二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
これを書いている本日12日は中秋です。
皆様のお住まいの地域ではお月見出来てますか?
108城は多摩川の川っぺりですから、実に美しい名月を楽しめます。
こんな夜は、月に因んだ曲を月明りの下で奏でたいですね、、、と思っていたら、
店主の、思いっきり編曲の入ったヴァイオリンが聴こえてきました。。。
さて、先週は店主、本業が大忙しでしたので曜日の感覚が完全にマヒしてます。
地元を出発する時点では二胡屋のやる気スイッチが入っていない様子。
昨晩も遅くまで西麻布で打合せが入り、帰宅は午前様。
睡眠不足のせいか、
「なんだか今日は光舜堂の日じゃないみたいだね~」
などと呑気に言いだす始末。
「ハイハイ、準備手伝いは大きな看板類だけにして、後は車で寝てて下さい」
そう言って10時前には送り出したので、たっぷり1時間は休めたはずでした、
巡回中の警官が車をノックするまでは。。。
(この話、大爆笑ものなので、改めて近々『ほぉ舜堂』の方で書きます)
職務質問で貴重な睡眠時間を台無しにされ、超不機嫌で開店の11時に戻ってきた店主。
テンションが更に先程より下がりまくっていましたが、幸い10分弱で終わりました。
というのは、開店早々に初来店のお客様が来て下さったのです!
雑誌『二胡之友』で光舜堂のことを知って下さったというUさんは、
なんと、わざわざ群馬県から来て下さいました!
店主の二胡屋スイッチがONになりました!(笑)
Uさんの二胡は、オーダーメイドで作っていただいたそうです。
Uさんは「曲を弾くより、まず良い音色を出したい」(←店主と一緒です!!)という音色重視の方で、
その二胡をオーダーする時の希望として、
「許可さんの音色と、ウェイ ウェイ ウーさんの音色に近い音にして下さい」
とリクエストされたそうです。
しかし出来てきた物は希望の音色ではなく、気に入らない、買い換えたい位の気分、、、
なんとか調整で直らないかと、お持ちになりました。
現実問題として、オーダーメイドで特定の演奏家の音色を指定する、というのは、
かなり難題だったのではないでしょうか。。。製作者の方のご苦労を思います。。。
西野は、演奏家の音色を聴き分けて、CDからでもそれが北京製か上海製か等聴き分けて、
それに合った樹種を選び、構造の違いを合わせて選んで、
更に、合わせた調整方法で似た音色の楽器を製作することが可能なのですが、
これは、かなり難しい技術です。
Uさんは、オーダー前にはジョージ・ガオさんを知らなかったそうですが、
聴いて最近ファンになり、
「更に、ジョージさんの音色にもしたいんです」
と店主におっしゃいました。
物は完成してしまっていますから、樹種と構造は変えられません。
調整方法だけで”許可さん+ウェイさん+ジョージさんの音色”に近づけるべく
店主は奮闘を始めました。
駒を替えて、駒を削って、駒を合わせて、
弦を替えて、
千斤を替えて、千斤の締め方を替えて、
ついでに弓も寿命がきていたので替えて、、、
その出来栄えに、
「まぁーっ!音が変わった!!今日の占い、私、“願い事が叶う”だったんですよ♪」
と、Uさんには大満足していただけました!
「こんなお店があったなんて嬉しい!!私だけの秘密の場所にしておきたい!」
とまで言っていただいて。。。 (出来たら”秘密”じゃなくしていただきたいところですが。。。-笑-)
その後Uさんは、折角遠くから来たのだから、とカユ手レッスンを急遽1時間受けられました。
音色重視のUさんは、さすが本当に綺麗な音で奏でられてました。
「こんなに調整で変わるなら、家に在るあと2把も見てほしい!」
そうおっしゃるUさんに、
「とりあえずは今回のこの二胡だけを2~3ヶ月集中して弾いて欲しいんです。
そしたら音色が育ってくるので、その時にもう一度調整するといいんでね。
その時点で調整しておくと、更に音色が良くなる。他の二胡は、それから後で持っていらっしゃい」
と、アドバイス。
数ヶ月後の再来店をお約束してUさんは帰られました。
我々が昼食をとり終わったタイミングでいらしたのは、常連のKaさん。
同門のTさんとKbさんをお連れくださいました。
先日ワタクシはKaさんに少女時代のDVDをお借りしていました。
ところがメンバーの顔と名前がさっぱり判らない。ということで、
ネット画像を一緒に見ながら教えていただきました。が、やはり判らない。。。
(老化防止に、EXILEや、ジャニーズの若い子や、
AKBメディア選抜の名前を覚えようとしておりますが、異国の名前は記憶力に限界が。。。)
と、Kaさんと2人で少女時代で盛り上がっている間に、初来店のお二人は店主による調整。
まずTさんの二胡を見ます ― とても全体バランスの良い二胡でしたが、残念ながら皮が緩んでいます。
恐らく、元々の張り方があまり上手ではなかったようです。
それが音色にも出ているので、Tさんは新しい二胡を買うことを検討し始めていました。
「こちらの二胡はおいくらなんですか?」と尋ねるTさんに、店主は、
「買うことないですよ!こんなに全体的にバランスが良い二胡はそう無いですよ!
