二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

営業妨害二胡

2012-11-23 09:07:44 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
12角形の宇南二胡 Sシリーズ。
これが現在、光舜堂で販売している二胡の最高峰です。
Sは、シャム柿のS。

希少材でもあり、
中国製には無い、二胡史上初の材でもあり、
西野和宏しか作っていない二胡である、という意味でも、シャム柿のSシリーズは特別ですが、
何よりも、『他に類の無い音色の良さ』が、シャム柿ダントツ人気の一番の理由でしょう。
なぜか人を虜にし、手放せなくさせる魅惑の音色。。。
誇張ではなく、実際、この2年間で(宇南二胡が出来る前から)そういった人々に出会い続けましたから、
シャム柿の二胡の魅力は本物なのでしょう。
加えて、水墨画の様な、美しいグレイッシュグリーンがかった材の色も渋くシックで、
侘び寂びを愛する日本人にはたまらない魅力でもあるように感じます。
他の宇南二胡シリーズからお値段的にも群を抜いてしまっているところが(希少材なんで。。。スミマセン)
憎らしいけれど憧れにも似た気持ちになるのでしょうか???


さて、話変わって、
製作者西野和宏は、最近製作したコウキ紫檀の二胡が自慢したくてしかたありません。
元々「この木で作ったら凄そうだ」と考えていた樹種、満を持しての製作とその期待以上の出来栄えに、
「もう、コウキ紫檀の二胡だけ作っていられたらいいのに」とまで言い切る惚れ込みよう!
確かに、良いです、コウキ紫檀は。凄く。
恐ろしいことに、弾いたら、最高峰シャム柿以上に憑りつかれます。
先日のユーストリームを聴いた方が『熟女のよう。。。』と音色を表現されましたが、確かに。。。

ただ、コウキ紫檀の二胡には、製作者 西野、特別な思い入れがありまして、
そのポテンシャルを最大に引き出すことの可能な腕を持つプロの演奏家の方だけに鳴らして欲しい、
という、ちょっと我儘な想いがあります。
ですからご来店の方には音色の素晴らしさを聴いていただくだけに留めようと思ったのですが、、、
ボスの様子を見ていて止めました。
ボスがコウキ紫檀を自慢し過ぎるので、通常の販売に支障が出そうなのです。
製作者が良く出来た完成品を自慢したいのは解りますが、度が過ぎると営業妨害になります。
コウキ紫檀の二胡は、出来上がっても光舜堂へ持ち込むことをワタクシが禁止しました。
(ここは、店主より販売促進部長ほぉ の権限の方が勝ります)
試しに弾いてみたかった方々を敵に回すかもしれませんが、やむをえません。
じゃないと、シャム柿を始めとするウチの二胡が売れませんから!

コウキは元々、超高額材です。
しかも、現在手に入る最後の物を押さえましたので、あと数台分しかありません。
その二胡に値段を仮につけたとしたら、1把、300万円は超します。
そんな金額で買う方、いないでしょう? そもそも、店主は売る気が全くありません。
なのに憑りつかれちゃったら、不幸でしかありませんよね?
その代り、インド紫檀という、産地の違うコウキと同じ樹種の二胡が商品としてデビューしております。
プロ用コウキには遠く及びませんが、限りなくコウキに近い音色は既に試奏した方々を虜に。
不動のNo.1だったシャム柿人気を脅かす、強力なライバル的存在になってます。


ということで、音色を聴きたい方は、
中西桐子ちゃんのライブに足をお運びください。
(明日、11月24日(土)旧古河庭園にて12時と15時に桐子ちゃんの演奏があります。入園料¥150)
木村ハルヨさんの最新CD『DIVA』を買って下さい♪
でも、現在、木村ハルヨさんには更にバージョンアップした物を製作中です。
又、今製作中の物を鳴尾牧子さんが気に入ってくだされば、今後、彼女のコンサートで聴けるかもしれません。

それ以上ボスがコウキでどんどん製作するのは『ほぉ・ストップ』をかけました。
売れない物を作られては、営業妨害になるからです。
製作者にはもっと商品用二胡を作っていただかなくては。
光舜堂には、他にも魅力的な音色の様々な樹種の二胡があるのですから!
そしてコウキ紫檀の二胡は、
今後様々な日本人女性のプロ演奏家さんと光舜堂が相思相愛関係が持てた時、
お貸し出し出来るよう、その都度『ほぉ・ストップ』を解除しようと思います。

え?なんで女性かって?
ワタクシ、男嫌いなんですよ。  
というのは冗談で、
将来、日本人の美人コウキ紫檀二胡奏者ユニットでコンサートを開きたい野望があるのです。
だから、、、男性二胡弾きさん、ごめんなさいね。





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5 Comments

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Unknown (enari)
2012-11-23 15:49:00
こんにちは。

