リノベーション二胡の販売。

土曜日から、二胡姫さんでリノベーション二胡を販売し始めました。

このリノベーション二胡を作ろうとした理由は、いくつかあります。

二胡の音は小さい。

第３ポジションぐらいから一気に音が小さくなる。

何となく雑音ポイ音のするものが多い。

そして、もう一つは西野二胡オリジナルの形は教室へ持って行けない、、、、ところもあります。

二胡を作り始めて、今までに２０台以上は中国製の二胡を分解してみました。

そして気が付いたのはもっと音が大きくなるはずだという事です。

音の大きさを求めて、中国でも、北京系の楽器や、蘇州系の楽器でも何人かの作家は、今まできめられていたものではない形まで作り始めてもいますし、大体がどんどん皮も良くなり、胴も大きくなりました。

勿論胴の大きさを大きくすれば、音は大きくなるはずです。

しかし皮の大きさも大きくなり、皮をぴんと張るというのが難しくなります。

ですからちゃんと鳴るということ事を考えると、大きさには限界があります。

皆さんは、昔の二胡を聴いたことがありますか。

銅も丸く、棹も丸いものです。

大きさも特恵で８５ミリくらいの今から思うと相当小さなものですが、これが、よく鳴ります。

材質も花梨系が殆どですから、音も大きいのです。

皮もそれほど良いところは張ってありませんがむしろ、雑音も無くとても良くなります。

これをモデルにしました。

外から見た形は殆ど今の蘇州系の二胡と変わりません、たぶん誰も分からないでしょう。

しかし内部の構造が違います、昔の二胡をモデルにしてありますから、高音までとても良く響くのです。

何故このよく響く形が無くなってしまったのかというのが疑問です。

ま、国家が決めた形が今の二胡の形ですから、何か理由はあるのでしょう。

でもここは日本です。

日本人が良いなと思う音色、

そして他の楽器と一緒に弾いた時にも負けない響きと言うのは、欲しいです。

今の蘇州系の形でも十分に、皆さんが弾き易く、音も大きく雑音も出ない楽器で
皆さんに二胡の音色を楽しんでもらいたいと考えこのリノベーション二胡を作りました。

たぶんここまで響く蘇州系の二胡と言うのはありません。

大きな音と言うのではなく強く響きます、そして、育った時にはこれこそ二胡と皆さんが感じる音になるはずです。

協力していただいた、中国の工房と、代理店さん
大変安く販売するとに協力していただいた二胡姫さんに感謝いたします。

また、いくら乾いていると言っても、二胡に使う木は４００年以上は動きます、
ですからいつかは木が動いて不具合も出て来ることもあるでしょう。

西野二胡と同じくこのリノベーション二胡も、私が生きている限りしっかりと面倒見ますので！