二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

無駄!

2018-02-28 12:59:01 | ■工房便り 総合 
無駄の大切さ、などといういかにもなんだか、高尚なことは思っていません。

昨日、ある、二胡界で高名な女史にお会いして、

たまたま、同じ場にいた旧友に紹介した時、

日頃思っていたせいか、

この方は、本当に無駄金を使って、今の日本の二胡界作り上げてきた方なのですよ、と

紹介してしまったのです。

女史は気を悪くされたかもしれません。

でも、私にしてみれば、無駄を無駄と承知でやれる、お金なら気前よく使ってしまえる、というのが

人生の中で何事かを成し遂げる人のすごさだなと、いつも考えているからです。

人生に無駄は大切だよね、などというきれいごとでもなく、

何か結果を求めてではない行動を起こせる人の偉大さというのは、

自分自身を顧みてまたこの年になるまでお付き合いさせていただいた人たちの行動を見ていて

つくづく思い知らされます。

ですから、先ほどの、ムダ金を使って、二胡界をリードしてきたという言葉になってしまいましたかね。
その無駄の痛いほどの大事さを思い知らされていますから。

たぶん彼女としては、無駄どころか必要なお金であったのでしょう。
(大変失礼いたしました)

無駄といえば。

今、10分の3ミリに泣いています。



これ人口皮CDMですね。

人口皮CDMを今年になって完成したのが4台途中なのが、9台

昨年の暮れにご注文いただいて、よし、と勇んで紙を張り始め、

良し、と弾いてみたら、なんだか鈍い。

これはおかしい、と剥がして計ってみたら、CDMの厚みが、通常より10分の3mm厚かったのです。

普通蛇皮の厚みは、厚いもので、0,9mm薄い北京系などでは0,6mm

私の人口皮は0,9mmと設定してあったのです。

紙も同じだし、枚数も同じ、なんでと

何回か張ってみて比べてみたら、

どうやら、ボンドの厚みが違うようなのです。

同じボンドを同じように張っているのにかける圧力も同じなのに、、、

まあ、細かいことは言おいておいて、

結局、室温。

私の使っているボンドは、温度が高いと良く流れ広がりますが、

温度が低いと広がりにくいのです。

良くこすって伸ばしたつもりでも室温が低いと、夏場のようには伸びてくれていないのでした。

私は比較的寒さに強く、寒さに弱いほぉさんといつももめます。

寒いから温度高くしてください、

えーーー、そんなに寒くないよ、エネルギーの無駄だよ!!

私は作業で動いていますから、ね。

ですから自分一人で作業をしているときには、暖房ナシなどというときもあります。
(日差しでかなり暖かいのですよ)

しかし、この温度によるボンドの広がり具合がわかって、

室温を高めるのが、無駄だとは思えなくなったのです。

まあ、ほぉさんも暖かく過ごせますしね。

ほぉさんも幸せ、人口皮も幸せ、

そんなこんなで何回か紙張り替えていて、欅の和胡ずいぶん遅くなってしまってごめんなさい。

また張替えの二胡お待ちの方お待たせいたしました。

良い音ですよ・




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1 Comments

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Unknown (Unknown)
2018-03-03 22:21:44
この世に無駄などありませんよ😊
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