ようするに、二胡の雑音を無くすというのは、
材料の振動を同じにすれば、雑音は無くなる。
簡単な話しあちこち叩いて同じ音なら雑音は出にくい。
木は、前に書いたように、同じ部材から取れば良い(微妙には違うが、お後は削りで直すから)
皮は、張って乾いたら、6角全てが同じ音なら、雑音は出にくい。
というは易し。
なぜなら、皮張る前は、濡れているから。
そして、横方向と、縦方向の縮み方が違う。
これは大変。
濡れているときと、乾いた時の音の違いをどう想像するか。
それと、今までの方法、皆さんも、ご覧になったことが有ると思うが、
木の棒を、皮に糸で6本縫い付けて、下に引っ張る。
これは、平均して引っ張れはするが、皮の、縦横の伸び方には、対応しきれない。
この点でも、雑音は出易い。
一番良いのは、12か所バラバラに、引っ張ること。
そうすれば、書く場所自由に、引っ張り方を変えられるし、
各場所、叩きながら、音を確かめられる。
今までの棒を縫い付けて、引っ張る方法では、ゆいつ、尻尾に近い厚めの皮で、張れば、
縦横の伸び率が同じものなら、雑音は出にくい。
それも有って、良い皮張った二胡は、ということになる。
しかしながらそれは、やはり、数がとれない。
勿論、光舜堂の二胡も、尻尾から4、5枚だけを使う。
にしても縦横の伸び率には違いが有るので、12か所締めは、雑音を無くすということでは、有効である。
ただ、濡れた皮と、乾いた時の音の違いは、これはもう、慣れでしかない。
ひたすら無駄を出した。
つづく
次は、他の部分の雑音。
西野和宏
材料の振動を同じにすれば、雑音は無くなる。
簡単な話しあちこち叩いて同じ音なら雑音は出にくい。
木は、前に書いたように、同じ部材から取れば良い(微妙には違うが、お後は削りで直すから)
皮は、張って乾いたら、6角全てが同じ音なら、雑音は出にくい。
というは易し。
なぜなら、皮張る前は、濡れているから。
そして、横方向と、縦方向の縮み方が違う。
これは大変。
濡れているときと、乾いた時の音の違いをどう想像するか。
それと、今までの方法、皆さんも、ご覧になったことが有ると思うが、
木の棒を、皮に糸で6本縫い付けて、下に引っ張る。
これは、平均して引っ張れはするが、皮の、縦横の伸び方には、対応しきれない。
この点でも、雑音は出易い。
一番良いのは、12か所バラバラに、引っ張ること。
そうすれば、書く場所自由に、引っ張り方を変えられるし、
各場所、叩きながら、音を確かめられる。
今までの棒を縫い付けて、引っ張る方法では、ゆいつ、尻尾に近い厚めの皮で、張れば、
縦横の伸び率が同じものなら、雑音は出にくい。
それも有って、良い皮張った二胡は、ということになる。
しかしながらそれは、やはり、数がとれない。
勿論、光舜堂の二胡も、尻尾から4、5枚だけを使う。
にしても縦横の伸び率には違いが有るので、12か所締めは、雑音を無くすということでは、有効である。
ただ、濡れた皮と、乾いた時の音の違いは、これはもう、慣れでしかない。
ひたすら無駄を出した。
つづく
次は、他の部分の雑音。
西野和宏