二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

金沢の調整会ーーーというより、NMLおススメの話

2018-01-27 10:21:25 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
日本各地で凄い雪ですね!
皆様のお住まいの地域はご無事でしょうか?
東京でも4年ぶりの大雪、、、
これ、晴天の金沢から帰った翌日の天気です。
先週末は金沢のNiko Music Laboでの出張調整会でした。


店主とワタクシの金沢行きは幸運なことにこの寒波の合間に当たり、
数日前までは大雪で大変だったそうですが、
しかし我々はとても順調で快適に行ってまいりました。

若かりし頃、石川県出身の学友から「冬の金沢は寒さ半端無いよ!」
と刷り込まれていたワタクシ、ただでさえ寒がりの上、何が怖いって、
雪トラブルで新幹線の中にカンヅメになることでしたので、
今回調整会の準備の中で一番入念にしたのは、楽器の事じゃなく、
電気系統が止まった場合の新幹線車中対策!(笑)
防寒衣服で装備する以外にも対策グッズをひとそろえ。

呑気に嗤う店主の分もやさしい鞄持ちは用意してあげましたので
荷物は2倍ですが、それほどまでにカンヅメ恐怖症でして。
(簡易トイレを持って行こうか最後まで迷ったくらい)
幸いにも結局これらの出番は無かったのですが、
どーもガールスカウト出身なので、モットーの『備えよ、常に』
が染みついております。。。(笑)


さて今回の調整会、
ほぼ孟さんの生徒さんは問題無いので、参加者は門下外の方々でした。
というのも、
孟さんとご主人の相原さんはお二人揃って店主の調整講座を受けており、
尚且つ、学んだ事をお店の楽器全てに施したり日々実践しているので
『数を見れば見るほど解ってくる』という事がまんま活きていて、
門下生さん達は的確な処置をしてもらえているのです。
ですので、今回孟さんから調整をお願いされた二胡は、
その孟さんでもお手上げだった物だけ。
でもそれもそのはず、その二胡は もはや修理レベルでした。

こういう風に、演奏力の有る楽器屋さんに西野の調整能力を理解してもらえ、
しかもご自身もその技術を実践してもらえると本当にありがたいですね。
光舜堂がどんなに症例並べて声を上げても聞く耳を持たない人にまでも、
中国人の孟さんが言えば説得力が有り、届きます。
しかも孟さんは、会えばわかりますが愛すべきお人柄で、
優秀な上、誠実な、本当に稀有な方なので、本当に信頼がおけます。
(そんな方が日本にずっと居て下さるのは、
日本人二胡愛好家にとってどれほど宝でしょう!!)
また、孟さんは楽器を本当に良く解っていらっしゃいますから、
楽器を良い音色になる状態にしてお店に出しています。
中国人の孟さんでさえ、
「入荷したての中国製は調整しないと、そのままではいけない」
と店主と同じ事を言います。
これ、店主が言っても、本場好きな人にはなかなか届きませんから、
我々は「孟さん、もっと言って!!」と(笑)

そして孟さんの何が良いって、二胡を弾くのが本当に大好きだという事!
前夜、食事を一緒にした後でお店に行き、
相原さんとワタクシが調整道具の準備をしている間も、
孟さんは店主と話しながら持って行った欅のCDMをずーっと弾いてるし、
調整会の間中も、ほぼずーっと弾いていました(笑)
それもいつも本当に楽しそうに!
なんか、孟さんの遊び弾きは見てて幸せな気分になります。

あ、欅のCDM、孟さんが弾くとやっぱり凄かったです!
周りで聴いていた生徒さん達が、
「この二胡の方が音色が中国の二胡っぽいね!」
って、それ、孟さんが弾くからですよ(笑)


それから調整会で楽しかったのが、
孟さんは『かがやき』という二胡楽団を率いているのですが、
次回の演奏会の為の衣装候補を中国から買って来たそうで、
それをシャム柿ユーザーで調整に来ていたMさんをモデルに、
さながらファッションショーのように着せ替え大会(笑)
店主が美人のMさんと一緒に写真を撮りたがって、
ヤキモチ(?)を焼いたり、孟さんカワイイ(笑)
孟さんとMさんのキャーキャー言いながらのドレス撮影会は、
今回の調整会での思いがけない余興のようでした。


とても久しぶりにお会い出来た或る西野二胡ユーザーさんは、
会わない間に生まれていたSちゃんとのご来場。
お菓子をあげても店主には固まっていたおチビちゃんに、
するとすかさず孟さんは「西野さん、見て見て~♪」と
ぬいぐるみが溢れそうに入ったおもちゃ箱を出してきました。
箱は、彫刻のお花を運ぶため店主が作った箱でした。
「ここは子供がたくさん来るから置いてあるの☆」
そんなおもちゃ箱にSちゃんもニッコリ。
「中身はこっちー!」という店主の結婚祝いは、
たくさんのお祝いと共に窓辺に飾って下さっていました。

さてその西野二胡はインド産の黒檀の二胡だったのですが、
その前の順番の方はインドネシア産の黒檀の二胡でした。
孟さんはその2つの音色をきちんと聴き分けて覚えていて、
後での会話で黒檀の話題になると、
「西野さんのこの知識欲しー!!」と
店主の話に目を輝かせて聞いていました。
うん、店主と孟さんを足して2で割ったら最強でしょう(笑)


今回行って、改めてつくづく思いましたが、
中国製の二胡を国内でお探しでしたら、
断然Niko Music Laboの二胡“が”お勧めです。
NMLでは高い物も安い物もどのランクも非常に良い物を扱っていて、
そして予算に応じてきちんと対応してくれます。
他ではその値段で出してないでしょう、という良品も、
「適正価格ですよ」と孟さんはきっぱり。
本当に誠実な対応をしてくれます。
ですから、NMLでも西野二胡は扱って下さってますが、
そして孟さんご自身は西野二胡を愛用して下さってますが、
お店に在る中では一番値段が高いので紹介されるのは一番最後だし、
無理に勧められたりしませんよ(笑)
(あ、『光舜堂オリジナル超軽量二胡ケース』も売ってます☆
お近くで実物背負って軽さを体験したい方は是非!)


という事で、ご参加下さいました皆様ありがとうございました。
西野二胡の方々4把に薔薇駒もつけられたし、
先に付けていたKさんのシャム柿の育ちっぷりは嬉しかったし、
まぁ孟さんの小葉紫檀の西野二胡の音色の甘いことったら!!
久しぶりの方々、始めましての方々、本当に嬉しかったです。
いろいろ頂き物もしてしまい恐縮です。ありがとうございました。

NMLは相原さんと孟さんがいるから
もう調整会いらないねー、と店主もワタクシも言っていますが、
次はお寿司だけ食べに行くねー、と(笑)
金沢の絶品お寿司にはやられましたので、
これまで以上に足繁く通ってしまいそうですが。
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