二胡を造ってきて、なるほどなーーーと、最近は思います。
なんとなく、ここの不具合が、この雑音がといろいろ思いましたし、
この8年書いても来ました。
でもそれらはよくよく考えてみると、製作上の完成度の悪さであって、
というか、、蛇皮という不安定な素材を使ってきたことによる弊害なのかもしれないと、
最近は思います。
むしろ、指板の無い状態の楽器として、
弦を充分鳴らすように作られているなと感じます。
二胡の弦はあの長さの弦としてはかなり、ぴんと張られています。
そのぴんと張るようにしているのが、千斤ですね。
ちなみに調弦をしておいて、千斤外して、弾いてみてください。
まあ緩いこと緩いこと、解放弦など弾いても、まともに音程は取れないですね。
それだったら、ヴァイオリンなどのように、木軸を思い切って短くして、棹に近いところから始まるように、
そうですね、許可さんがやっているように思い切って、棹に近くあるいは棹からスタートするようにすればよかったのに、
などとも考えます。
あれくらい、千斤の位置を高くすると(約54センチ)弦はとても良く鳴りますし、
音もとても大きくなります。
しかし、問題が、
それは第一ポジションだけでも手を移動しないと弾けないのです。
私みたいに大きな手をしていたとしてもですよ、
小指どころか薬指も所定の音程に届きません。
二胡は、庶民的な楽器として、ほとんど第一ポジションだけで演奏するような楽器として、作られてきましたし、
またそのように、人々は楽しんできました。
たぶんそれが良いところで人々の間にも広がってきたのだと、もちろん日本の人々の間にもです。
確かに、楽器としては、駒から39センチくらいですとギリギリ指も届くし、音もとても良く鳴ります。
これは私自身少し反省したのですが、
初心に立ち返って、最近ではたとえ、千斤の位置が36センチでもよいのではないか、と
みんなが楽しめることのほうが大切なのではないかと考えるようになりました。
私もそうですが、ある程度年齢が行ってから二胡に親しむ方がとても多いです。
子供の時から練習始めるのと違って、なかなか思うように手は動いてくれませんね、
ましてや主婦業の間、仕事の間に楽器を覚えようというのですから、これは大変なことですよ!!!
確かに39センチくらいのほうが、弦も長く使え音もよく出ます。
でも、、
なんとか、36センチでも34センチでも、この二胡の弦をよく鳴らす方法というのはないかなと考えた時、
千斤の位置と幅(棹から弦の幅)の簡単な設定の仕方というのを考え出せたのだと思います。
それ以来お客様には一応、39センチをお勧めいたしますが、
位置が低くても、何とかできるようになってきたと思います。
二胡の調整というのは面白いですね。
千斤の位置次第で幅も変え、1mm広げたり縮めたりするだけで弦が生き生きと振動するようになります。
でもそれには、皮の緊張力と、その変化に合わせるというのもとても大切です。
なんとなく小手先技で、千斤だけあるいは駒の高さだけあるいは種類、そんなことをこまごま変えるより。
基本に戻って千斤をきちっと設定するというのがとても大切なのだと、考えるようになりました。
皮の変化にきっちり合わせさえすれば、
皮が緩くなっていきます、その変化に合わせるというのが、二胡の調整の原則でしょう。
そうでないと、千斤は駒を皮に抑える役目でもあるのですから。
この変化があるからこそ、楽器の調整のだいご味もあるのです。
やっと、光舜堂も8年目を迎えることができました。
修理と調整だけでこんなに続けられるようになるとは思ってもいませんでした。
其れだけたくさん困った楽器があったという事でもありますが、
様々な批判もあるでしょうが、まだまだ私のできることがあると、認めてくださって、
応援してくださった方々のお陰でもあります。
最近は少しづつあちこちで調整をするところも増えてきています。
光舜堂までは遠いい方がとても多いです。
お近くにそのように調整をきちんとできる人が増えるように、
今、本を書いています。
其れさえでき上れば、皆さんもきちっとご自身の二胡を調整できるようになるとおもいます。
でも、
楽器をよく鳴らすという事が調整だとすれば、
その一番は、良い音に鳴れと、たくさん弾いてやることだと考えています。
光舜堂店主 西野和宏
追伸です、メールアドレスが変更されました。
