二胡工房 光舜堂

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CDMは何故和紙なのか。

2022-08-27 13:29:36 | 二胡の救急箱に書かなかったこと

これは、CDMの最終仕上げに使っている和紙です。レースのようですね。
これは、ほぉさんがどうしても使うと見つけてきたもので、後50台分くらいはありますが、、このところ人工皮に張り替えてほしいという方がとても多くなって来ていて、購入した時には一生分あるなと思っていたのですが、さて、あと何年持つのかわからなくなってきました。

その他、というよりこれがメインなのですが、楮和紙ですね、とても強い繊維で出来ています。
昔はこれをこよりに編んで、漆などで固めて鎧を作ったともいわれています。見たことはないですが。
和紙は強いです。日本のお札の強さで皆さんもご存知でしょう。
和紙と言っても、楮やミツマタだけで作られているわけではないです。
麻や、その他絹の繊維なども混ざっているものもありますね。
CDMを作り上げる時、ある年末に障子を張り替えていて、最後に霧を吹いてその後にパンと鳴るほど張力があるのに気が付いたのです。これはどなたもご存知だと思います。
その和紙が乾いた時の張力利用できないかと考えたのが最初です。下地の布地の上に張り込んでいくのです。
今はこの仕上げのレース紙を含んで3種類の紙を使っています。
これらは蛇皮の柔らかい部分や、繊維質の部分に当たります。
ところが、蛇皮の特徴はあの硬い鱗にあります。
その鱗を再現するために紫檀の繊維を使ってもう一枚の紙を作ります。
これが最近、この4年ほど前から作り上げてきたCDMの音が皆さんの興味を引くもとになっているのだと思います。
5種類のボンドと塗料がそれぞれの和紙や布地の張力を活かしているのです。
鳴尾さんが弾いていたあのCDMの楽器が欲しいという方もいます。
しかし楽器は一台一台微妙に違います。全く同じものでなくてもあの様に鳴る楽器もあるのです。
今ご注文の真黒黒檀の楽器が仕上がりつつあります。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ

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