二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の調整通信講座。その6弓について

2011-06-06 12:37:15 | ■工房便り 総合 
先日お会いした、バイオリンニストの方とお話ししていて、弓の大切さという話になりました。

バイオリンの場合、弓こそ大切という方が非常に多くいらっしゃるようです。

確かに以前私がチェロを弾いていた時に、弓を買い変えて、大変音が変わったのに気付いたことがあります。

バイオリンは、極端に言うと弓がすべてという方もいらっしゃいます。

確かに、右手の弓で音を作り出すのですから、重要なことだと思います。

二胡の場合、現在使われている、(販売されている)弓にはいくつか種類があります。

竹の方で言うと

白竹、紅竹と2種類です。

白竹は、比較的硬くしなりが少ないものです。

紅竹は、比較的軟らかくしなりの大きいものです。

それから、毛の数が色々あります。

普及品の100本前後から300本前後のまで様々出ています。

弓も最近は高級なものも多くなり、中には2万円ぐらいするものも出ています。

白紅、どちらの種類の硬さが良いかという話も色々ありますが、演奏家によってそれぞれ勧める良さが違います。

比較的北方系の楽器(北京式)の楽器をお持ちの方は、白竹をよしとする方が多いようです。

反対に蘇州系の楽器をお持ちの方は、紅竹の弾力を大切にするような傾向があります。

しかし、これは全ての人に当てはまるわけではありませんので、

毛の数も300本以上でなければという方もいらっしゃいますし、

150本くらいの物が適正という方もいらっしゃいます。

毛の数が多いと、右手のスピードを上げたた時にも、弦との接触面が大きくなりますから、力を抜いておいても、パワーが伝わりやすいというのはあります。

反対に少ないと、フルにしっかり弦に接していないと、弦の振動を十分引き出せないという事はあります。

プロの方は、そんなことを言うまでもなく、ちゃんと弾けているのですから、弓の扱いは完全なのでしょう。

その上で皆さん毛の数は多いほうが良い少ないほうが良いというご意見に分かれるのではないでしょうか。

そういう意味では、初心者から中級、上級となるに従って、ご自分の演奏に合う毛の本数というのが、解って来るのだと思います。

弓の交換時期という問題もあります。

弓の毛は、金属を擦っているのですから、どんどん摩耗していきます。

それこそ毎日2時間も3時間も弾かれる方は、早ければ、半年くらいで、遅くとも1年ぐらいで交換するのが良いのではないでしょうか。

弓の毛が新しいと、比較的出にくい高音もちゃんと出ます。

また、毛の数が多いほうが、高音を鳴らしたときに、ちゃんとした音になりやすいものです。

また二この弓は交換すると言うのも、一つ問題ではあります。

言うまでもなくバイオリンなどは、毛は張り替えます。

弓自体が、100万も200万もします、当然毛は張り替えます。

金額としては1万円以上はしてしまいます。

二胡の弓は、安ければ1500円ぐらいからあります、もっと安いのもあるかもしれません、ですから交換という事になってしまうのかもしれません。

しかし、1万円以上するのも普通に出回り始めましたし、

竹にも太さや、しなり具合など、手になじんできたものも多くあると思います。

そろそろ、二胡の弓も毛の張り替えというシステムができてもよいのかもしれません。



Comment (1)    この記事についてブログを書く
« お買い物天国 | TOP | 6月5日(日)シャム柿完売... »
最新の画像もっと見る

1 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
毛の色も (Jimmy)
2011-06-06 19:40:52
白と黒がありますね。一般的に黒毛は安い弓用(ワタクシ700円で買ったことがあります)。白毛が普及品から高級品。
腕がないワタクシはどちらでもOKなのですが見た目で白毛。
黒毛はキューティクルが荒くて不揃いだという噂もありんすなぁ。

白毛でも中にナイロン糸を混ぜたものもあるようで、買う際はチェックが必要のようです。

竹も部分的に弾力が違うものはNGで、これもチェックポイントのようです。そのほかに長さもありんすよ。ワタクシは90数センチのロング弓を愛用してますが、ケースから飛び出るは、ボウイング養成ギプスのようで結構面倒だけど、面白いです。これもいろいろ自分に合う弓を研究する必要がありんす。詳しくは、、、
つづく
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合