二胡工房 光舜堂

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弓の研究

2019-02-22 11:16:05 | 二胡の救急箱・補習講座
昨年末以来、弓に関してさらに研究しなければと思いました。

5年ほど前に、弓毛の張替え始めようと思い立ち、二胡の弓毛の張り方を研究しました。

弓毛張り替えますと提案したら、張り替えたいほどの弓の竹それほどないという事をお客さんから指摘されました。

現在でもそうですが、プロの演奏家でも、100本くらい工房から買って、

よさそうなのは自分で使い、まあそこそこなのは、生徒さんに販売するという形、

あるいはとにかく名人といわれる人の弓は販売しているが、

何しろお客さんが、買ってみて、試してみて、そこで初めて良し悪しがわかる。

竹は良いのだけれど、あとから馬毛が、ごっそり抜ける、

ぷつぷつ切れて一年もすると、毛の本数が、三分の二くらいになってしまう。

最初に買ったときには松脂を塗るのに、10分も20分もかかる。

これ皆さん経験があるはずです。

ところが、ある先生から、聞いたところ生徒さんのお一人が持っている弓が、もう8年も使っているのに、

弓毛も切れないし、いまだにかなり弾ける、とのこと。

見せてもらうと、弓毛がかなり強い。引っ張ると、ぐううと伸びる、

幸いにも、親戚付き合いをしている、馬頭琴奏者のアヨーシバトエルデネさん(バトさんと呼んでいます)に聞いてみると、

馬頭琴の馬毛は(馬頭琴は弦も弓も馬毛です)相当強いらしい。

それもいろいろあるらしいです。

4種類も5種類も取り寄せてもらい、中でいろいろ試して作り上げたのが、

福音弓です。

しかしここへきて、馬毛自体が天然のも(いうまでもないですが)さらに業者さんが、弓毛など儲からないことより、

売れるブラシの方に転向したりと、馬毛の入手も不安定になりました。

安定しているのは、西風につかう、ヴァイオリンやチェロの弓毛、これは安定しています。

しかし、それ以外の不安定さ、取り寄せては再度購入しなおし、

福音弓としては張替えができるのがウリですから、同じような毛の入手ができないと、問題になりますね。

そこで張替えの分は確保したうえで、阿炳礼賛は、制作はとりやめました。

安定してなおかつ優秀な馬毛が、やっと手に入り始めました。

そこでさらに、新たに弓そのものを研究するべく、

昨年からNMLの孟菲さん、関西の真央ちゃん、などにいろいろ試してみてもらって、

弾きやすい弓とは、と研究してきました。

昔の弓ご存知ですか?

これ、

手元はこんな感じ、


多分阿炳はこんな弓で弾いていたのですね。

さすがに今はこんな弓で弾いている人はいないでしょうが、弓も随分進化はしてきているのです。

しかし、どうあがいても、弓の竹は天然のまま。

ヴァイオリンの弓はいたから削り出して、その木の強さに応じて、削り込み曲げていきます。

それから重さの全体のバランスをとり、毛を張ります。

毛を張るにしても、ぺったりと均一にしているだけではないのです。

二胡の弓はせめて平らになっていれば、まだよいほうですね。

しかし、ここで疑問は、この画像の弓で、阿炳は、あの演奏を、それも絹弦で弾いていたのです。

この数ヶ月、ここから再度研究が始まりました。


温かくなるころ、皆さんに、新しいタイプの弓お届けできると思います。

今までの東風や、西風どうするのだ、などという方もいるでしょうね。

もちろん、それは続けます。

弓毛の質による音色や弾き心地の違い、それを好む方もたくさんいらっしゃいますから。

詳しいことは、またいずれ書きます。








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