弦楽器を大きく鳴らすのと、その本来の音色を鳴らすのとは大きく違うと思うのです。
どう思いますか?
音を大きく鳴らすのは、弓を強く弦に押し当て勢いよく弾いたり押したりすれば大きな音は出ます。
一見(一聞き)ではいかにも楽器を鳴らしているように感じますね。
でも皆さんも気が付かれたことが有るでしょうが、先生方が、調弦をちょんちょんとしていてさて弾き始めた時の音がうねるように鳴るように響くというのを聞いていると思います。
調弦している時には、幾ら良い音でも私達と変わらない感じが有るのですが、本格的に弾くと突然楽器が鳴りだすのです。
何が違うのでしょう。
先日大阪で鳴尾牧子先生にある楽器を試し弾きしていただきました。
私自身は、ビオラ二胡と呼びたい物です。
いわゆる普通の二胡より多少大きく、木の厚みは部分的には倍ぐらいある物です、そして中胡の弦でGDに調弦する楽器です。
バイオリンの下の弦二本と同じです。
普通の二胡はバイオリンの真ん中2本と同じ調弦ですね。
このビオラ二胡かなりの難物です、弾くのにホントに弦を鳴らせないと弾けない、ホントの音が出にくい物なのです。
どうせなら、プロ仕様と思って作ってしまいましたから革の張ってあるところが相当厚いのです。
今、この楽器があまりにも評判が良いので、(今まで光舜堂のお楽しみ会に2年近くいらしている方が初めてこの二胡なら欲しいとおっしゃったくらいでホントに嬉しかったです)相当お年を召してから二胡を習い始めた方にでもでも弾けるようなのを開発するつもりです、出来上がりましたら皆さんにも弾いていただきたいです。
弾きにくいとおっしゃる方もいらしたし、ほぉさんでは全く音になりません。
もちろん私もです。
この楽器を鳴尾先生に弾いていただきました。
当然、鳴ります、唸るようになります。音が教室の中全体に響き渡ります。
鳴尾先生が、これは今までの二胡に無い物ですね、中胡とは違うはっきりした音ですし、低音二胡と言うわけでも無く、今までの低音二胡では出しきれなかった高音部まできちっと音になるから音域が広がり日本人の好みの低音が良く出るし、これこそ二本の二胡と言うのかもしれませんよと、
次に私が向かうべき道を指示していただけるようなお話でした。
ここから本題です。
この時、鳴尾先生が弾いていたこのビオラ二胡の弦が、相当横揺れをして見えたのです。
私が弾いてもこのようには見えません。
大きななわとびをまわすように、くるくると回って見えます。
革に向かってひたすら振動する揺れには見えないのです。
普通弦を弾くと弦の一部分に弓の毛が当たりますから、弦は回転を起こします。
ボオルを床の上に置いて、上を横に擦ると回転して転がります。
それと同じですね。
それだと弓の力が革に対して直角に働かなくなるのです。
横揺れを起こしてしまうので革の振動は小さくなります。
皮を良く振動させてこそ、本当の二胡の音色と言うのは出て来るはずなのです。
バイオリンなどですと、これは弦が目の前で動きますから、良く解ります。
弦が回転すると、ひょろほろとした音になりますし、しっかり良い音が出る時には弦は平たい振動になります。
これをやるには相当大きな力を弦に掛けないといけません。
先生方は皆さん手の力を抜けとおっしゃいますね。
でも実際には相当大きな力がかかっていなければいけないはずなのです。
1年ぐらい前えでしょうか、今年お亡くなりになった程農化先生に目の前で、二胡を弾いていただいたことが有ります。
二泉映月でした。
ゆっくり、それほど速く無い調子で演奏が進み、ピッチカートでポンと外弦を鳴らしたその音が忘れられません。
静かな泉の中に水を一滴落としたようなさざ波が聞こえる音でした、その後内弦を弾いて、
駒が飛んだのです。
そうまさに駒が弦から外れて飛んだのです。
やり直して駒を変えて、またまた跳んだのです。
これには驚きました。
相当大きな力が懸らねければ弦がしっかり食いついている駒が跳ぶなどと言うのは考えられません。
力を抜けという事と、この力が入っている事と、どう言うことなのか考えてみようと思います。
どう思いますか?
