弦を調弦する金属軸と木軸の問題でしょう。
うちのほぉさんは別にすると、
二胡を弾く女性の方々の握力は、20もない方がたくさんいらっしゃいます。
木軸をしっかりと棹の穴の中に押し込めきれないのです。
これ、結構、力だけではなく、力のかけ方のコツというのもあるのです。
ですから、慣れるしか仕方がないこともあります。
またその以前に、木軸と棹の穴の形の食い違いなどによって、
木軸ががたついたり、緩んだり、あるいは抜けなくなったり、
まったく、問題のない木軸というのは、ほとんどないのではないかと思えたりもします。
まあ木軸のことは今後また更に考えるところもあり、書こうと思いますが、
問題なのは、金属軸ですね
これですね、
持っていらっしゃるかたずいぶん多いと思います。
微調整が効き、非力な女性たちも簡単に扱え、調弦をするという事ではとても良いものではあると思います。
金属軸にはもう一つの形もあって、いま中国で販売されている金属軸は、
この形です。
今ほとんど、上の形というのは中国では生産されていないようです。
しかし日本にはたくさんあります。
かなり古くから教室を開いている大手の教室がこの金属軸を使っているところが、いくつかありましたので。
なんだかんだと1万台近くあるのではないでしょうか
この二つの金属軸に違いがあるのはお判りですね。
最初のものは、ボルトが内部に入っていて、弦を引っ張る形です。
もう一つのは、丸い金具に弦を巻き込んでいく形です、
それ以外にもかなり決定的な違いがあります。
それは、
この内弦と外弦が、千斤の上のほうでは、弦がずれているのです。
木軸はみなこうなっています。(このように弦を張るのが、弦の張力のバランスをとる上で正しいからです)
ところが、最初のものは
このように、弦はそろってしまっています。
弦は、細い外弦が当然引っ張りとしては弱いので、下の方に着きます、要するに細いので短めにしてその張力を設定してあるからです。
この形の金属軸ですと、外弦の張り具合が緩くなってしまいます。
おかげで、弦のバランスが崩れます。
特に内弦の高音がとても出にくくなります、
弦自体の最初の張力の設定と変わってきてしまうからです。
難しいことはさておいて、どうしても雑音が出やすくなります。
また、
このようにボルトとそのボルトを受けるナットの素材が違います。
ボルトは鉄です。
ナットは真鍮、当然、真鍮のほうが弱く、使っているうちに削れてきてしまいます。
内弦と外弦との塗油力の違いは、駒などの調整で何とかなるとしても、
このナットの削れは交換するしか仕方がりません、、、
ナットが削れてくると、せっかく調弦してもそれが維持されません。
音がずれてくるのです、
そして解放弦の雑音も増えてきます、
また全体に金属的な雑音が増えてきます。
ナットを交換すれば治るのですが、、、
が、問題は、今ではもうこの形の金属軸がほとんど生産されていないようなのです。
私には手に入れる方法はたぶんないでしょうね、誰かできる人がいるかもしれませんが
ですから光舜堂にも交換部品というのがほとんどなくなってきています。
作ることはできますが量産しない限りかなり高額なものになってしまいます。
ですからこの形の金属軸は、どんどん無くなり、消えていく運命でしょうね、
でも楽器自体に問題があるわけではありませんから、
棹ごと交換することもできますし、
また、金属軸を取ってしまい木軸に付け替えることもできます。
今皆さんがユーチューブなどで、中国の演奏家の画像を見ても、
この金属軸の二胡を使っている人は、ほぼ見ることがないと思いますが、、
でも日本には、たくさんあるのです。
こまっている人は光舜堂にいらしてください、
木軸に交換しましょう。
うちのほぉさんは別にすると、
二胡を弾く女性の方々の握力は、20もない方がたくさんいらっしゃいます。
木軸をしっかりと棹の穴の中に押し込めきれないのです。
これ、結構、力だけではなく、力のかけ方のコツというのもあるのです。
ですから、慣れるしか仕方がないこともあります。
またその以前に、木軸と棹の穴の形の食い違いなどによって、
木軸ががたついたり、緩んだり、あるいは抜けなくなったり、
まったく、問題のない木軸というのは、ほとんどないのではないかと思えたりもします。
まあ木軸のことは今後また更に考えるところもあり、書こうと思いますが、
問題なのは、金属軸ですね
これですね、
持っていらっしゃるかたずいぶん多いと思います。
微調整が効き、非力な女性たちも簡単に扱え、調弦をするという事ではとても良いものではあると思います。
金属軸にはもう一つの形もあって、いま中国で販売されている金属軸は、
この形です。
今ほとんど、上の形というのは中国では生産されていないようです。
しかし日本にはたくさんあります。
かなり古くから教室を開いている大手の教室がこの金属軸を使っているところが、いくつかありましたので。
なんだかんだと1万台近くあるのではないでしょうか
この二つの金属軸に違いがあるのはお判りですね。
最初のものは、ボルトが内部に入っていて、弦を引っ張る形です。
もう一つのは、丸い金具に弦を巻き込んでいく形です、
それ以外にもかなり決定的な違いがあります。
それは、
この内弦と外弦が、千斤の上のほうでは、弦がずれているのです。
木軸はみなこうなっています。(このように弦を張るのが、弦の張力のバランスをとる上で正しいからです)
ところが、最初のものは
このように、弦はそろってしまっています。
弦は、細い外弦が当然引っ張りとしては弱いので、下の方に着きます、要するに細いので短めにしてその張力を設定してあるからです。
この形の金属軸ですと、外弦の張り具合が緩くなってしまいます。
おかげで、弦のバランスが崩れます。
特に内弦の高音がとても出にくくなります、
弦自体の最初の張力の設定と変わってきてしまうからです。
難しいことはさておいて、どうしても雑音が出やすくなります。
また、
このようにボルトとそのボルトを受けるナットの素材が違います。
ボルトは鉄です。
ナットは真鍮、当然、真鍮のほうが弱く、使っているうちに削れてきてしまいます。
内弦と外弦との塗油力の違いは、駒などの調整で何とかなるとしても、
このナットの削れは交換するしか仕方がりません、、、
ナットが削れてくると、せっかく調弦してもそれが維持されません。
音がずれてくるのです、
そして解放弦の雑音も増えてきます、
また全体に金属的な雑音が増えてきます。
ナットを交換すれば治るのですが、、、
が、問題は、今ではもうこの形の金属軸がほとんど生産されていないようなのです。
私には手に入れる方法はたぶんないでしょうね、誰かできる人がいるかもしれませんが
ですから光舜堂にも交換部品というのがほとんどなくなってきています。
作ることはできますが量産しない限りかなり高額なものになってしまいます。
ですからこの形の金属軸は、どんどん無くなり、消えていく運命でしょうね、
でも楽器自体に問題があるわけではありませんから、
棹ごと交換することもできますし、
また、金属軸を取ってしまい木軸に付け替えることもできます。
今皆さんがユーチューブなどで、中国の演奏家の画像を見ても、
この金属軸の二胡を使っている人は、ほぼ見ることがないと思いますが、、
でも日本には、たくさんあるのです。
こまっている人は光舜堂にいらしてください、
木軸に交換しましょう。