二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

更にもう一つの雑音、(竿)

2010-05-15 10:18:55 | ■工房便り 総合 
もうひとつ雑音の要素が有る。

これは、比較的直しやすい。

竿が、胴に入っている穴と、密着していない。

ようするに、竿が乾いてやせてしまった。

言うまでも無く、二胡の竿は長い、

普通の御弦楽器の胴との比率から言うと、とんでもなく長い。

普通は胴の長さと同じくらい。

ましてや、弦が、竿で固定されていない。

簡単に言うと、物凄く、竿に負担が懸っている。

従って、竿が曲がったりすることは多いが、

竿の曲がりで、雑音が出るというのは、確認できていない。

あまり関係ないかもしれない。(演奏がしにくくなることはあるとは思おうが、)

それより、竿が痩せて緩むと、弦でずーっとテンション掛けているものだから。

細かい、余分な振動が発生する。

特に、竿の一番下、台についている方。

これは普通見えない、此処を締め上げるだけで、高音部の雑音少なくなることが多い。

それから、以前は、体に響くような、低音だったのに、このところ変わってきた。

鳴りが悪い。

などと言うのは、竿が痩せて密着しなくなったのが、原因の場合が多い。

これは楽器屋さんに持ってい行っても、気がつかないことも多く、

新しいのを、買わされることにもなりかねない。

光舜堂の楽器は、竿が緩むことは無い。

木が痩せても?

勿論。

木が痩せると、少しだけ、0,何ミリと言うぐらいでも、竿が下にさがって、密着する。


穴の部分が、上野方に開いている、極端に言うと、漏斗、みたいな形をいている。

だから痩せても少し下にさがるだけ。

このことは、いずれみんな、(中国製も含め)そうなれば良い。

絵は(絵が下手なのは、お許しください。)見やすいように極端な形にしてある。

実物は角度にして0,3度くらい。

雑音ではないが、千斤を沢山竿に巻きつけたりする人がいる。

これは、千斤の上の振動を減らす。

折角の余韻のある音を消しかねない。

ということで次には、千斤。

つづく西野和宏。







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1 Comments

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Unknown (Jimmy)
2010-05-16 15:13:23
一般論としても、確かにガタがあるとダメですね。勘合するところはがっちりと固定されていないといけません。
で、質問ですが、そこにガタがあるとどのような雑音が出るのでしょう。雑音だらけのわたしの場合、原因の特定が難しくて(ww

ちょっと関係のない話ですが、棹の曲がりを修正するため、ギターのように棹の内部に曲がり矯正用の鉄棒を入れたらどうかなと考えてます。
二胡の場合、棹が細いので入れられないかもしれませんが(笑
でも、入れちゃうと重くなったり、振動しにくくなったりで音に影響するかもですね。う~ん。。
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