中ぶりを象徴するエピソードをひとつ。
毎週の光舜堂の営業を終えた店主はいつもヘトヘトになって工房へ戻るので、
お預りの修理楽器を運び終わると通常はそのまま帰途につきます。
しかし先週日曜日は、金具部分の不揃いっぷりに怒りの火がつきまして、もう夢中!
帰りの車中もずっと、不揃いのネジをどうやって全て同じレベルに作り変えるか、の検証の話。
その日風邪で微熱のあったワタクシは熱が上がってきていてグッタリと聞いちゃいなかったのですが、
単に考えを口に出して話す事で答えを生み出していくだけなので、相手が聞いていようがいまいが関係無く、
ワタクシが聞いていなくても影響無しだし、グッタリしてるのも気づいていない様子。
かくして工房に戻り、荷物を運び終え、一服の為に作業台に座り工具を前にすると、
もう車中でイメージしていた作業を試さずにはいられません!
作業着ではない、営業日用のきれいなジャケットのまま工具を動かし始めてしまいました。
「風邪だから今日は家まで送ってあげよう」と実は具合が悪いのは分かっていたボスは言ってくれたので、
こうなるとワタクシ、ひたすら待つしかありません。
本人だってクタクタに疲れているし、まぁ気が済むまででしょう、と、
もはや38度超えの自覚症状のワタクシはソファに寝そべり、うつら うつら。
しかし、ドリルのモーター音がいつまでも止まらないのです。
朦朧とする意識の遠くでずっと鳴り続けるドリル音。
一個あたりの長さは短いのに、続く、続く、続く、続く。。。続く?。。続くー?!
(これ、箱一杯あるネジ全部をやるつもりだわ。。。)そう確信したワタクシ。
こういう時は気が済むまで全部やらせてあげたほうが良さそうです。
しかし我が身が持たないので「先に帰りますね」 と、リタイヤ宣言すると、
そこでハッとしたらしく「ああ、帰ろう、帰ろう、送るから。疲れたねー!」 と我に返った様子。
本人も集中して疲れを忘れていただけなのでした。
そんな日曜日の営業時間は、
ご新規の方がたくさん来て下さいました!
光舜堂はリピーターさんが圧倒的に多いのですが、ここ最近、初めてのお客様が増えています。
しかも、以前は初めての方でも会員さん達が連れて来て下さったご紹介ばかりでしたが、
最近は「〇〇先生に紹介されました」とおっしゃっても面識のない先生だったり、
「クラスメイトに光舜堂で修理した人がいたから」とか、
「ずっとブログを読んでいて、この人なら直せると思ったから」という自主的な方も多く、
明らかに以前とは何かパターンが違うご来店が増えています。
少し、光舜堂の認知度が変わってきているようですね。
二胡姫さんで『彪駒』や『黒彪駒』を買ったことで「こんな駒を作れる人なら診てもらいたい!」と
思って下さる方も増えました。
ですから、既に『彪駒』や『黒彪駒』を装着しているご新規のお客様も多いのですが、
いまだに結構有るのが、向かない北京式をお持ちなのに蘇州式用の『彪駒』や『黒彪駒』を買ってしまう方!
北京式の楽器の為の店主特製駒は1把1把の状態にきちんと合わせないと合わないので、
『通販用の蘇州式向き駒』のように買ってそのままつけても平均値として80%以上の力が発揮
出来るようにはならず、通販商品は作れないのです。
二胡姫さんはその旨はしっかり表示して下さっていますから、間違えているわけではないのです。
大抵の方がおっしゃるのが「解ってはいるのですが試したい気持ちが勝っちゃって。。。」(笑)
蘇州式の二胡の方も『彪駒』や『黒彪駒』を二胡姫さんで買った後ご来店いただけると、
更にきちんと合わせて、もっと力が出るように整えられます。
ときに、中にはとても良い高級な二胡をお持ちで、
通販では販売していない『虎駒』の方が向いている場合もあります。
この日いらしたご新規の或るお客様も、二胡姫さんで『彪駒』をご購入いただいていたのですが、
調整にいらしたことで『彪駒』から『虎駒』にバージョンアップしました。
この場合、お値段は同じですから無料交換です。
ところが、よくあるのが『彪駒』→『黒彪駒』、『黒彪駒』→『彪駒』。
多くの方がご自分の判断で選んで『彪駒』『黒彪駒』どちらかを通販でご購入されるのですが、
店主が調整して診ると、皮の育ち具合や二胡の状態に合わせると別の駒の方が合う場合があるのです。
そう言う場合もお値段は同じですから無料で交換出来るのですが、
多くの方は「先に買った駒の音色も大変気に入っているからとっておきたい」と望まれ、
今合う調製の分として改めて購入されたりします。
この日はそういうお客様もいらっしゃいました。
それから面白かったのが、都内にお住まいの或るお客様。
やはり二胡姫さんで西野の駒をご購入下さってから調整にいらしたのですが、
「近々、福音弓も二胡姫さんで扱うと聞いたから、出たら買いたいと思ってます」と!!
