二胡工房 光舜堂

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弓毛の張り替え、突然の弓の変化!

2022-04-15 10:14:36 | 二胡の救急箱・補習講座
弓毛の張替えキャンペーンやって良かったなと思っています。
それも長い期間にして正解でした。
今のところ70本を超えるご注文を承っております。おかげさんでネオちゃんもかなり弓毛を張るのがうまくなってきています。その内私がいなくなっても彼女が毛替えはできると思います。
まあ、いろいろありますね。
日々使っていると、弓毛は確実に傷んでいくのです。
ただ、いくつか送ってこられた時に、突然音が変になったので、あるいはなんだか雑音が出るようになってという方もかなりいらっしゃいました。
弓が突然変化するする、というのは考えにくいのです。
竹はもちろん徐々に曲がることもあります。特に力の入れ方がかなり強めに胴に押しつけている方などは、竹の節のあたりが曲がることもあります。これは送ってもらったときに、熱をかけて直しています。
ただそれにしても、ある日突然ということはありません。
また馬毛も徐々にはすり減っていくものですが、やはり突然ということはないのです。
突然変化するということで考えられるのは、湿度の問題でしょうか。
松脂は湿度の高い時には水分をすって、運弓が重たくなったりすることがあります。これは市販されているすべての松脂に言えることです。ヴァイオリンの方達はこのことでかなり悩む方もいらっしゃいます。(光舜松脂は湿度での変化というのが無いようです)
あともう一つは、弓毛の汚れでしょう。
汚れと言っても、何かで敢えて汚れるという程ではなくとも、手の油あるいはハンドクリームなどですかね。
以外に手の油が、弓毛の一か所に着くと松脂が乗りにくくなります。特にもともと油分の少ない光舜松脂ですとその違いがはっきりして、松脂の乗っていないところは音が部分的に出にくくなり、弓が一定の音を出しずらくなります。
楽器に微調整器を付けていると、弓を二胡に沿わせてしまう時に微調整器に弓毛が引っかかりその時にどうしても弓毛に触ります。
またそうでなくとも、何気なく弓と一緒に棹を、もったりしているのもよく見ます。

中国製の弓ではそれほどの変化は感じない場合もおおいのです。弓をし上がる時に洗ってない場合が多いので元々からして松脂が乗りにくいですが、福音弓は最終仕上げで弓毛を洗ってありますから、表面的な油分は無くなっています。
とにかく、弓毛には触らないようにする癖はつけたほうが良いと思います。
またそのように突然弓毛の汚れなどで雑音ぽくなったり弾きにくくなった時には、アルコールで拭きとってください。
このコロナの時期ですから、みなさん幸いにもアルコールはたくさんお持ちだと思います。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ&ネオ

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