二胡を弾くようになって、木の美しさにも目が向くようになりました。
なので、今日のシャム柿やコウキ紫檀などの二胡見てみたいものです。

HPには、西野二胡の写真が最初のページにしか載っていないですよね?
私は、当分の間お店の方には行かれそうもないので、西野さんの二胡の写真が見てみたいといつも思っています。
他のネット上の二胡販売のお店のように、色々な角度から綺麗な姿が見てみたいです。
(マニアックでしょうか。見るのも楽しみなんです。こちらでは、二胡を見る機会がないので。)
きちんと目で見て、自分で弾いて気に入って頂いてから購入して頂くというお店のポリシーに反するかもしれませんが・・・。

もし機会があればよろしくお願いします。
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enariさんへ (ほぉ)
2012-11-24 06:45:17
メールの方へのご連絡もありがとうございました!
昨日は工房へ行っておりませんでしたので返信できずすみません。
(私のPC、受信しかできないのです)

写真は、そうですねー、ウチ、二胡屋なのに極端に二胡の写真が少ない。。。(笑)

何故載せていないかというと、
店主がざっくばらんな性格なので、画像に関して他店様の様な事を望んでいないのも理由の一つですが、(通販しませんから必要無いのです)
もうひとつ、

西野製はオイル仕上げですので無垢の木目がはっきり見えます。中国製のように完璧な塗装で木肌を隠していない分、
木目の天然のムラ等を気にしてしまう方が時々いらっしゃいます。
ご来店の方には丁寧に解説できますが、ネットでは出来ません。
音色重視の製作者なので、そういった見た目の事で、弾く前に妙な先入観を持って欲しくない、という想いがあるのです。
全員が全員、enariさんのように好意的に見てくださるといいのですけれど、ね。

ただ、現在HPの改良を計画中ですから、もう少し、姿、形の写真掲載を検討してみますね。
(樹種の違いについては、樹種サンプル画像のみでお許しを)
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画像の件 (nishino)
2012-11-24 14:49:10
私は画像とかPCによる音の放送とかあまり賛成ではないのです。音の場合いくら良い録音をしても受け取るpCのスピーカー設備によってとても違う音になります。また録音としてもそれほど本格的な録音が出来ないのも有ります。
画像にしても同じようにやはり写真は写真でしか無く、そこがとても気にいらないというのも有りますが、それほどきっちり取れる腕を持っていないからでもあります。実物を見て頂いて、弾いていただくのが一番だと思っています。また中国製の物は、そのメーカーによ手は、黒い色をいれたワックスやオイルなどで仕上げていたりもします。二胡は木のそのままの素材の良さ悪さも含めて、木目の歪みや、等も、含んだ物として音になります。中国製の仕上がりの良さと言うのはとてもよく出来ていますがあそこまでピカピカにするのはやり過ぎだろうというのは私の考えですし、、渋い艶消しの方を私は好みます、この艶消しの美しさを理解できるのはもしかしたら日本人が一番かもしれません。ほんらいのそざいのもつものをいかせるようなきがしますが、画像にした時には、ピカピカの方が人様には豪華に感じるようです。
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Unknown (enari)
2012-11-24 16:46:27
ほぉ様 西野様

お返事ありがとうございます。

確かにインターネット上の写真では、印象が変わってしまう事は、よく起こりうる問題ですよね。
他の二胡販売のHPの写真は、本当にピカピカしていますものね。
何事においても、ありのままの美しさは、実際に見ないと伝わらないのは、よくわかります。

物創りや、それをどなたかにお渡しするという事に対するお考えに反する事を言ってしまって申し訳ないです。

個々の商品を見たいというつもりではなく、HPの最初のページにあるような代表的な二胡を、紹介するような写真が見られたら嬉しいなと思ったのです。
いつもHPの写真を見て、この辺りの形が違うのかな?ここも違うように見えるなぁ。なんて覗き込んで見ていますので・・・。
でもいつか見に行かれる日の楽しみにしておきます。

それぞれの美しさが、違う二胡なので、
二胡との出会いを求める人がいたら、一期一会の出会いで引き合うのが一番ですね。
写真の先入観で出会いが遠のいたら、悲しい事ですものね。

話は逸れますが、外交問題などで、色々と日本の
良さや誇りについて考えさせられる事が多い最近です。やはり物創りとそれを人に渡す時の思いやりは、日本人の誇りですね。今日のお二人のコメントを読んで思いました。

ありがとうございます。




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enariさん (nishino)
2012-11-26 15:21:32
偉そうなことを言ってすみません。
建築やインテリアの業界では、中国製品の見本と実物の商品の出来上がりの違いが今大変問題になっています。一時はウチの鉄の製品なども中国製の値段の安さに大変押しまくられていましたが、この3,4年反対に日本製品多少たっくとも見直されてきています。半年で塗装がはげてしまったり、溶接が取れてしまうようなことが無いからです。二胡の世界にも今、3,4年で皮張り替えなければいけなそうな物も増えてきていますが、これらがどうなるのか私はじっくり見ているつもりです。
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