二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

弦の交換時に楽器の不具合を感じる方も多いようです。

2023-06-08 09:07:21 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
このことは以前からありますが、弦をご自身で交換した時に色々音の不具合を感じる方も多いようです。
多分、皆さんは弦の交換は1年くらい?長くても2年くらいですか?
メーカーによっては、そして弾きこみの時間の長さによって、弦の交換時期はそれぞれ違います。
今まで出ていた高音が出なくなった!
押し弓,引き弓で音程が変わった!
特に内弦の音が出にくくなった!
音色が鈍くなった!
こんな時には、弦の交換時期だと考えます。
弦を交換した時に出る不具合の一番は、外弦が切れたので外弦だけ変えた。
交換時期ではなくとも、ガチガチと回しにくい木軸を回していると、つい力が入りすぎて、細い外弦が切れてしまうこともあります。弦は使えば使う程伸びてきますから、その仕様時間の違うものを同じ千斤で縛るのですから、綺麗な和音になりにくいです。
こういう時に、外弦だけ交換すると、比較的寿命の短い中国製の弦だと、音色がなんだかざらついた感じがすることもあります。
ヨーロッパ製の鋼の柔らかさを持つ弦だと、こういう時にも、少し弾きこむとよく鳴り始めることも多いですが、流石に1年近く弾いていた弦だと、これは収まりません。
もったいないかもしれませんが、出来るだけ、弦は二本とも交換しましょう。
また、弦を交換すると、特に今まで使っていなかったヨーロッパ製の弦を付けると、様々に不具合の出ることもあります。
振動の強いヨーロッパ製の弦だと、今まで使っていた古い糸千斤が、弦の強さを支えきれないのか、開放弦を弾いた時と、音階を引いた時でかなりの音色の違いを感じることもあります。
希には、調弦がしづらくなることもあります。
特に、木綿の糸。
それから、今まで出なかったウルフ音が出ることもあります。弦の振動が強くなり楽器も強く振動するようになるからでしょう。
この時には、駒の高さを低いものに変える、あるいは同じ高さでも、油分の多い一度熱を掛けられた柔らかい質の駒なども有効なこともあるようです。
振動が強くなって出てくる不具合の一つが、木軸のがたつき、そして台の緩み、どちらも弦を不安定にさせます。
これは光舜堂にいらしてください。(宣伝になってしまってすみません、でも本当です)
弦の交換時にはこのように楽器の不具合をより強く感じてしまうことも多いのです。
これらのこと長い間演奏してきていると、それなりに会得してご自身で様々工夫しておられる方も多いとは思いますが、楽器本体の木の部分の不具合などは直しておくと、いつでも好きなように弦交換もできるようになります。
光舜堂は敷居が高い感じられる方もいらっしゃるようですが、ただただ楽器の不具合を見ると、夢中でお客様をほっておいて楽器を直してしまう爺と、お客様にはとても優しい明るい若さいっぱいのネオちゃん、そして私の背中からいつも話しかけてるほぉさんとでお迎えしますから、気楽にお問い合わせください。
と言いながら、今月はかなり一杯で、17日だけがあとお一人様いらしていただけます。
多分、今週末には、呂建華さんの二胡にCDMを張ったのができあがるでしょう。そして多分7月一杯は光舜堂においてもらえるはずです。と弦堂さんにはお願いしようかと考えています。
お試ししたい方は是非どうぞ。と言いながらまだ音楽室はできていません。すみません。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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