これはシャム柿とチンチャンです。
以前から温めていて、幸いにもだいぶ乾燥した木がかなり出てきました。
この木象嵌の方法の最大ネックは、木の乾燥度の問題です。
乾燥度の違うもの同士を組み合わせると、木が動くとはぎが割れてしまいやすいのです。
ただ幸いなことに、細い材料が動いても、それほど大きくは動きません。
20センチくらいのまな板のような材料は、乾いて動いてくると両端が、5ミリくらいも浮いてきます。
そのくらいに動いてしまう場合もありますが、割りばしぐらいの大きさになると、その動きは殆ど問題にならなくなります。
紫檀の類は15ミリくらいにして乾燥しておくと案外早く乾燥します。
乾燥も考えなければいけないことですが、楽器としてはその振動の違いも考えなければいけません。
沢山振動して大きな音のするバリサンダーや、花梨は、倍音も多く、
紫檀や黒檀など、油分が多く、倍音の少ない物はクリアーな音がします。
ですからこのバリサンダーの量と、紫檀の量それらもこれから研究していかなければならないことでしょう。
とりあえず、バリサンダーインド小葉紫檀の組み合わせと、
シャム柿、チンチャンの組み合わせどんな音になるか楽しみです。
今の形は一番ベーシックな形でこれから音の出るように削っていきます。
美しい形が美しい音色を出すこおを信じましょう