皮を張りかえれば十分長く使えるし、本体の出来がとても良いから30万円クラスの二胡になりますよ」
(あーあー、また自分の商機を逃してます。。。-笑-)
一方、Kbさんの二胡は、
本体はとても良い紫檀の、先生クラスが使うような良い素材のハイクラスの物でした。
皮も悪くない。ただ、、、
(Kbさんの許可をいただきまして、詳細は『これは言わずにはいられない。』に書いてます。)
というわけで、お二人とも皮の張り替えで入院することになりました。
ちょうどその頃いらした秘密結社会員Sさん。
仲介中古二胡の出品依頼です。
そして、この日登場したのは、なんと昨年店主が皮を張り替えた品でした!!
「せっかく音がどんどん出てきてるとこなのに、出しちゃうのー?!」との店主に、
「いやー、迷ったんですけど、もう何把も光舜堂の二胡を買っちゃったし、
張り替えたら音がすごくデカくなっちゃって住宅事情に合わなくて。。。」
(ということで、他道府県の皆様、近日、通販可の#0009が出品されますよ!お楽しみに♪)
そこでTさんとKbさんに、
「ほら、張り替えるとこんな感じ。お二人の二胡も張り替えると、ここ位まで音が良くなりますよ」
と、弾いてみていただきました。
「まぁ、こんなに鳴るんですか!」
「じゃぁ、張り替えれば、新しいの買わなくていいんですか?」
口々におっしゃるお二人に、
「Tさんのはホントにバランスが良い楽器だし、Kaさんのは修理さえすれば相当良い物だから、
直せば今の楽器で十分ですよ。今持ってる二胡を大事にして下さい」
修理って、実はエコロジーなんですね♪
中にはコレクターの方もいらっしゃると思いますが、
多くの方は、上達に合わせてランクアップして、の数把所有だと思います。
そういう方々は良いと思います。
でも、
1把目が粗悪品だったから、又は、
1把目が音が悪くなってきてしまったが為の、
”しかたなく”の2把目、3把目の購入。。。それは、もったいないですよね。
2把目を購入することを断念し、二胡そのものを諦めてしまう方もいると聞きます。
あきらめないで!!(←真矢みき さん調で♪)
どうぞ修理にいらしてみて下さい。
ということで、人数は少ないながら楽しい1日でした!
ご来店の皆様、ありがとうございました!!
来週はご来店予告が結構入っているので賑やかそうですよ。
そうそう、ブログ『これは、反省です。(木軸の件)』に、画像を付け足しました!
(金属軸の二胡での撮影ですが、木軸でも変わりません)
白魚のような美しい手のモデルは、ずえだ師です♪
ワタクシの上腕二等筋は載せませんっ!
ではまた♪
これを書いている本日12日は中秋です。
皆様のお住まいの地域ではお月見出来てますか?
108城は多摩川の川っぺりですから、実に美しい名月を楽しめます。
こんな夜は、月に因んだ曲を月明りの下で奏でたいですね、、、と思っていたら、
店主の、思いっきり編曲の入ったヴァイオリンが聴こえてきました。。。
さて、先週は店主、本業が大忙しでしたので曜日の感覚が完全にマヒしてます。
地元を出発する時点では二胡屋のやる気スイッチが入っていない様子。
昨晩も遅くまで西麻布で打合せが入り、帰宅は午前様。
睡眠不足のせいか、
「なんだか今日は光舜堂の日じゃないみたいだね~」
などと呑気に言いだす始末。
「ハイハイ、準備手伝いは大きな看板類だけにして、後は車で寝てて下さい」
そう言って10時前には送り出したので、たっぷり1時間は休めたはずでした、
巡回中の警官が車をノックするまでは。。。
(この話、大爆笑ものなので、改めて近々『ほぉ舜堂』の方で書きます)
職務質問で貴重な睡眠時間を台無しにされ、超不機嫌で開店の11時に戻ってきた店主。
テンションが更に先程より下がりまくっていましたが、幸い10分弱で終わりました。
というのは、開店早々に初来店のお客様が来て下さったのです!
