二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
西の方から咲き始めた桜は、ついに東京でも開花宣言!!
ここ数日とても暖かい日が続いているので、日曜日には早い処では満開かも!
いよいよ春本番ですね♪
さて、今週は。。。
時間割表はご予約でビッチリ、ほとんど満員の状態での日曜日、
今週も修理入院していた胡達が何把も退院する日でもあり、持ち主さん達のお迎えも何人も。
とはいえ、いい感じに、ほぼ予定通りに時は流れて、
以前のような 『ほぉ、崩(ほぉ)壊』 状態には至りませんでした(笑)
さてさて、そして今週も初来店の方々が何人もいらして下さったのですが、
そのうちのお一人、Tさんは、光舜堂とはもう長いお付き合いのMさんがご紹介下さいました。
完全に付き添いの為だけに一緒に来て下さったMさんには感謝です。
そして、Mさんがいろいろ良い事を話して下さっていたのか、
なんとTさん、既に二胡姫さんから通販で黒彪駒を購入して下さっていました。
と、こ、ろ、が 。。。
Tさんの二胡を手に取った店主、
「あー、、、これは向かない!」 と。
そして、
「お金、お返ししましょう!」 と店主はワタクシに。
「?!」
「二胡姫さんの解説に“北京系は向かない” と書いてあったでしょう、読まなかった?」
「ああぁ、、、でも最後の一つだったので焦って買っちゃったんです。。。」
「でも、着けた途端に暴れたでしょう?」
「着けた瞬間は良かったんですよ? でも確かに、おさまりが悪くなってしまって。。。」
「薄い皮は、ダメなんですよ。嗚呼~!早まったなー!!お代、返すよ!」
「でも、ここで買った訳でもないのに返金なんて!!」
と、困惑するTさんと、付き添いのMさんも一緒になって「そんな、そんな!」
まぁ、確かに。。。
でも、ワタクシ、職人西野のこのキモチも解らないでは無い。。。
店主としては、単に駒を売りたいのでは無く、
皆さんに良い音を出して欲しいからこその高価な駒であって、
楽器に合っていないのであれば、そんな高い駒買っても無駄なのです。
明らかに北京系には向かないとお伝えしてあったのに、
北京系に装着して調整にご来店されたとあっては、そのままではいられないのがウチのボス。
そして、ただ「この楽器には使えませんよ」と言うだけで済ますのではなく、
自分の店で販売した商品ではないけれど自分が作った物だから、と、お金まで返しちゃうのが、
西野和宏という人、、、なんですよねぇ。。。
店主のこういうところ、
完全に、商売人ではなく、職人なのです。
(商売人でありたいワタクシは、いつも、ただただ溜息ですが。。。)
西野にとっては、目的は値段や売上ではなく、
「目の前にある二胡をベストな状態に鳴らしたい!」 の一言に尽きるのですね。
ですから、修理にしたって、どんなに高度な技術で修理しても、
店主が自分にとって難しいと感じず、さほど手間がかかる修理作業でなければ、
他店では高額になるであろう修理代も、低いまま。
調整も、ホントは神経を研ぎ澄ませてヘトヘトに体力も気力も消耗する能力なのだけれど、
傍からお客様が見たら簡単そうに見えるから、と、「調整代は高くは出来ない!」 と。
(はぁ。。。)
とにかく、せっかく渋谷の光舜堂まで足を運んで下さったお客様の二胡は
ベストな状態に調整して整え、その楽器が持っているはずの一番良い音色で鳴るようにする、
それだけしか考えていないのですよ、ウチの店主は。
ですから、
この日、彪駒が欲しいと在庫の確認でお電話下さったHさんにも、
「ウチにある駒は二胡姫さんに納めている完成された商品とは違い、
そのままお売りすることは出来ないのです。
まず調整ありきで、楽器に調整して合わせるものしか置いていないのですよ」
と説明して調整に来ていただきました。
お客様の楽器が良く鳴ることの方が大事だからで、
その時そのために調整で使うベストな駒は、必ずしも高価な駒とも限らないからです。
すると、Hさんの二胡はつい最近中国で購入したばかりのとても良い品でしたが、
皮をすごく薄く張るタイプの作家さんの作品だったので皮が薄く、高価な駒は合いませんでした。
Hさん、早まって駒だけ買うようなことをせずに済んで本当に良かったです。
彪駒と黒彪駒を通販で販売するにあたり、
北京系の八角形の二胡には合わない、北京系の六角形にも向かない、とお伝えしてきましたが、
たとえ蘇州系であっても、この駒が気になりつつも購入するのは不安、、、と思っていらっしゃるなら、
いつか光舜堂にいらっしゃる機会が来るまでは待たれた方が良いでしょう。
店主の調整技術を目の前で確認してからの方がスッキリしますよ。
ただ実際は、
二胡のコンディションが悪くなければ殆どの蘇州系二胡には対応出来るはずで、
信じていただけた方々からは続々と喜びの声を聞かせていただき、
また、二胡姫さんからも『お客様の声』として購入下さった方々の嬉しそうな反応をお知らせいただき、
店主もワタクシも励まされております。
いずれにせよ、
彪駒であろうと無かろうと、どんな駒でも皆様の二胡が全て、
ベストな音色で素敵に歌うと良いですね!
ということで今週も遠方からも、ありがとうございました!
次週は16時から『二胡のお楽しみ会』なので、
15時30分で修理/調整の受付は締切です、ご注意下さいませ。
では♪
西の方から咲き始めた桜は、ついに東京でも開花宣言!!
