昨年二胡弓の毛の張替えを始めようとしまして、始めたは良いけれど、
「それほどとっておきたい竹は無いです、でもこの毛は弾いてみたい」というお客さまのご意見で、
弓の製作始めました。
やってみないとわからないことが沢山ありますね。
二胡もそうでした。
人にも聴き、色々なブログなど読んだり、中国で出版されている二胡の製作の基準が書いてある物を読んだり。
しかし、結局は自分で作ってみないと正確なことは判りませんでした。
木の良し悪し、蛇皮の良し悪し、自分で作ってみて初めてその実態がつかめるのです。
弓に関して言うと、毛の質、竹の質、竹の硬さや、曲り具合、弾力の強さ、等竹を扱い始めて初めてわかります。
弓造りとしてはまだまだ駆け出しだと思っています。
ですから不具合などあったら、お知らせ願えれば、直しもしますし交換もします。
チューブが伸び切っていないかとか、外れて来ていないかとか、気になります。
それはともかく、弓一つにしても、まだまだ二胡は完成度がヴァイオリンなどに及ばないということです。
今中胡用の弓と言うのは市場に出回っています。
竹の長さが86センチでとても太い竹です、そして毛の量もたぶん400本ぐらい14グラムくらいのものです。
これ弾いてみると、重いです。
長さが長いですから扱いずらいですし。
でもこれきりないのです。
皆さんご存知だと思いますが、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスと楽器が大きく弦が太くなるにしたがって、
弓の毛は太くなり、毛の数も多くなり、強い毛を使い、そして長さは短くなるのです。
擦弦楽器の弦は、弓の重さで弾くのです。
そうすると、強くて太い弓は長すぎれば扱いずらくなります。
ですから、この200年ぐらいかかってヴァイオリン族の弓は現在のように進化してきています。
二胡の弓にはこの進化がありません。
大きな楽器の為にその太い弦を弾く為に、長くて太い弓を使っています。
今の毛はそれほどひっかりも強くないですから、それを補うためにんが差で重さを作り上げています。
その上今から70年以上前の二胡の弓の毛と言うのは、黒毛だったと思われます。
もしかしたら皆さんも見たことがあるかもしれません。
こんな感じの弓ですね。
黒毛は殆ど松脂を必要としないくらいに引っ掛かりの良い毛です。
たぶん阿炳(アービン)もこのような毛を使っていたのでしょう。
その上絹弦であれだけ弾いたのですから、大変な腕前ですね。
ともかく、そのアービンの弾いた音にどれだけ近づけたかは判りませんが、
二泉二胡と言う普通の二胡より太い弦を鳴らすための弓と言うのを、作ってみました。
左は阿炳礼賛右は西風です。判りますかね画面で色合いの違いが、毛質の違いが??
今何人かの方に送って試し挽きしてもらったりしてします。
またご来店のお客さまにも試してもおうと、光舜堂に1本おいておきます。
私としてはかなり納得するものが出来たと思いますし。
来月初めからは光舜堂でも発売しますし。
勿論二胡姫さんでも発売を始めると思います。(これの時期は二胡姫さんに聞いてください)
やっと、ここまでたどり着きました。
それは二胡にかかわるすべての部品駒や千斤弦、弓、そしてその装飾など、
全てオリジナルで日本製で出来るようになったのです。
こうなって初めて日本に定着したことのあかしとも言えると思います。
しかし、まだまだ大先輩の中国の楽器製作者には学ばなければいけない事もあります。
今しばらくは楽しめそうです。
阿炳礼賛試しに来てください。
お待ちしております。
「それほどとっておきたい竹は無いです、でもこの毛は弾いてみたい」というお客さまのご意見で、
弓の製作始めました。
やってみないとわからないことが沢山ありますね。
二胡もそうでした。
人にも聴き、色々なブログなど読んだり、中国で出版されている二胡の製作の基準が書いてある物を読んだり。
しかし、結局は自分で作ってみないと正確なことは判りませんでした。
木の良し悪し、蛇皮の良し悪し、自分で作ってみて初めてその実態がつかめるのです。
弓に関して言うと、毛の質、竹の質、竹の硬さや、曲り具合、弾力の強さ、等竹を扱い始めて初めてわかります。
弓造りとしてはまだまだ駆け出しだと思っています。
ですから不具合などあったら、お知らせ願えれば、直しもしますし交換もします。
チューブが伸び切っていないかとか、外れて来ていないかとか、気になります。
それはともかく、弓一つにしても、まだまだ二胡は完成度がヴァイオリンなどに及ばないということです。
今中胡用の弓と言うのは市場に出回っています。
竹の長さが86センチでとても太い竹です、そして毛の量もたぶん400本ぐらい14グラムくらいのものです。
これ弾いてみると、重いです。
長さが長いですから扱いずらいですし。
でもこれきりないのです。
皆さんご存知だと思いますが、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスと楽器が大きく弦が太くなるにしたがって、
弓の毛は太くなり、毛の数も多くなり、強い毛を使い、そして長さは短くなるのです。
擦弦楽器の弦は、弓の重さで弾くのです。
そうすると、強くて太い弓は長すぎれば扱いずらくなります。
ですから、この200年ぐらいかかってヴァイオリン族の弓は現在のように進化してきています。
二胡の弓にはこの進化がありません。
大きな楽器の為にその太い弦を弾く為に、長くて太い弓を使っています。
今の毛はそれほどひっかりも強くないですから、それを補うためにんが差で重さを作り上げています。
その上今から70年以上前の二胡の弓の毛と言うのは、黒毛だったと思われます。
もしかしたら皆さんも見たことがあるかもしれません。
こんな感じの弓ですね。
黒毛は殆ど松脂を必要としないくらいに引っ掛かりの良い毛です。
たぶん阿炳(アービン)もこのような毛を使っていたのでしょう。
その上絹弦であれだけ弾いたのですから、大変な腕前ですね。
ともかく、そのアービンの弾いた音にどれだけ近づけたかは判りませんが、
二泉二胡と言う普通の二胡より太い弦を鳴らすための弓と言うのを、作ってみました。
左は阿炳礼賛右は西風です。判りますかね画面で色合いの違いが、毛質の違いが??
今何人かの方に送って試し挽きしてもらったりしてします。
またご来店のお客さまにも試してもおうと、光舜堂に1本おいておきます。
私としてはかなり納得するものが出来たと思いますし。
来月初めからは光舜堂でも発売しますし。
勿論二胡姫さんでも発売を始めると思います。(これの時期は二胡姫さんに聞いてください)
やっと、ここまでたどり着きました。
それは二胡にかかわるすべての部品駒や千斤弦、弓、そしてその装飾など、
全てオリジナルで日本製で出来るようになったのです。
こうなって初めて日本に定着したことのあかしとも言えると思います。
しかし、まだまだ大先輩の中国の楽器製作者には学ばなければいけない事もあります。
今しばらくは楽しめそうです。
阿炳礼賛試しに来てください。
お待ちしております。