二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の制作過程、台

2014-01-10 16:28:18 | ■工房便り 総合 
台には二つの形があります。

一番多いのは、



この蘇州系の台です。

ご覧のとおり、胴の下側の方を包み込む形です。

これが一つ蘇州系の音を作り出すための役にも立っています。

多少音が籠るのです。

ですから音が響かなくて、もっと鳴るようにと、もう一つの北京系の形に作り替えてほしいという方もおられます。

これは好みです、どちらがどのようにということはありません。

私はこのような形にしています。



これは一つには、太ももの上に乗せた時に滑りにくいのと、音が籠らないためでもあります。

ですから、音が響くことを重視したジョージガオさんの、、作った二胡は、蘇州系の6角形にもかかわらず、北京系の単純な台にしています。

わたしのはもうひとつデザイン上の私の好みです。

これはインドの小葉紫檀です(レッドサンダー)日本名コウキ(紅木)と呼ばれるものです。

いまや、中国にもその材がなくなり、ついには楽器屋さんが日本にまで買いに来ているような状態です。

この木でできた楽器は、たとえ中国の、安い金利であっても、もう50万60万を超えてもなかなか手に入りにくくなっている材料です。

持っている方は大切にしてください。木は殆ど500年は使えるでしょうから。

光舜堂のこの小葉紫檀の二胡は55万です。(会員は15%オフ)

それから、前の写真の蘇州系の台には、鉛の固まりが、いくつか入っています。

たぶん楽器のバランスをとるために、入れているお盛だとも考えられますが、それでも私自身鉛はあまり良い事だとは思えません。

せめて銅なら、まだ体によさそうですね。

決してここに鉛が入っているからといって、体に悪いとも思えないのですが、ただ、印象としてはあまり良くないですね。

楽器の音は好みです、皆さんが良い方を選ぶものでしょう。



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