二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂は作り続けますし現在も販売されています。0ゼロ1そしてK20 

2024-03-26 09:22:15 | 光舜松脂
作り続けるのが私の生き方です。
作るといっても、
たぶん、私の物作りとしての生き方は、皆さんが、ひと時の心を遊ばせる時間作りのお手伝いだと思います。
作品を作っているという感覚は無いです。
勿論作っている時には夢中で手を動かします。
そして気が付くと、こんなものが出来てしまった!という事が良くあります。
作るものの図面を書かないですから。
そして、松脂作りのレシピも書かないです。
お店のインテリアや家具、あるいは楽器つくりなど殆ど考えるというより感じてそのまま作るという事のようです。
家族の持っていた戦前の古い二胡を直そうとした時、分解してまずは作らないと分からないと、最初に作ったものが、何となく降ってきた形なのです。
作ってみて初めて、理解できます。
皆さんが、不具合のある二胡を工房に持ちこんでこられて、弾いてみて何となく此処かな??と感じて、調べてみると胴が割れていたり、皮が歪んでいたり、それを直して、皆さんが何の苦も無く楽しく楽器を弾けるお手伝いだと思っています。
人工皮のCDMにしろ、ワックイにしろ勿論西野二胡も。
光舜松脂を作り出した時にも、同じでしたね。
最初の一つを作り上げた時、現在の0ゼロとほとんどかわらず天然熟成の物と同じものが出来上がったのです。
寧ろそこから、研究が始まりまして、HタイプやKタイプ、PタイプやNというタイプに分けていったような感じです。
最初に作ったものを長野県にお住いの知人、というよりお客様でもあり、感性の一番信頼できる方に送りまして、その弾いた感想を聞いてむしろ驚いたくらいです。
そして金沢の孟さんにも送りまして感想をお聞きしました。「いいよこれ!録音したら、もっと音が違うのが分かった!!」と。
単に、「できてしまった!!」
勿論それ以前にほぉさんの作っていた方法がとても役に立つ物だったり、ネオちゃんの植物に関する知識が入り込んでいたりもします。私の持っているのは単なる化学の知識だけですし、そして降って来るイメージです。でも結果としてできてしまったのです。
この出来上がった光舜松脂の持っている力が皆さんの楽器を全部活かした音を響かせるのだと、そして皆さんの演奏を助けるのだと、人から言われて後から気が付いたようなわけです。

ここから少し別の話なのですが、昨日お二人のお客様から「松脂もう作らないのですか?」というお問合せ、、、、びっくりして聞きましたら、なんだかそのようにも感じられる、発言がコントラバスの高橋さん弦堂さんのブログとHPにあったとのことです。
良く良く読んでみると、販売中止とはかいてありますが、生産中止とは書いていないのですが、そのように感じる人もいるかもしれません。
もし販売や生産が中止されるッとしたら、私自身がこのブログやHPで最初に書くのが普通でしょう!
現に、クロサワ楽器店さんでは今も売っていますし、たぶんこれからコントラバス用というのも発売されます。
なぜ、私の知らないところで、このようになったのか驚いています??
非日常の物を作り出すのは得意なのですが、このように、ネット上での日常には携わりたくないですね。
こんなこともあり、この菲日常的なものを作り出す以外の商売という日常業務、これは、考え直さないといけないことに気が付きました。
今私は、夢中になってどうやって安定した松脂作りを続けられるのかと考えています。
なにしろたくさん作れないのですし、気に入らなくて捨ててしまうのもあります(でも塗料としては使っています)
今作りつつある、PとKの100%にしろ、弾いた事のあるのはお二人だけなのです・まだ二つしか完成型は無いのです。
ましてや、まだ私が販売しますと言わないのは、自分自身納得できていないからです。
因みに私自身でヴァイオリンで試したところ、とてもではないが皆さんに是非どうぞとは言えないからでもあります。
細い繊細なヴァイオリンの弦には難しいと感じています。
私の演奏力は多分一般的な愛好家のレベルです。
お二人の様なプロの演奏力はありません。
でも私の作っている楽器にしろこの光舜松脂にしろ、褒めてくれるプロの方も多いですが、寧ろ私は愛好家の方々に楽しんでもらえるものこそ私の作りたいものだと思っています。
また、光舜松脂全体の販売も本当にこの松脂を気に入った人に、これは是非みんなに広げたいという人と一緒にやっていきたいです。
確かに松脂は擦弦楽器を鳴らす一つの原動力です。
しかしそれを活かして音楽を作るのは皆さんの力です。
皆さんそれぞれ音楽の心そして表現、また持っている楽器もそれぞれ違います。
その皆さんの表現を、演奏を助けると思う楽器で、助けると思う松脂を使えばよいのではないですか?
今世の中には十数種類の松脂が発売されています。
光舜松脂がその中の一つに定着してくれれば、作りだしたものとしてはとても嬉しいです。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ










Comment    この記事についてブログを書く
« 光舜松脂は作り続けます。0... | TOP | 天然熟成の松脂は素晴らしい... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 光舜松脂