雑誌『二胡之友』で光舜堂のことを知って下さったというUさんは、
なんと、わざわざ群馬県から来て下さいました!
店主の二胡屋スイッチがONになりました!(笑)
Uさんの二胡は、オーダーメイドで作っていただいたそうです。
Uさんは「曲を弾くより、まず良い音色を出したい」(←店主と一緒です!!)という音色重視の方で、
その二胡をオーダーする時の希望として、
「許可さんの音色と、ウェイ ウェイ ウーさんの音色に近い音にして下さい」
とリクエストされたそうです。
しかし出来てきた物は希望の音色ではなく、気に入らない、買い換えたい位の気分、、、
なんとか調整で直らないかと、お持ちになりました。
現実問題として、オーダーメイドで特定の演奏家の音色を指定する、というのは、
かなり難題だったのではないでしょうか。。。製作者の方のご苦労を思います。。。
西野は、演奏家の音色を聴き分けて、CDからでもそれが北京製か上海製か等聴き分けて、
それに合った樹種を選び、構造の違いを合わせて選んで、
更に、合わせた調整方法で似た音色の楽器を製作することが可能なのですが、
これは、かなり難しい技術です。
Uさんは、オーダー前にはジョージ・ガオさんを知らなかったそうですが、
聴いて最近ファンになり、
「更に、ジョージさんの音色にもしたいんです」
と店主におっしゃいました。
物は完成してしまっていますから、樹種と構造は変えられません。
調整方法だけで”許可さん+ウェイさん+ジョージさんの音色”に近づけるべく
店主は奮闘を始めました。
駒を替えて、駒を削って、駒を合わせて、
弦を替えて、
千斤を替えて、千斤の締め方を替えて、
ついでに弓も寿命がきていたので替えて、、、
その出来栄えに、
「まぁーっ!音が変わった!!今日の占い、私、“願い事が叶う”だったんですよ♪」
と、Uさんには大満足していただけました!
「こんなお店があったなんて嬉しい!!私だけの秘密の場所にしておきたい!」
とまで言っていただいて。。。 (出来たら”秘密”じゃなくしていただきたいところですが。。。-笑-)
その後Uさんは、折角遠くから来たのだから、とカユ手レッスンを急遽1時間受けられました。
音色重視のUさんは、さすが本当に綺麗な音で奏でられてました。
「こんなに調整で変わるなら、家に在るあと2把も見てほしい!」
そうおっしゃるUさんに、
「とりあえずは今回のこの二胡だけを2~3ヶ月集中して弾いて欲しいんです。
そしたら音色が育ってくるので、その時にもう一度調整するといいんでね。
その時点で調整しておくと、更に音色が良くなる。他の二胡は、それから後で持っていらっしゃい」
と、アドバイス。
数ヶ月後の再来店をお約束してUさんは帰られました。
我々が昼食をとり終わったタイミングでいらしたのは、常連のKaさん。
同門のTさんとKbさんをお連れくださいました。
先日ワタクシはKaさんに少女時代のDVDをお借りしていました。
ところがメンバーの顔と名前がさっぱり判らない。ということで、
ネット画像を一緒に見ながら教えていただきました。が、やはり判らない。。。
(老化防止に、EXILEや、ジャニーズの若い子や、
AKBメディア選抜の名前を覚えようとしておりますが、異国の名前は記憶力に限界が。。。)
と、Kaさんと2人で少女時代で盛り上がっている間に、初来店のお二人は店主による調整。
まずTさんの二胡を見ます ― とても全体バランスの良い二胡でしたが、残念ながら皮が緩んでいます。
恐らく、元々の張り方があまり上手ではなかったようです。
それが音色にも出ているので、Tさんは新しい二胡を買うことを検討し始めていました。
「こちらの二胡はおいくらなんですか?」と尋ねるTさんに、店主は、
「買うことないですよ!こんなに全体的にバランスが良い二胡はそう無いですよ!
皮を張りかえれば十分長く使えるし、本体の出来がとても良いから30万円クラスの二胡になりますよ」
(あーあー、また自分の商機を逃してます。。。-笑-)
一方、Kbさんの二胡は、
本体はとても良い紫檀の、先生クラスが使うような良い素材のハイクラスの物でした。
皮も悪くない。ただ、、、
(Kbさんの許可をいただきまして、詳細は『これは言わずにはいられない。』に書いてます。)
というわけで、お二人とも皮の張り替えで入院することになりました。
ちょうどその頃いらした秘密結社会員Sさん。
仲介中古二胡の出品依頼です。
そして、この日登場したのは、なんと昨年店主が皮を張り替えた品でした!!