音を大きく鳴らすのは、弓を強く弦に押し当て勢いよく弾いたり押したりすれば大きな音は出ます。
一見(一聞き)ではいかにも楽器を鳴らしているように感じますね。
でも皆さんも気が付かれたことが有るでしょうが、先生方が、調弦をちょんちょんとしていてさて弾き始めた時の音がうねるように鳴るように響くというのを聞いていると思います。
調弦している時には、幾ら良い音でも私達と変わらない感じが有るのですが、本格的に弾くと突然楽器が鳴りだすのです。
何が違うのでしょう。
先日大阪で鳴尾牧子先生にある楽器を試し弾きしていただきました。
私自身は、ビオラ二胡と呼びたい物です。
いわゆる普通の二胡より多少大きく、木の厚みは部分的には倍ぐらいある物です、そして中胡の弦でGDに調弦する楽器です。
バイオリンの下の弦二本と同じです。
普通の二胡はバイオリンの真ん中2本と同じ調弦ですね。
このビオラ二胡かなりの難物です、弾くのにホントに弦を鳴らせないと弾けない、ホントの音が出にくい物なのです。
どうせなら、プロ仕様と思って作ってしまいましたから革の張ってあるところが相当厚いのです。
今、この楽器があまりにも評判が良いので、(今まで光舜堂のお楽しみ会に2年近くいらしている方が初めてこの二胡なら欲しいとおっしゃったくらいでホントに嬉しかったです)相当お年を召してから二胡を習い始めた方にでもでも弾けるようなのを開発するつもりです、出来上がりましたら皆さんにも弾いていただきたいです。
弾きにくいとおっしゃる方もいらしたし、ほぉさんでは全く音になりません。
もちろん私もです。
この楽器を鳴尾先生に弾いていただきました。
当然、鳴ります、唸るようになります。音が教室の中全体に響き渡ります。
鳴尾先生が、これは今までの二胡に無い物ですね、中胡とは違うはっきりした音ですし、低音二胡と言うわけでも無く、今までの低音二胡では出しきれなかった高音部まできちっと音になるから音域が広がり日本人の好みの低音が良く出るし、これこそ二本の二胡と言うのかもしれませんよと、
次に私が向かうべき道を指示していただけるようなお話でした。
ここから本題です。
この時、鳴尾先生が弾いていたこのビオラ二胡の弦が、相当横揺れをして見えたのです。
私が弾いてもこのようには見えません。
大きななわとびをまわすように、くるくると回って見えます。
革に向かってひたすら振動する揺れには見えないのです。
普通弦を弾くと弦の一部分に弓の毛が当たりますから、弦は回転を起こします。
ボオルを床の上に置いて、上を横に擦ると回転して転がります。
それと同じですね。
それだと弓の力が革に対して直角に働かなくなるのです。
横揺れを起こしてしまうので革の振動は小さくなります。
皮を良く振動させてこそ、本当の二胡の音色と言うのは出て来るはずなのです。
バイオリンなどですと、これは弦が目の前で動きますから、良く解ります。
弦が回転すると、ひょろほろとした音になりますし、しっかり良い音が出る時には弦は平たい振動になります。
これをやるには相当大きな力を弦に掛けないといけません。
先生方は皆さん手の力を抜けとおっしゃいますね。
でも実際には相当大きな力がかかっていなければいけないはずなのです。
1年ぐらい前えでしょうか、今年お亡くなりになった程農化先生に目の前で、二胡を弾いていただいたことが有ります。
二泉映月でした。
ゆっくり、それほど速く無い調子で演奏が進み、ピッチカートでポンと外弦を鳴らしたその音が忘れられません。
静かな泉の中に水を一滴落としたようなさざ波が聞こえる音でした、その後内弦を弾いて、
駒が飛んだのです。
そうまさに駒が弦から外れて飛んだのです。
やり直して駒を変えて、またまた跳んだのです。
これには驚きました。
相当大きな力が懸らねければ弦がしっかり食いついている駒が跳ぶなどと言うのは考えられません。
力を抜けという事と、この力が入っている事と、どう言うことなのか考えてみようと思います。
力を抜くんだから、そもそも力がなくてもいいのかというと、そういうわけでもなく、筋肉は必要だし、練習によって筋肉がついてくるらしいです。
多分加重をかけないでスピードを上げるための筋肉なのではないでしょうか。この筋肉をつけなければいけないとすると相当の努力が必要でしょう。
ちゃんと鳴らしたのは、鳴尾先生と、後中国人のプロの方お一人、日本人のプロの人でも、えっ!ていう顔されていました。何で西野さんに鳴らせて、私は、、、、とも言われました。
鳴らすだけなら、なんとかなるのですがね。そのうちもう少し弾きやすい物作ります。そしたら大阪へ持って行きます。