info.koshundo@gmail.com
なんとなく、ここの不具合が、この雑音がといろいろ思いましたし、
この8年書いても来ました。
でもそれらはよくよく考えてみると、製作上の完成度の悪さであって、
というか、、蛇皮という不安定な素材を使ってきたことによる弊害なのかもしれないと、
最近は思います。
むしろ、指板の無い状態の楽器として、
弦を充分鳴らすように作られているなと感じます。
二胡の弦はあの長さの弦としてはかなり、ぴんと張られています。
そのぴんと張るようにしているのが、千斤ですね。
ちなみに調弦をしておいて、千斤外して、弾いてみてください。
まあ緩いこと緩いこと、解放弦など弾いても、まともに音程は取れないですね。
それだったら、ヴァイオリンなどのように、木軸を思い切って短くして、棹に近いところから始まるように、
そうですね、許可さんがやっているように思い切って、棹に近くあるいは棹からスタートするようにすればよかったのに、
などとも考えます。
あれくらい、千斤の位置を高くすると(約54センチ)弦はとても良く鳴りますし、
音もとても大きくなります。
しかし、問題が、
それは第一ポジションだけでも手を移動しないと弾けないのです。
私みたいに大きな手をしていたとしてもですよ、
小指どころか薬指も所定の音程に届きません。
二胡は、庶民的な楽器として、ほとんど第一ポジションだけで演奏するような楽器として、作られてきましたし、
またそのように、人々は楽しんできました。
たぶんそれが良いところで人々の間にも広がってきたのだと、もちろん日本の人々の間にもです。
確かに、楽器としては、駒から39センチくらいですとギリギリ指も届くし、音もとても良く鳴ります。
これは私自身少し反省したのですが、
初心に立ち返って、最近ではたとえ、千斤の位置が36センチでもよいのではないか、と
みんなが楽しめることのほうが大切なのではないかと考えるようになりました。
私もそうですが、ある程度年齢が行ってから二胡に親しむ方がとても多いです。
子供の時から練習始めるのと違って、なかなか思うように手は動いてくれませんね、
ましてや主婦業の間、仕事の間に楽器を覚えようというのですから、これは大変なことですよ!!!
確かに39センチくらいのほうが、弦も長く使え音もよく出ます。
でも、、
なんとか、36センチでも34センチでも、この二胡の弦をよく鳴らす方法というのはないかなと考えた時、
千斤の位置と幅(棹から弦の幅)の簡単な設定の仕方というのを考え出せたのだと思います。
それ以来お客様には一応、39センチをお勧めいたしますが、
位置が低くても、何とかできるようになってきたと思います。
二胡の調整というのは面白いですね。
千斤の位置次第で幅も変え、1mm広げたり縮めたりするだけで弦が生き生きと振動するようになります。
でもそれには、皮の緊張力と、その変化に合わせるというのもとても大切です。
なんとなく小手先技で、千斤だけあるいは駒の高さだけあるいは種類、そんなことをこまごま変えるより。
基本に戻って千斤をきちっと設定するというのがとても大切なのだと、考えるようになりました。
皮の変化にきっちり合わせさえすれば、
皮が緩くなっていきます、その変化に合わせるというのが、二胡の調整の原則でしょう。
そうでないと、千斤は駒を皮に抑える役目でもあるのですから。
この変化があるからこそ、楽器の調整のだいご味もあるのです。
やっと、光舜堂も8年目を迎えることができました。
修理と調整だけでこんなに続けられるようになるとは思ってもいませんでした。
其れだけたくさん困った楽器があったという事でもありますが、
様々な批判もあるでしょうが、まだまだ私のできることがあると、認めてくださって、
応援してくださった方々のお陰でもあります。
最近は少しづつあちこちで調整をするところも増えてきています。
光舜堂までは遠いい方がとても多いです。
お近くにそのように調整をきちんとできる人が増えるように、
今、本を書いています。
其れさえでき上れば、皆さんもきちっとご自身の二胡を調整できるようになるとおもいます。
でも、
楽器をよく鳴らすという事が調整だとすれば、
その一番は、良い音に鳴れと、たくさん弾いてやることだと考えています。
光舜堂店主 西野和宏
追伸です、メールアドレスが変更されました。
info.koshundo@gmail.com