二胡を楽器として楽しむのは、様々自分で調整できるからかもしれません。
ヴァイオリンなどは駒の設定やペグの削り直し、指板の削り直しなどなかなか自分でやる人は少ないでしょうね。
二胡はかなり多くの人が自分で駒を交換しますし、10人に一人くらいはじぶんで糸千斤も巻きなおしたりするようです。
このブログを読んでいる人はもしかしたら半分以上が自分で糸千斤巻きなおしているかもしれませんが、カルチャーセンターセンターなどで楽しんでいる人のほとんどは買ったままの糸千斤で何年もそのまま使っている人も多いのです。
最近では販売店さんで売っている二胡の千斤も随分とポリエステルに変わってきているようです。
ポリエステルは伸びにくいですから。
15年くらい前はまだ金属の千斤が使われていました。
私が最初に買ったのも金属でできていました。
金属の千斤ですと弦の当たる部分が金属ですから随分とその他の音が指先で抑えるの音が違います。
楽器によっては開放弦だけなんだかキンキンした音になってしまいます。
そういうこともあり次第に糸の千斤に変わっていったのでしょう。
それと、千斤の高さによっては金属千斤ですと締め具合を変えられないという事もあったのでしょう。
糸を千斤に使うようになってから、二胡はさらに自由な楽器になったのかもしれません。
糸千斤でしたらどの高さにも設定できますから。
まあ、弦を十分に有効に鳴らすという点ではある程度の幅はあるでしょうが。
糸千斤の面白いのは使う糸も様々に好みで変えられるという事もあとおもいます。
糸が変わるだけで鳴りも、音色も多少は変わります。
ある教室では先生のお勧めで麻が混ざっている糸が音がやさしくなるということで多いようです。この方大変面倒見が良い方なのでしょう、気軽に生徒さんの千斤を巻きなおしてくれるようです。
麻は、伸びますね。
湿度で随分伸びます。ですから始終ご自身で巻きなおせないと最初の設定からドンドン変わっていってしまいます。
そして最近では少なくなってきた木綿も良く伸びます。15年くらい前は木綿が主流でした。
その他釣り糸釣り道糸と言いまして釣り竿のリールに巻き込んであるもの。
ハリスといっ針を付けている糸は弾力があるものが多いですからこれは使っていませんが、この道糸は使っている人も多いです。
道糸は、ナイロンライン・フロロカーボンライン・PE ラインなどがあります。ナイロンはやはり伸びていきます。PEラインは伸びにくいですね。多少硬めで重いのがフロロカーボンでバス釣りなどに使う人も。
まあ詳しいことは釣りの専門のHPで見てください。
釣り糸だけでもこれだけ種類はあります。
釣り糸だけでもこれだけ種類はあります。
また、柔らかめの皮を使う人もいます。
糸のようには簡単にいかないかもしれませんが、指の感じで開放弦も鳴るようです。
私はこれをお勧めしています。
,これは、皮を縫うための糸です、皮の柔らかさに馴染むようなタイプです。
人の指も皮ですから、(ただし私の様に柔らかい人もいればネオちゃんのように固い人もいますが)千斤の音がする開放弦と指で押さえた音が比較的同じ感じになります。
しかし、開放弦と指で押さえた音の違いを楽しむ中国曲も沢山あります。
その時には、もっと硬いポリエステルなどもありますし反対に柔らかい麻などもその違いを楽しめるかもしれません。
いずれにせよ。前回書きましたい糸千斤の巻き数の変化による楽しみもありますし。糸の種類を変えて楽しむというのもあります。
それにはまず糸千斤巻きなおせるように練習してみてください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