ほぉさんの残したもので、二胡弾きの皆さんにとってお役に立ったのは、やはり、この「二胡の救急箱」でしょう。
全てのページにほぉさんの絵付きの解説が入っていて、とても分かりやすくできています。
二胡についての解説の本というのは様々出ていますが、やはりこれだけわかりやすい本というのは無いと思います。
とにかく初心者の方にも二胡という楽器がどのように作られて、どのような不具合が発生しやすいのか、またその不具合はどのように解決できるのかを書いてあります。
先日も、あるお客様から、弦が外れてしまって自分ではやったことはない、どうしたらよいのかというお問い合わせがありまして、話の中で「二胡の救急箱」を、お持ちだとのことでした、是非弦の巻き方のページを見てご自身でやってみてくださいと、お勧めしたところ。
「できました!!」嬉しいご連絡をいただきました。
とにかく、二胡愛好家の立場に立っての絵の解説文です。
もしお持ちでないのなら是非、ネットでも、二胡姫さんNMLさんともに19冊残っていますし。光舜堂にも27冊くらいは残っています。
お盆明けには多分新しい光舜堂に、二胡愛好家の方々をお迎えできるようにしたいと考えていますので、御来房の際にお求めください。
そうそう、ほぉさんが癌と闘っている病床でやっていたことの一つに、この「二胡の救急箱」の英訳というのがあったのです。一日のある時間を当てて一週間で1ページくらいづつ進めていたのです。大変残念なことですが最終稿までは出来上がらず、完成には至りませんでしたが、これは一つの方向なのかなと、考えています。
何しろ噂を聞いて本場中国の方々が、お友達などを通じて、神田の光舜堂へまで買いに来られていたのですから、英訳文は必要かもしれませんね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