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紫檀もよいけれど。これ桑の木。
中国の貴州の桑。
中国の琵琶も、以前は桑の木だったそうで、(日本の琵琶はいまだに桑です)
中国では楽器自体もどんどん進化して、木も紫檀系になってきたようですが、
音色の良さでは桑の木は、いわゆる老紅木に匹敵するのではないかと、
勝手に考えています。
というか時々ご来店のお客様がもってこられる、古い二胡には桑の木が多いような気がします。
東京のあるお店のショーウィンドウに飾られていた古い二胡が、やはりくわのきでした。
とても良い音色です。
二胡は音色。
この何年か、音をもっと大きくということで、いろいろ工夫してきて、
山口真央ちゃんのもっている、「かのね」に行きつきました。
ヴァイオリンと共演しても問題ないくらいなパワーがあります。
でも、二胡はこの胴の大きさからいって、この音のボリュームが限界かもしれません。
しかし、もっと小さな胴の、京胡など、音は良く通ります。
もちろん楽器自体の音程が高いですから、音の通りは良いのです。
でも、甲高くなってしまいますね。
二胡の音色の良さではなくなりそうです。
そこで、むしろ多少小さめだけれど、音色もよい桑の木を使って、
なるべく甲高くならずむしろ今の二胡の響きに近いものができないかと、
かえって昔の二胡に近づけてみています。
形自体が違うのです。
右と左違うでしょ。
まあ、梅雨が明けたら皮張ってみます
楽しみです。