二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

雨の休日

2010-05-19 20:05:19 | ■工房便り 総合 
雨が降っている。

こんな湿気のある雨は、二胡作りは、一休み。

最近、自分の体が、木になってきた。

湿度の高さが、身にこたえる。

湿気のある雨、湿気の無い雨、体で反応する。

こんな日の、雨は、刃物のキレを悪くする。

いくら、研いでも、木が仕上がらない。

接ぎ物なんか絶対だめ。

ましてや、皮張りなんか、言うまでもない。

実際には、解っていないのかもしれない、まだ二胡作り始めて、1年有半。

雨の日に張った皮と、晴れた日に張った皮が、いずれどうなるのか、なんて経験はしていない。

でも、体が、頭が、

やめとけ、やめとけ、良いことないよ。

と、ささやいている、

たんなる怠け癖?

でもない。この刃物の切れの悪さは、休日の、お知らせ。

濡らしたはずの皮が、乾かないのではなく、ぬれていかない。

水を含んでいかない。

嫌がっているんだな、と、

今日は、二胡作り休もう、と思いつつ、

やるべきことに気がついた。

そう、製材。

雨の日の製材は、木を狂わせる。

時によっては、20馬力もある、丸鋸刃が止まるほど締めつけることもある。

雨の日は、木が狂うだけ狂ってくれる。

それを、ゆっくりゆっくり、数カ月かけて修正すると、

もう雨の日に、狂いにくい、竿が出来上がる。

糸巻きも、雨の日は、荒削りには最適。

で、結局、二胡作り。

西野和宏
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