「せっかく音がどんどん出てきてるとこなのに、出しちゃうのー?!」との店主に、
「いやー、迷ったんですけど、もう何把も光舜堂の二胡を買っちゃったし、
張り替えたら音がすごくデカくなっちゃって住宅事情に合わなくて。。。」
(ということで、他道府県の皆様、近日、通販可の#0009が出品されますよ!お楽しみに♪)
そこでTさんとKbさんに、
「ほら、張り替えるとこんな感じ。お二人の二胡も張り替えると、ここ位まで音が良くなりますよ」
と、弾いてみていただきました。
「まぁ、こんなに鳴るんですか!」
「じゃぁ、張り替えれば、新しいの買わなくていいんですか?」
口々におっしゃるお二人に、
「Tさんのはホントにバランスが良い楽器だし、Kaさんのは修理さえすれば相当良い物だから、
直せば今の楽器で十分ですよ。今持ってる二胡を大事にして下さい」
修理って、実はエコロジーなんですね♪
中にはコレクターの方もいらっしゃると思いますが、
多くの方は、上達に合わせてランクアップして、の数把所有だと思います。
そういう方々は良いと思います。
でも、
1把目が粗悪品だったから、又は、
1把目が音が悪くなってきてしまったが為の、
”しかたなく”の2把目、3把目の購入。。。それは、もったいないですよね。
2把目を購入することを断念し、二胡そのものを諦めてしまう方もいると聞きます。
あきらめないで!!(←真矢みき さん調で♪)
どうぞ修理にいらしてみて下さい。
ということで、人数は少ないながら楽しい1日でした!
ご来店の皆様、ありがとうございました!!
来週はご来店予告が結構入っているので賑やかそうですよ。
そうそう、ブログ『これは、反省です。(木軸の件)』に、画像を付け足しました!
(金属軸の二胡での撮影ですが、木軸でも変わりません)
白魚のような美しい手のモデルは、ずえだ師です♪
ワタクシの上腕二等筋は載せませんっ!
ではまた♪
まぁ、ソレガシ個人的には音色を指定されるオーダーを受ける製作者って無責任な気がしますね。
ソレガシの王様もじつはワンオフですが、音色ではなく手の大きさとか個人の身体的特徴を考慮した弾きやすさを追求したものです。そういう製作者の方が信用できます。
ただ、その楽器(上海で作っていて、日本で代理店が有るらしい)は折角の良い材料を今までと通りの、蘇州系の少し眠たい音に調整してありました。
注文の方々の音の特色は、かなりパンとしたしっかりした音が特徴、(王永徳先生の弾き方が共通項ではないか)だと思い、
とっておきの、槐の駒を、少し高めに削り込んで、駒の裏に溝を彫り込み、多少バイオリンの様に鳴るような設定をさせてもらいました。
というわけで、注文に関しての話には、
ノーコメントです。
要は受け手の問題じゃないかなと思います。オーダーに対して実現できる自信と技術があれば問題ないわけでして。しかし結果として実現できなかったわけで、それを平気で渡してしまうというところがおかしいなと思うのです。要求スペックを満足しないものを平気で渡すというのは普通の商売ではないなと思うところです。一般的取引と考えれば返品されて当然というところでしょうか。
中国的なのかもしれませんけど。
たとえば、Wei×2さんと王永徳教授の音色に関してはソレガシと西野さんの印象はずいぶん違っている気がします。まぁどちらが正しいかではなくてそいうものを扱ってる製作者がねぇ、、、ということですね。
いろんなエピソードを持った二胡達がご来店してます。
その場に じみさん居れば面白い話し合いが出来ただろうな~
と思う事しばしば。今回は特に。
節電出勤の解禁が待ち遠しいですね!
うーん、575調だけではなく、韻をふんでいるー。すばらしい!
ほぉさん、文学的なセンスもありますなぁ
標語として貼り出したらいかが?
韻は、意識してみました~
「オフ会、(いえいえ、『お楽しみ会』とお伝えください♪)出たいなぁ」となっ?!
まあぁぁぁぁ!大歓迎でございますよ!!
是非にとお伝え下さいまし!
でも、「『お楽しみ会』で一緒に踊ろう♪」って言ってたあの振付、断念ですな、、、
スピードもさることながら、脚の長さが違いすぎる。。。
な・の・に!
次回お楽しみ会のメインイベントはKぴーさんとほぉさんのダンスですよ。全国0.5万人の二胡ラーの期待を裏切ってはいけませんッ!