二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

12月4日(日)今週はコレで失礼します 11:00~17:00

2016-12-09 09:21:17 | ○営業日の報告日記


二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
今週の店主は目の手術後の抜糸が済んでいなかったので、
予告通りこんなんで営業いたしておりました。
ギャグでワタクシの比較写真を撮ろうと思ったのですが、
このレイバン、鼻が低いワタクシがかけると顔からズリ落ちます。
店主は鼻梁が高いので
「片側の目で真横を視ると鼻で反対側が見えないんだよ」
とかって、ワタクシには「いったい何の話ーっ?!」 です。


さて、そんなわけであやしいグラサン店主だからと
今週は予約人数を減らして静かに過ごそうとしていたのですが、
円山町店舗時代からの会員さん達が突然遊びに来てくれたりして、
結局、結構賑やかでした。



そして今週もご遠方からも。
来店に合わせて受け取れるようにと、
前々から福音弓『阿炳礼賛』 のご注文と調整予約を入れていらしたお客様。
他店でも調整をして来たという二胡は、

まず駒が、上下が間違ってついていました。

それから巻き過ぎて音を止めてしまっている千斤、
詰めすぎて、これまた音を止めてしまっているコントロールマット。
何より、木軸が上下ともガタガタのまま。
「これで、”調整”なのかぁ。。。」 と、ため息をつく店主。
さぁ、では”光舜堂の調整”を始めましょうか。

まずは、楽器としての不具合は取り除かなければなりません。
それには、木軸がガタついていては始まらないのです。
削り合わせ、木軸が動いてしまうのを直しました。
「この状態で弾いてみて」
と、古い弓を付けたまま楽器を渡す店主。
「!!全然違いますね!」
ビックリ目の持ち主さんに、
「まだまだ。 今からが、”調整”を始めるんだからね」

そして、たくさん巻きつけてあった千斤をほどきます。
「こんなに巻いたらせっかくの音色を止めてしまうんだよ。
この楽器の場合はこの辺りがベストの音色だけど、位置はどう?」
個人差の有る千斤の高さを確認します。
「大丈夫です」
「じゃあ、ここで締めるよ」
「そんなにちょっとでいいんですか!」
それから詰め過ぎのフェルトも交換しますと、伸びやかな音色に。
「!!!」
駒も、これは別の物には替えずに、そのままの物を皮に合わせて調整。
皮が育てば、始めのうち合っていた駒も変わって来ます。
調整は終了。

「仕上げはコレだね♪」と福音弓に取り換えて全て完了。
「こんなに変わるんですね。。。!」
「これが、ウチの調整だよ」

このお客様、今日になって長い長いお礼のメールを下さいました。
日曜日、あまりにも店主の調整が目から鱗だったので、
聞いたことを話を忘れないうちにメモにまとめる為に、
店を出てから、慌てて近くのコーヒーショップに入ったんだそう!
そして、帰ってすぐに仲の良い二胡友に話したところ、
そのお友達も調整も受けたいし福音弓も欲しい、という事で、
次回はその方と一緒に来るとの予約のお話!!
有り難いことです。


「光舜堂の事はずっとブログで知ってはいたけれど」 という方が、
実際来てみて、調整の結果にビックリしたり、西野二胡にビックリしたり。
「どんな所だろう 」 「どんな物なんだろう」 「どんな音色なんだろう」
ブログだけでは想像のつかないそんな想いは、
良い方へ転がる事の方が多いようで嬉しいです。

まぁ、とりあえず、
「どんな音色だろう」 の疑問・ご興味に関しては、
新年は、もう少しその音色が皆様のお耳に届き易いようにしようと
新企画を考えております。
どうぞお楽しみに☆


ということで、今週いらした皆様ありがとうございました!

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