【駒】
先ず駒の役割についてです。
駒は、弦の振動を、皮に伝える役目をしています。
駒の種類によっては、弦の振動が、全て皮に伝わるわけではなく、
一部の振動は、吸収されて伝わらなかったりもします。
或いは、増幅されたりもします。
ですから、適正で有れば、雑音を吸収したりもしますし、
反対に雑音が増えたりもします。
また、音色もふくよかになったり、軽くなったり重厚になったりもします。
音の大きさも変わります。
但し、これは二胡それぞれに、個性もありますので、
それぞれに合わせるというのが一番大切かと考えます。
最初に、二胡を購入した時に、その殆どの場合、雑音を消し、
その胡にしては、良く鳴るように設定した、駒が使われていると思います。
しかし、弾きこむうちに、皮の状態も変わり、
季節によっても、変わります。
同じ二胡であっても、弾き込み具合によっても変わりますので、
その時には、合う駒を、ご自分で探すか、
或いは、楽器屋さんに行って、様々試してみるのは大変よいことだと思います。
同じ種類の木の駒でも、多少ずつ、違います。
ですから、同じ、楓と言っても、幾つか取り換えてみるというのは大切なことです。
基本的には、(千斤の棹との間が20ミリと設定した場合)
小さめの駒は、音が大きくなります。
大きめの駒は、音が多少小さくなります。
高さが10ミリ位が平均です。
それより高い駒は、鳴りも良くなりますが、雑音も出易いこともあります。
低い駒は雑音が出にくいということもあります。(樹種によっては)
第2ポジションのミのところが裏返りやすい楽器は、
低めの駒にすると、比較的裏返りが抑えられます。(この時弦を木軸の先端から10ミリくらい、棹に地価ず桁ところで巻きます)
空弦が、雑音出やすい時にも、低めの駒が良いようです。
駒に空いている穴の径は平均で3mmぐらいです。
それより穴が大きければ、高音が出易いです。
駒の底面が多少凸状態のものは、弦の圧力が懸った時に、皮になじみやすいようにしてあるのですが、
皮の新しい時には、まだ表面が硬くなじみません。
新しいうちは、皮がまだ平らですから、駒の底も平らな方が、密着します。
1、2年弾きこんだ後ですと、この凸状態の底面は有効だと思います。
或いは、比較的、皮が薄い物は、この凸状態の底面はなじみやすいです。
とにかく、駒は皮の状態によって、変えるというのを基本にして下さい。
駒は、できる限り色々な種類を持っていると、
音色の変化だけではなく、雑音の防止にもなりやすいものです。
西野和宏
先ず駒の役割についてです。
駒は、弦の振動を、皮に伝える役目をしています。
駒の種類によっては、弦の振動が、全て皮に伝わるわけではなく、
一部の振動は、吸収されて伝わらなかったりもします。
或いは、増幅されたりもします。
ですから、適正で有れば、雑音を吸収したりもしますし、
反対に雑音が増えたりもします。
また、音色もふくよかになったり、軽くなったり重厚になったりもします。
音の大きさも変わります。
但し、これは二胡それぞれに、個性もありますので、
それぞれに合わせるというのが一番大切かと考えます。
最初に、二胡を購入した時に、その殆どの場合、雑音を消し、
その胡にしては、良く鳴るように設定した、駒が使われていると思います。
しかし、弾きこむうちに、皮の状態も変わり、
季節によっても、変わります。
同じ二胡であっても、弾き込み具合によっても変わりますので、
その時には、合う駒を、ご自分で探すか、
或いは、楽器屋さんに行って、様々試してみるのは大変よいことだと思います。
同じ種類の木の駒でも、多少ずつ、違います。
ですから、同じ、楓と言っても、幾つか取り換えてみるというのは大切なことです。
基本的には、(千斤の棹との間が20ミリと設定した場合)
小さめの駒は、音が大きくなります。
大きめの駒は、音が多少小さくなります。
高さが10ミリ位が平均です。
それより高い駒は、鳴りも良くなりますが、雑音も出易いこともあります。
低い駒は雑音が出にくいということもあります。(樹種によっては)
第2ポジションのミのところが裏返りやすい楽器は、
低めの駒にすると、比較的裏返りが抑えられます。(この時弦を木軸の先端から10ミリくらい、棹に地価ず桁ところで巻きます)
空弦が、雑音出やすい時にも、低めの駒が良いようです。
駒に空いている穴の径は平均で3mmぐらいです。
それより穴が大きければ、高音が出易いです。
駒の底面が多少凸状態のものは、弦の圧力が懸った時に、皮になじみやすいようにしてあるのですが、
皮の新しい時には、まだ表面が硬くなじみません。
新しいうちは、皮がまだ平らですから、駒の底も平らな方が、密着します。
1、2年弾きこんだ後ですと、この凸状態の底面は有効だと思います。
或いは、比較的、皮が薄い物は、この凸状態の底面はなじみやすいです。
とにかく、駒は皮の状態によって、変えるというのを基本にして下さい。
駒は、できる限り色々な種類を持っていると、
音色の変化だけではなく、雑音の防止にもなりやすいものです。
西野和宏
ワタクシの経験では、弦を通す溝の形状によって雑音が出やすくなりますし、溝の間隔は演奏性に大きく影響します。
弦の振動を皮に伝えるっていう機能だけ考えれば、ダイヤより固く、空気より軽い材質がベストなんだけど、そんなものは無いってところに駒の選択の難しさ、楽しさがあるところでございましょう。
そういえば、駒を皮に接着するとかなり良い感じです(笑
弦の振動がより皮に伝わるからだと思います。
きっと、弦と皮の間で駒が踊っているのを固定してしまうからだと愚考してます。
まぁ、勇気が必要ですけど(笑
駒の跡がつきそう。
人工皮ならやっても良いかも
この冬から本格的に作ってみたいと思ってます。
(^-^)