ここ数日とても暖かい日が続いているので、日曜日には早い処では満開かも!
いよいよ春本番ですね♪
さて、今週は。。。
時間割表はご予約でビッチリ、ほとんど満員の状態での日曜日、
今週も修理入院していた胡達が何把も退院する日でもあり、持ち主さん達のお迎えも何人も。
とはいえ、いい感じに、ほぼ予定通りに時は流れて、
以前のような 『ほぉ、崩(ほぉ)壊』 状態には至りませんでした(笑)
さてさて、そして今週も初来店の方々が何人もいらして下さったのですが、
そのうちのお一人、Tさんは、光舜堂とはもう長いお付き合いのMさんがご紹介下さいました。
完全に付き添いの為だけに一緒に来て下さったMさんには感謝です。
そして、Mさんがいろいろ良い事を話して下さっていたのか、
なんとTさん、既に二胡姫さんから通販で黒彪駒を購入して下さっていました。
と、こ、ろ、が 。。。
Tさんの二胡を手に取った店主、
「あー、、、これは向かない!」 と。
そして、
「お金、お返ししましょう!」 と店主はワタクシに。
「?!」
「二胡姫さんの解説に“北京系は向かない” と書いてあったでしょう、読まなかった?」
「ああぁ、、、でも最後の一つだったので焦って買っちゃったんです。。。」
「でも、着けた途端に暴れたでしょう?」
「着けた瞬間は良かったんですよ? でも確かに、おさまりが悪くなってしまって。。。」
「薄い皮は、ダメなんですよ。嗚呼~!早まったなー!!お代、返すよ!」
「でも、ここで買った訳でもないのに返金なんて!!」
と、困惑するTさんと、付き添いのMさんも一緒になって「そんな、そんな!」
まぁ、確かに。。。
でも、ワタクシ、職人西野のこのキモチも解らないでは無い。。。
店主としては、単に駒を売りたいのでは無く、
皆さんに良い音を出して欲しいからこその高価な駒であって、
楽器に合っていないのであれば、そんな高い駒買っても無駄なのです。
明らかに北京系には向かないとお伝えしてあったのに、
北京系に装着して調整にご来店されたとあっては、そのままではいられないのがウチのボス。
そして、ただ「この楽器には使えませんよ」と言うだけで済ますのではなく、
自分の店で販売した商品ではないけれど自分が作った物だから、と、お金まで返しちゃうのが、
西野和宏という人、、、なんですよねぇ。。。
店主のこういうところ、
完全に、商売人ではなく、職人なのです。
(商売人でありたいワタクシは、いつも、ただただ溜息ですが。。。)
西野にとっては、目的は値段や売上ではなく、
「目の前にある二胡をベストな状態に鳴らしたい!」 の一言に尽きるのですね。
ですから、修理にしたって、どんなに高度な技術で修理しても、
店主が自分にとって難しいと感じず、さほど手間がかかる修理作業でなければ、
他店では高額になるであろう修理代も、低いまま。
調整も、ホントは神経を研ぎ澄ませてヘトヘトに体力も気力も消耗する能力なのだけれど、
傍からお客様が見たら簡単そうに見えるから、と、「調整代は高くは出来ない!」 と。
(はぁ。。。)
とにかく、せっかく渋谷の光舜堂まで足を運んで下さったお客様の二胡は
ベストな状態に調整して整え、その楽器が持っているはずの一番良い音色で鳴るようにする、
それだけしか考えていないのですよ、ウチの店主は。
ですから、
この日、彪駒が欲しいと在庫の確認でお電話下さったHさんにも、
「ウチにある駒は二胡姫さんに納めている完成された商品とは違い、
そのままお売りすることは出来ないのです。
まず調整ありきで、楽器に調整して合わせるものしか置いていないのですよ」
と説明して調整に来ていただきました。
お客様の楽器が良く鳴ることの方が大事だからで、
その時そのために調整で使うベストな駒は、必ずしも高価な駒とも限らないからです。
すると、Hさんの二胡はつい最近中国で購入したばかりのとても良い品でしたが、
皮をすごく薄く張るタイプの作家さんの作品だったので皮が薄く、高価な駒は合いませんでした。
Hさん、早まって駒だけ買うようなことをせずに済んで本当に良かったです。
彪駒と黒彪駒を通販で販売するにあたり、
北京系の八角形の二胡には合わない、北京系の六角形にも向かない、とお伝えしてきましたが、
たとえ蘇州系であっても、この駒が気になりつつも購入するのは不安、、、と思っていらっしゃるなら、
いつか光舜堂にいらっしゃる機会が来るまでは待たれた方が良いでしょう。
店主の調整技術を目の前で確認してからの方がスッキリしますよ。
ただ実際は、
二胡のコンディションが悪くなければ殆どの蘇州系二胡には対応出来るはずで、
信じていただけた方々からは続々と喜びの声を聞かせていただき、
また、二胡姫さんからも『お客様の声』として購入下さった方々の嬉しそうな反応をお知らせいただき、
店主もワタクシも励まされております。
いずれにせよ、
彪駒であろうと無かろうと、どんな駒でも皆様の二胡が全て、
ベストな音色で素敵に歌うと良いですね!
ということで今週も遠方からも、ありがとうございました!
次週は16時から『二胡のお楽しみ会』なので、
15時30分で修理/調整の受付は締切です、ご注意下さいませ。
では♪