「こっち来て買う方が近いじゃないですかー!」と爆笑だったのですが、
そんな風に光舜堂と二胡姫さんとの絶妙な連携プレーが出来ているようですよ。
さて、そんな二胡姫さんから、この度新しい駒が納品個数限定で発売されます!
名前は『縞虎駒』(しまとらこま)!!
縞黒檀とフェルナンブーコのミックスです。ので、お値段ちーと張って、¥7000(税込)。
高かった『彪駒』や『黒彪駒』の更に上を行く高額駒ですが、西野会心の出来です。
そのふくよかな音色はピカイチですし、
パワーも、通販出来ない『虎駒』よりも優秀です!(ま、あくまでも好み、ですが)
ただ、フェルナンブーコは製作時に出る木屑が紫檀以上に身体に負担が大きい事もあり、
材料も高価なのであまり沢山作れないのです。
それに高価ですからそんなにドーンとは売れないだろうと、
「5個全部売れてから、次何個納品するか考えてから作りましょうか」 と、商売っ気はユルユルです。
ですから限定5個、完売が速ければ感謝感謝の完売御礼ですが、
だからといって次を急いで作って納品する気は製作者には無いようです。
万が一、売り切れと言われてしまった方が出たらその時は、すみません。。。
( ※ この『縞虎駒』、育てるのに時間がかかります。
装着して直ぐに結果が欲しいような、育てる事が得意ではない方には向きません。
1ヶ月くらい、ゆっくり、じっくり弾き育てないと、強い木ですから音色は出てきません )
そうそう、アーティスト桐鱗の壁画、完成しました!
個展開催中に製作している時に観に来て下さったお客様が調整に丁度ご来店され
出来上がりに驚いていました。
それからこの日は、地元の薬剤師さん達も遊びに来て下さいました。
店主は二胡製作の紫檀でゲホゲホになるので薬を定期的に出してもらっており、
行きつけ調剤薬局の5人の薬剤師さん達とすっかり仲良しです。
それで行く度に、二胡や店舗工事や画廊の話をしているうちに興味を持って来て下さったのです。
「ほら、これが例の紫檀だよ」 と、紫檀の板をヤスリで削って粉を出して見せると、
「あー、西野さん吸っちゃダメ、吸っちゃダメ!」 と大笑い。
賑やかで楽しい時間でした。
また壁画があることで益々往来の方々の興味も更に引くようで、
今週も多くの方々がお立ち寄り下さいました。
皆様のご来店感謝いたします。
では、次週23日(日)の営業日はお休みいただきます!
店主は現在、いかに優れた弓を安定した商品として不安定な中国製の材料から作り出すか、
を追求するのに夢中ですが、その集中ぶりを象徴するエピソードをひとつ。
毎週の光舜堂の営業を終えた店主はいつもヘトヘトになって工房へ戻るので、
お預りの修理楽器を運び終わると通常はそのまま帰途につきます。
しかし先週日曜日は、金具部分の不揃いっぷりに怒りの火がつきまして、もう夢中!
帰りの車中もずっと、不揃いのネジをどうやって全て同じレベルに作り変えるか、の検証の話。
その日風邪で微熱のあったワタクシは熱が上がってきていてグッタリと聞いちゃいなかったのですが、
単に考えを口に出して話す事で答えを生み出していくだけなので、相手が聞いていようがいまいが関係無く、
ワタクシが聞いていなくても影響無しだし、グッタリしてるのも気づいていない様子。
かくして工房に戻り、荷物を運び終え、一服の為に作業台に座り工具を前にすると、
もう車中でイメージしていた作業を試さずにはいられません!
作業着ではない、営業日用のきれいなジャケットのまま工具を動かし始めてしまいました。
「風邪だから今日は家まで送ってあげよう」と実は具合が悪いのは分かっていたボスは言ってくれたので、
こうなるとワタクシ、ひたすら待つしかありません。
本人だってクタクタに疲れているし、まぁ気が済むまででしょう、と、
もはや38度超えの自覚症状のワタクシはソファに寝そべり、うつら うつら。
しかし、ドリルのモーター音がいつまでも止まらないのです。
朦朧とする意識の遠くでずっと鳴り続けるドリル音。
一個あたりの長さは短いのに、続く、続く、続く、続く。。。続く?。。続くー?!
(これ、箱一杯あるネジ全部をやるつもりだわ。。。)そう確信したワタクシ。
こういう時は気が済むまで全部やらせてあげたほうが良さそうです。
しかし我が身が持たないので「先に帰りますね」 と、リタイヤ宣言すると、
そこでハッとしたらしく「ああ、帰ろう、帰ろう、送るから。疲れたねー!」 と我に返った様子。
本人も集中して疲れを忘れていただけなのでした。
そんな日曜日の営業時間は、
ご新規の方がたくさん来て下さいました!
