胴の割れ、これも多いです。
今、手元に胴の直しだけでも3台あります。
一台は、原因がはっきりしています。
花窓が、内部に入り込んでしまっていて、木の収縮を邪魔したために木の接着部分が外れてしまったのです。
もう一台は、楽器を落として、その衝撃で、
もう一台は、経年変化、と言っても、7年くらいだそうです。
3ケ所接ぎがきれています。
これは、膠の効力が落ちていたからでしょう。
この経年変化の接ぎの割れというのは、台に一番接触している一番底の板がはがれることが多いです。
弦を緩めずにおくと、どうしても楽器の前の方が引っ張られますから。皮の方ですね。
どうしても、この底の部分に常に力はかかっています。
そうするとこのように底の部分が割れます。
弦を緩める必要はないという方もいます。
皮を痛めないように、皮の保護棒を、駒の上に入れておくというものですが、
弦のの引っ張る荷重は変わりなくかかります。
すると、弱い木でしたら棹が曲がりますし。
棹が強ければ、このように、胴の割れとして、発生します。
ですから皆さん、弦は演奏が終わったら、必ず緩めてください。
ほんの、一音でも良いですから。
そのまま弦をゆるめないにいても、まったく次の演奏時に調弦しないで弾くというのはないことですね。
必ず調弦はし直すでしょう。
それは弦も多少は伸びるからです。
木軸を緩めずにいると、
いつの日にか皆さんの二胡も、必ずこの部分は、接ぎが切れてくることと思います。
大変残念なのですが、これはいつとは言えません。
木のどの部分を使ったかによって、木の動きの大きさが変わりますし。
また木の乾燥度によっても、変わります。
樹種にもよりますが、木は時間とともに動き、収縮する方向に動いていきます。
梅雨時の湿度の多い時には、少し膨らみますし。
冬場の乾燥時期には、木は縮みます。
それが何十年も繰り返されて、次第に動きが、小さくなってきます。
紫檀でしたら、数十年でしょうね。
ただ、これも単に、時間がたっているからと言って、動きが少なるかというと、そうではありません
丸太のまま置いておいたとしても、表面は乾きますが、内部は乾きにくいのです。
ですから使う部材の厚みに限りなく近い厚みで製材してあれば、それらは10年くらいでもかなり動きが小さくなります。
昔は、浜松当たりの楽器の工場では、周囲に山のように気が積み上げられていましたね(いまでもあるでしょうね)
楽器に作るとしたら、木の乾燥方法というのは大切ですが。
皆さんのお手元に、楽器が来てからも木は乾いていきます。
ですから古い、それこそ明清老紅木などと言って、珍重されるということもあります。
狂いにくくなっているのです。(理由はそれだけではないでしょうが)
ですから、最近、二胡にしては、最近、使われ始めたアフリカ紫檀などは、乾燥度が十分でないのと、
木がねじれ易いのとで、胴割れを起こすものも多かったのです。
最近は時間もたって、胴割れも少なくなってきたようですが、
ねじれ易いというのは変わりません。
まあ、こんな脅かすような事ばかり書いても仕方がないのですが、
二胡の胴割れは必ず治ります。
楽器は直して直して使っていくものです。
それには、きちんとした修理が必要ではあるのですが。
まず皆さん弦を緩めましょう。
今、手元に胴の直しだけでも3台あります。
一台は、原因がはっきりしています。
花窓が、内部に入り込んでしまっていて、木の収縮を邪魔したために木の接着部分が外れてしまったのです。
もう一台は、楽器を落として、その衝撃で、
もう一台は、経年変化、と言っても、7年くらいだそうです。
3ケ所接ぎがきれています。
これは、膠の効力が落ちていたからでしょう。
この経年変化の接ぎの割れというのは、台に一番接触している一番底の板がはがれることが多いです。
弦を緩めずにおくと、どうしても楽器の前の方が引っ張られますから。皮の方ですね。
どうしても、この底の部分に常に力はかかっています。
そうするとこのように底の部分が割れます。
弦を緩める必要はないという方もいます。
皮を痛めないように、皮の保護棒を、駒の上に入れておくというものですが、
弦のの引っ張る荷重は変わりなくかかります。
すると、弱い木でしたら棹が曲がりますし。
棹が強ければ、このように、胴の割れとして、発生します。
ですから皆さん、弦は演奏が終わったら、必ず緩めてください。
ほんの、一音でも良いですから。
そのまま弦をゆるめないにいても、まったく次の演奏時に調弦しないで弾くというのはないことですね。
必ず調弦はし直すでしょう。
それは弦も多少は伸びるからです。
木軸を緩めずにいると、
いつの日にか皆さんの二胡も、必ずこの部分は、接ぎが切れてくることと思います。
大変残念なのですが、これはいつとは言えません。
木のどの部分を使ったかによって、木の動きの大きさが変わりますし。
また木の乾燥度によっても、変わります。
樹種にもよりますが、木は時間とともに動き、収縮する方向に動いていきます。
梅雨時の湿度の多い時には、少し膨らみますし。
冬場の乾燥時期には、木は縮みます。
それが何十年も繰り返されて、次第に動きが、小さくなってきます。
紫檀でしたら、数十年でしょうね。
ただ、これも単に、時間がたっているからと言って、動きが少なるかというと、そうではありません
丸太のまま置いておいたとしても、表面は乾きますが、内部は乾きにくいのです。
ですから使う部材の厚みに限りなく近い厚みで製材してあれば、それらは10年くらいでもかなり動きが小さくなります。
昔は、浜松当たりの楽器の工場では、周囲に山のように気が積み上げられていましたね(いまでもあるでしょうね)
楽器に作るとしたら、木の乾燥方法というのは大切ですが。
皆さんのお手元に、楽器が来てからも木は乾いていきます。
ですから古い、それこそ明清老紅木などと言って、珍重されるということもあります。
狂いにくくなっているのです。(理由はそれだけではないでしょうが)
ですから、最近、二胡にしては、最近、使われ始めたアフリカ紫檀などは、乾燥度が十分でないのと、
木がねじれ易いのとで、胴割れを起こすものも多かったのです。
最近は時間もたって、胴割れも少なくなってきたようですが、
ねじれ易いというのは変わりません。
まあ、こんな脅かすような事ばかり書いても仕方がないのですが、
二胡の胴割れは必ず治ります。
楽器は直して直して使っていくものです。
それには、きちんとした修理が必要ではあるのですが。
まず皆さん弦を緩めましょう。