光舜堂はリピーターさんが圧倒的に多いのですが、ここ最近、初めてのお客様が増えています。
しかも、以前は初めての方でも会員さん達が連れて来て下さったご紹介ばかりでしたが、
最近は「〇〇先生に紹介されました」とおっしゃっても面識のない先生だったり、
「クラスメイトに光舜堂で修理した人がいたから」とか、
「ずっとブログを読んでいて、この人なら直せると思ったから」という自主的な方も多く、
明らかに以前とは何かパターンが違うご来店が増えています。
少し、光舜堂の認知度が変わってきているようですね。
二胡姫さんで『彪駒』や『黒彪駒』を買ったことで「こんな駒を作れる人なら診てもらいたい!」と
思って下さる方も増えました。
ですから、既に『彪駒』や『黒彪駒』を装着しているご新規のお客様も多いのですが、
いまだに結構有るのが、向かない北京式をお持ちなのに蘇州式用の『彪駒』や『黒彪駒』を買ってしまう方!
北京式の楽器の為の店主特製駒は1把1把の状態にきちんと合わせないと合わないので、
『通販用の蘇州式向き駒』のように買ってそのままつけても平均値として80%以上の力が発揮
出来るようにはならず、通販商品は作れないのです。
二胡姫さんはその旨はしっかり表示して下さっていますから、間違えているわけではないのです。
大抵の方がおっしゃるのが「解ってはいるのですが試したい気持ちが勝っちゃって。。。」(笑)
蘇州式の二胡の方も『彪駒』や『黒彪駒』を二胡姫さんで買った後ご来店いただけると、
更にきちんと合わせて、もっと力が出るように整えられます。
ときに、中にはとても良い高級な二胡をお持ちで、
通販では販売していない『虎駒』の方が向いている場合もあります。
この日いらしたご新規の或るお客様も、二胡姫さんで『彪駒』をご購入いただいていたのですが、
調整にいらしたことで『彪駒』から『虎駒』にバージョンアップしました。
この場合、お値段は同じですから無料交換です。
ところが、よくあるのが『彪駒』→『黒彪駒』、『黒彪駒』→『彪駒』。
多くの方がご自分の判断で選んで『彪駒』『黒彪駒』どちらかを通販でご購入されるのですが、
店主が調整して診ると、皮の育ち具合や二胡の状態に合わせると別の駒の方が合う場合があるのです。
そう言う場合もお値段は同じですから無料で交換出来るのですが、
多くの方は「先に買った駒の音色も大変気に入っているからとっておきたい」と望まれ、
今合う調製の分として改めて購入されたりします。
この日はそういうお客様もいらっしゃいました。
それから面白かったのが、都内にお住まいの或るお客様。
やはり二胡姫さんで西野の駒をご購入下さってから調整にいらしたのですが、
「近々、福音弓も二胡姫さんで扱うと聞いたから、出たら買いたいと思ってます」と!!
「こっち来て買う方が近いじゃないですかー!」と爆笑だったのですが、
そんな風に光舜堂と二胡姫さんとの絶妙な連携プレーが出来ているようですよ。
さて、そんな二胡姫さんから、この度新しい駒が納品個数限定で発売されます!
名前は『縞虎駒』(しまとらこま)!!
縞黒檀とフェルナンブーコのミックスです。ので、お値段ちーと張って、¥7000(税込)。
高かった『彪駒』や『黒彪駒』の更に上を行く高額駒ですが、西野会心の出来です。
そのふくよかな音色はピカイチですし、
パワーも、通販出来ない『虎駒』よりも優秀です!(ま、あくまでも好み、ですが)
ただ、フェルナンブーコは製作時に出る木屑が紫檀以上に身体に負担が大きい事もあり、
材料も高価なのであまり沢山作れないのです。
それに高価ですからそんなにドーンとは売れないだろうと、
「5個全部売れてから、次何個納品するか考えてから作りましょうか」 と、商売っ気はユルユルです。
ですから限定5個、完売が速ければ感謝感謝の完売御礼ですが、
だからといって次を急いで作って納品する気は製作者には無いようです。
万が一、売り切れと言われてしまった方が出たらその時は、すみません。。。
( ※ この『縞虎駒』、育てるのに時間がかかります。
装着して直ぐに結果が欲しいような、育てる事が得意ではない方には向きません。
1ヶ月くらい、ゆっくり、じっくり弾き育てないと、強い木ですから音色は出てきません )
そうそう、アーティスト桐鱗の壁画、完成しました!
個展開催中に製作している時に観に来て下さったお客様が調整に丁度ご来店され
出来上がりに驚いていました。
それからこの日は、地元の薬剤師さん達も遊びに来て下さいました。
店主は二胡製作の紫檀でゲホゲホになるので薬を定期的に出してもらっており、
行きつけ調剤薬局の5人の薬剤師さん達とすっかり仲良しです。
それで行く度に、二胡や店舗工事や画廊の話をしているうちに興味を持って来て下さったのです。
「ほら、これが例の紫檀だよ」 と、紫檀の板をヤスリで削って粉を出して見せると、
「あー、西野さん吸っちゃダメ、吸っちゃダメ!」 と大笑い。
賑やかで楽しい時間でした。
また壁画があることで益々往来の方々の興味も更に引くようで、
今週も多くの方々がお立ち寄り下さいました。
皆様のご来店感謝いたします。
では、次週23日(日)の営業日はお休みいただきます!